へっぽこヘタレライダーの管理人だ。
管理人の今の愛機は【2023年式 Z H2 SE】だ。
3年長期在庫のデッドストックを2026年に新車価格で購入した。
なお、2026年のZX-10Rも購入候補であった。
2026年式新型「Ninja ZX-10R」を巡る対話
バイクという乗り物は、五感を強烈に刺激する最高の趣味である。
だからこそ、求めるマシンには一切の妥協をしたくない。
管理人は自分でそれほどバイク好きだとは思っていないが、車体選びや購入のプロセスにおいては、自身の考えはなるべく曲げたくない。
直近の動きを言えば、巷で大きな話題となっていた新型「YZF-R9」を、予約リスト7番目から5人抜きするという奇跡的な確率で手に入れた。
しかし、実際に乗ってみるとどうにも「おもろくない」という結論に至り、わずか2週間で即売却するという暴挙に出たばかりである。
R9が悪いバイクだったわけではない。
管理人のイメージとかなり違った・・・ただそれだけのことだ。
次なる刺激の矛先として管理人が定めたのは、MT-09SP。
希少車のYZF-R9とMT-09SPをレッドバロンで等価交換してもらった。
MT-09SPはYZF-R9よりも管理人には合っていたが・・・
MT-09SPは管理人にとって、あらゆる面で大型バイクに乗っているという実感が無かった。
3年乗ったH2 SX SEのデカさと重さに辟易して、ダウンサイジングを考えたにも関わらず、
いざ、ダウンサイジングしてみると、しっくりこない・・・
人間とは、かくも我儘なものなのである。
さて、MT-09SPからの乗り換えの候補は、
Z H2 SEとカワサキが誇るスーパースポーツの最高峰、2026年式の新型「Ninja ZX-10R」であった。
発売日は2026年8月1日、価格は2,486,000円(税込)。
この超精密200馬力マシンを新車で手に入れるべく、6月の段階で地元のカワサキプラザへと足を運び、優秀なプラザ店員との間でリアルな争奪戦の打合せを行うこととなった。
しかしそこで突きつけられたのは、現在のバイク市場が抱える冷徹な現実であった。
リッターSS供給不足のリアルと順番待ち「3番目」の絶望
店に赴き、2026年式のZX-10Rについて相談したところ、提示された順番待ちのリストは「3番目」であった。
一般人の視点から見れば、「3番目なら十分にチャンスがあるのではないか」と感じるかもしれない。
管理人も一瞬、それほど悪くないポジションに思えた。
しかし、現在の状況に精通したプラザ店員から告げられたのは、期待を粉々に打ち砕く分析であった。
「管理人が狙っているZX-10Rのような最高峰モデルは、国内への年間入荷台数が本当に限られている。全国ベースで見ても年間わずか200台から300台前後しか入ってこない。現在、カワサキプラザの店舗数は全国に約90店舗ある。単純に割り算をすれば、1店舗あたり年間で割り当てられるのは2台から3台。つまり、現時点で『3番目』というポジションは、年内の納車がほぼ絶望的であることを意味する」
というものであった。
目の前には、すでに購入を確定させている買う気満々の「ガチ勢」が2人。
この3番目という数字は、希望の光ではなく、年内入手不可を突きつける冷徹な宣告に他ならなかった。
「奇跡の5人抜き」がガチのリッターSSの列で起きない理由
ここで管理人の頭をよぎったのは、先述したYZF-R9での成功体験である。
あの時は7番目という絶望的な位置から、前の5人が次々と辞退したことで手元に車体が転がり込んできた。
今回もその再現(ミラクル)があるのではないかと淡い期待を口にしたが、プロの店員の考察は明確にそれを否定した。
「R9は扱いやすいミドルクラスであり、注目度も高かったため、『とりあえず枠だけ押さえておこう』というライト層や様子見の顧客が多かった。だからこそキャンセルが連鎖した。しかし、総額250万円を軽く超え、最高出力200馬力をオーバーするモンスターマシンであるZX-10Rの列に並ぶ人間は、最初から退路を断って判子を握りしめているガチ勢ばかり。自発的な辞退などまず望めない」
とのことだ。
前の2人はすでに購入の意思を完全に固めており、キャンセル待ちの可能性は極めて薄い。
これが、この特殊なクラスにおけるリアルな争奪戦の構図なのである。
新車主義そして譲れない「3つの絶対条件」
年内入手が厳しいとなれば、通常であればいくつかの代替案を模索するのが一般的な防衛策だろう。
優秀なプラザ店員からもいくつかの提案がなされたが、管理人のバイクに対するこだわり(美学)は、以下の3つの絶対条件によって微塵もブレることはなかった。
第一に、「他県の店舗の在庫にあたる」という案。
これは即座に却下した。
200馬力を発揮する超精密マシンを維持するには、信頼できる地元のショップがバックアップしてくれる環境が不可欠である。
遠方の店で買い、メンテナンスだけを地元のプラザに丸投げするような真似は、今後の付き合いを考えてもリスクしかなく、ツラい未来が見えている。
第二に、旧年式の「極上の中古車(Plaza U-Car)を探す」という案。
これも完全に却下である。
命を預けて限界領域を走るマシンにおいて、前オーナーがどのような扱いをしていたか分からない中古車を選ぶ選択肢は、管理人には存在しない。
「中古のバイクは買わない主義」なのだ。
真っ新な新車を一から自分の手で慣らし、仕上げていってこそ愛車への絶対的な確信が生まれる。
理不尽な値上げの波には踊らされない
八方塞がりの状況の中、店員からは「それならば、来年の2027年式の1番枠を今から内定させましょう」という熱い逆提案を受けた。
しかし、管理人はここで一切の未練を断ち切る決断を下す。
「2027年モデルになれば、どうせカラーチェンジという名目でまた値上げされる。中身が大きく変わらないのにもかかわらず、メーカー都合で価格が跳ね上がる理不尽な値上げに付き合うつもりはない。値上がったらもう欲しくない。だから、2026年式が手に入らないなら、この話はもういらない」
ただでさえ高額なリッターSSである。
納得のいかない金額の変動に振り回され、モヤモヤとした不満を抱えながら乗るくらいなら、ここでスパッと手を引く。
それが管理人の出した結論であった。
今回のZX-10R争奪戦は、残念ながら「購入見送り」という結末に終わった。
しかし、欲しいバイクだからといって、メーカーの供給不足や今後の値上げの波に無理に踊らされる必要はどこにもない。
自分の「主義・予算・ライフスタイル」の枠から外れたと判断したら、未練なく一瞬で関係を切る。
これこそが、管理人の防衛策である。
今回は縁がなかったが、またいつか、管理人の厳しい基準をクリアする「本物の刺激」を持ったマシンが目の前に現れたその時は、誰よりも早くハンコを押しに行こう。
もちろん、管理人の体力と精神力が残っていればの話であるが・・・
こんないきさつがあり、もう一つの候補であったZ H2 SEに至ったのである。



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