超ド底辺地方公務員の管理人です。
さて、2026年4月。
本来であれば春の陽気に包まれ、心穏やかに過ごしたい時期ではありますが、
新年度ですので、地方公務員にとっての4月は「地獄の季節」の始まりに他なりません。
年度末からの予算執行、新年度の準備などなど課題は山積だ。
管理人は今年で53歳になります。
役職的には中堅、いや、組織図の上ではそれなりのポジションにいるはずです。
しかし、管理人が勤務するのは人口も職員数も限られた「超」が付くほどの田舎の自治体。
ここでは「役職」などという言葉は、仕事の範囲を狭めるための免罪符にはなりません。
むしろ、人がいない分だけ一人あたりの守備範囲は無尽蔵に広がっていきます。
文字通り、雑用から重要施策の策定までをワンオペでこなす日々。
「俺は一体、何のためにこの年齢まで働いてきたんだろうな・・・」
ふと、そんな虚無感に襲われることが増えました。
10年前の記憶を掘り起こす「雑用」の不条理
今回、管理人の部署でとある申請業務のために「料金受取人払」の返信用封筒を新規で作ることになりました。
住民に手数料を負担させず、かつこちらが発送した封筒で返信してもらうための、
行政ではよくあるアレです。
「あぁ、あれね。郵便局に申請すればいいだけでしょ」
最初は軽く考えていました。
しかし、いざ手を付けようとすると、手続きの仕方が一向に思い出せません。
最後にこの手続きをやったのは、おそらく10年以上前。
まだ管理人の髪の毛に今ほどの「冬景色」が広がっていなかった頃の話です。
結局、自分の記憶を頼りにするのは諦め、他の部署に「これ、どうやるんだっけ?」と聞きに行く羽目になりました。
53歳にもなって、若手職員もいる他部署を訪ね、「封筒の作り方を教えてくれ」と頭を下げる。
情けないというか、切ないというか。
この「何でも屋」状態の守備範囲の広さには、本当に辟易します。
責任だけは重く、一方でやっていることは10年前と変わらぬアナログな事務作業。
これこそが、地方公務員のリアルな生存環境なのです。
「料金受取人払」の申請手順を復習する
重い腰を上げて調べてみたところ、手続き自体は至ってシンプルでした。
しかし、その「シンプルさ」に辿り着くまでの行政特有の「お作法」が面倒なのです。
まず、日本郵便の公式サイト
(https://www.post.japanpost.jp/send/fee/how_to_pay/uke_cyaku/index.html)
を確認します。
ここで必要なのは「料金受取人払承認請求書」という書類を、
最寄りの集配郵便局長あてに提出することです。
併せて、これから作成しようとしている「封筒のひな型(ゲラ刷り)」を作成し、
添付しなければなりません。
これがまた手間なのです。
適当なデザインでは通らず、郵便局の定める規格(バーコードの位置や表記のルール)等を守る必要があります。
まぁ普通だったら定型郵便(長形3号)とかでいいんですけどね。
請求書の書き方自体は、一度分かってしまえば簡単です。
備忘録として以下にまとめておきます。
- 請求者名: 原則として、自治体の首長名(市長・町長・村長)
- 印刷予定枚数: 向こう2年間でどれくらい配布するかの見込み数
- 有効期間: 2年以内で、開始日から終了日を設定
- 支払い方法: 基本的には「後納」・口座振替や銀行振込での対応が一般的でしょう
- 種類: 封筒のサイズ。長形3号や角形2号など、用途に合わせて記載
- 配布方法: 窓口配布や郵送など
- 連絡先: 担当者の連絡先を記載(今回は管理人の部署)
これを郵便局に持ち込み、審査を受け、承認されれば「承認番号」が付与されます。
その番号をひな型に書き込んで、ようやく印刷会社に発注をかけることができるわけです。
一般人の視点と「DX」への遠い道のり
一般の方から見れば、「切手を貼る手間が省ける便利な封筒」に過ぎないでしょう。
しかし、その裏側では50過ぎの公務員が、「ひな型のミリ単位のズレ」を気にしながら郵便局とやり取りをしているのです。
今の時代、オンラインでサクッと申請して、デジタル承認番号が発行されても良さそうなものですが、現実は未だに「紙のひな型」と「ハンコ」の世界。
国が掲げるDX(デジタルトランスフォーメーション)の波は、こうした末端のルーティンワークにはまだ届いていません。
ましてや、管理人のような田舎の自治体では、新しいシステムを導入する予算もなければ、それを使いこなす余力もありません。
結局、昔ながらの手順を「思い出しながら」やるのが、最もコストがかからない(とされている)方法なのです。
管理人の見解:中堅職員を襲う「多層構造の疲弊」
53歳という年齢。
本来なら、若手を育成し、組織の舵取りに集中すべき時期かもしれません。
しかし、現場では雑務から議会対応まで・・・
神経を削る高度な業務と「郵便局への書類作成」という細かい雑務が、
全く同じ重要度で降ってきます。
議会で議員から「デジタル化の進捗は!」と追及され、
答弁書に「着実に推進しております」と書きながら、
その裏でアナログな封筒のひな型を作っている。
この矛盾。この二重生活のような状態が、管理人の精神を少しずつ削り取っていくのです。
「責任はある、でも雑用も全部自分」
この状況を「やりがいがある」と笑えるほど、
管理人はおめでたい性格ではありません。
毎月の精神科通院も、プロジェクトマネージャ試験の連敗も、すべてはこの「守備範囲の広すぎる不条理」が根底にあるような気がしてなりません。
それでも、仕事はやってきます。
申請書を書き終え、郵便局への持ち込み準備を整えます。
このルーティンワークを終えたとき、管理人は少しだけ成長したのでしょうか?
いいえ、ただ10年前の記憶を更新しただけ。
人生の残り時間は刻一刻と減っているというのに。



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