アラフィルヘタレ親父ライダーの管理人だ。
本日はかなりセコイメンテナンス術を紹介しておく。
ただし、真似するならあくまで自己責任だ。
過給機マシンのエアインテークの「ガバガバな網目」
カワサキが世界に誇るスーパーチャージドエンジンを搭載したマシン、
すなわち【Z H2】や【H2 SX】シリーズを乗り継いできたオーナーであれば、
共通して抱く深い悩みがあるはずだ。
※管理人だけかもしれんが・・・
それは、フロントカウルに堂々と開口している「ラムエアインテーク」の網目が荒すぎて、
奥にあるエアフィルターがすぐに虫やゴミだらけになるという問題である。
一般人の視点からすれば「これだけ大きな穴が開いていて、雨や異物がドバドバ入っても大丈夫なのか」と不安になるのが当然の心理だ。
しかし現在の状況を見るに、メーカー側は時速300km近い超高速域において、エンジンが要求する圧倒的な吸気量を確保することを最優先としている。
そのため、あえて大物だけを弾くような「ガバガバの網目」に設計せざるを得ないのがファクトなのだろうとは思う。
しかし、サーキットを全開で走るならまだしも、日本の公道をメインに走る一般ライダーにとっては、この仕様は少々都合が悪い。
そこで、現在の愛機を含めて3台の過給機マシンを乗り継いできた管理人が試行錯誤の末に行き着いた結論が、「純正ネットに夏用パンストをめいっぱい引き伸ばして巻きつける」という対策である。
一見すると「正気か?」と思われるような怪しい裏技に見えるかもしれない。
しかしこれは、スーパーチャージャーの特性とリスクを完全にコントロール下に置いた、極めて合理的かつインテリジェンスな水際対策なのだ・・・
と勝手に思っている。
「めいっぱい伸ばす」ことで吸気抵抗をクリア
「吸気口に布なんか巻いたら、空気が窒息してパワーダウンするのではないか」という疑問は至極当然である。
管理人も最初はそこを懸念した。
しかし、ここで重要となるテクニックが「夏用の極薄パンストを、破れる限界まで引っ張って目の粗さを広げる」という一工夫だ。
※冬用のタイツは空気抵抗が多くなるのでNGだ
これにより、ただ被せるよりも開口面積(空気が通る隙間の総量)が劇的に広がる。
一般道や高速道路を法定速度で巡航するレベルの風量であれば、エンジンが必要とする吸気量に対してボトルネック(抵抗)になることはまずない。
実際に走行しても、パワーフィールに違和感を覚えるようなことは皆無である。
昔は「網戸」を使っていたこともある。
しかし、網戸のネットはプラスチック繊維を編んでいるため、ハサミでカットすると端からボロボロと細かな糸クズがホツレてしまう。
それがインテークの奥に吸い込まれることこそが二次災害リスクの可能性となる。
その点、伸縮性があり、カットしてもホツレにくいパンストだからこそ、
複雑にラウンドしたインテークの形状にシワなく密着させることが可能だ。
万が一の破損時も「実質リスクゼロ」の物理的挙動
次に懸念されるのは「もし走行中にパンストが劣化して破れたら、吸い込まれてエンジンが全損するのではないか」という不安だ。
これについても、物理的な挙動を考えれば完全に無用な心配である。
まず第一に、インテークのすぐ後ろには頑丈なエアフィルターという最終防衛ラインが構えている。
そのため、千切れた破片が燃焼室やスーパーチャージャーの内部へ侵入することは100%あり得ない。
さらに優れているのが、パンストの「縮む」というゴムのような特性だ。
テンションを限界まで強くかけて張っているため、万が一どこかが破断した瞬間、張力によってシュッと一瞬で縮み、最終的には「虫の1匹分にも満たない小さな玉」へと変化する。
フィルターの広い面積を塞いで窒息させることすらできないため、一時的な吸気効率の低下すら起きない。ただの小さなゴミとしてフィルターの端に引っかかるだけで終了である。
小石の直撃からフィルターを守る「防弾チョッキ」
ぶっちゃけ、虫やゴミが溜まることよりも本当に恐ろしいシナリオがある。
それは、「純正のガバガバな網をすり抜けた小石が、高速走行時に時速100km以上の弾丸となってフィルターを突き破り、そのすぐ後ろで毎分10万回転以上という超高速で回るインペラ(過給機の羽根)を粉砕する」という最悪の全損コンボだ。
フィルターの手前にパンストを1枚挟んでおくことで、飛んできた小石の運動エネルギーをトランポリンのようにググッと吸収し、その勢いを完全に殺してくれる・・・かもしれない。
結果として、高価なメインのエアフィルターを無傷に保つことができるのだ。
事実、この対策を施しておくことで、3年が経過しても中のエアフィルターは思いのほか綺麗な状態を維持できている。
日々のメンテナンスの「インジケーター」になる
また、カウルを外さずとも外から一目で視認できるインテークのパンストは、愛車のコンディションを知らせる最高の警告灯(インジケーター)として機能する。
- パンストが無傷: 内部のフィルターも100%安全。
- パンストに穴が開いている: 「どこかでデカい小石を食らったな。念のため中にダメージがないかフィルターをチェックしよう」
というように、明確なメンテナンスのトリガーになる。
わざわざ工具を取り出してカウルをバラさなくても、ネジ1本でアクセスできる場所だからこそ、日々の目視点検が劇的にイージーになるメリットは計り知れない。
リスクを理解・管理できるなら最適解か?
メーカーが保証する「極限状態(サーキット等の超高速全開域)での最大パワー」を1秒たりともロスしたくないというのであれば、メーカー純正のガバガバ仕様が正解かもしれない。
しかし、「日本の公道巡航の範囲内で、メインフィルターをクリーンに保ち、小石によるインペラ破壊リスクをゼロにし、マシンの調子を自分で管理する」という現実的な目的において、このカスタムは完璧に理にかなったストッパーシステムであると自負している。
管理人の見解としては、これ以上ないコストパフォーマンスを誇る実戦的カスタムだ。
万が一、加速中に「おや? いつもより過給のツキが悪いな」と感じることがあれば、その場でネジを外して脱がせばいいだけの話だ。
愛車のコンディションを最優先に考え、自分の運用環境に合わせてマシンを最適化していく。
これこそが、プライベーターによるバイクライフの醍醐味だ。
2023年式 Z H2 SE スペック
| イプグレード名 | Z H2 SE |
|---|---|
| モデルチェンジ区分 | カラーチェンジ |
| 型式 | 8BL-ZRT00R |
| 発売年 | 2025 |
| 発売月 | 9 |
| 仕向け・仕様 | 国内向けモデル |
| 全長 (mm) | 2085 |
| 全幅 (mm) | 815 |
| 全高 (mm) | 1130 |
| ホイールベース (mm) | 1455 |
| 最低地上高(mm) | 140 |
| シート高 (mm) | 830 |
| 車両重量 (kg) | 241 |
| 最小回転半径(m) | 3.3 |
| 乗車定員(名) | 2 |
| 燃料消費率(1)(km/L) | 21.3 |
| 測定基準(1) | 国交省届出(60km/h走行時) |
| 燃料消費率(2)(km/L) | 17.4 |
| 測定基準(2) | WMTCモード値 |
| 原動機型式 | ZXT00NE |
| 原動機種類 | 4ストローク |
| 気筒数 | 4 |
| シリンダ配列 | 並列(直列) |
| 冷却方式 | 水冷 |
| 排気量 (cc) | 998 |
| カム・バルブ駆動方式 | DOHC |
| 気筒あたりバルブ数 | 4 |
| 内径(シリンダーボア)(mm) | 76 |
| 行程(ピストンストローク)(mm) | 55 |
| 圧縮比(:1) | 11.2 |
| 最高出力(kW) | 147 |
| 最高出力(PS) | 200 |
| 最高出力回転数(rpm) | 11000 |
| 最大トルク(N・m) | 137 |
| 最大トルク(kgf・m) | 14 |
| 最大トルク回転数(rpm) | 8500 |
| 燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
| 燃料タンク容量 (L) | 19 |
| 燃料(種類) | ハイオクガソリン |
| 満タン時航続距離(概算・参考値) | 404.7 |
| エンジン始動方式 | セルフスターター式 |
| 点火装置 | フルトランジスタ式 |
| 点火プラグ標準搭載・型式 | SILMAR9E9 |
| 点火プラグ必要本数・合計 | 4 |
| 搭載バッテリー・型式 | YTZ10S |
| バッテリー容量 | 12V-8.6Ah(10HR) |
| エンジン潤滑方式 | ウェットサンプ式 |
| エンジンオイル容量※全容量 (L) | 4.7 |
| エンジンオイル量(オイル交換時) (L) | 3.5 |
| エンジンオイル量(フィルタ交換時) (L) | 4.3 |
| 推奨エンジンオイル(SAE粘度) | 10W-40 |
| クラッチ形式 | 湿式・多板 |
| 変速機形式 | リターン式・6段変速 |
| 変速機・操作方式 | フットシフト |
| 1次減速比 | 1.480 |
| 2次減速比 | 2.555 |
| 変速比 | 1速 3.076/2速 2.470/3速 2.045/4速 1.727/5速 1.523/6速 1.347 |
| 動力伝達方式 | チェーン |
| スプロケット歯数・前 | 18 |
| スプロケット歯数・後 | 46 |
| チェーンサイズ | 525 |
| 標準チェーンリンク数 | 118 |
| フレーム型式 | トレリスフレーム |
| キャスター角 | 24.9° |
| トレール量 (mm) | 104 |
| ブレーキ形式(前) | 油圧式ダブルディスク |
| ブレーキ形式(後) | 油圧式ディスク |
| ブレーキオイル適合規格 | DOT 4 |
| 懸架方式(前) | テレスコピックフォーク |
| フロントフォークタイプ | 倒立フォーク |
| フロントフォーク径(φ) | 43 |
| フロントホイールトラベル(mm) | 120 |
| 懸架方式(後) | スイングアーム式 |
| ショックアブソーバ本数(後) | 1 |
| リアホイールトラベル(mm) | 134 |
| タイヤ(前) | 120/70ZR17 |
| タイヤ(前)構造名 | ラジアル |
| タイヤ(前)荷重指数 | 58 |
| タイヤ(前)速度記号 | (W) |
| タイヤ(前)タイプ | チューブレス |
| タイヤ(後) | 190/55ZR17 |
| タイヤ(後)構造名 | ラジアル |
| タイヤ(後)荷重指数 | 75 |
| タイヤ(後)速度記号 | (W) |
| タイヤ(後)タイプ | チューブレス |
| ホイールリム形状(前) | MT |
| ホイールリム幅(前) | 3.5 |
| ホイールリム形状(後) | MT |
| ホイールリム幅(後) | 6.0 |
| タイヤ標準指定空気圧(乗車定員時・前) | 2.50 |
| タイヤ標準指定空気圧(乗車定員時・後) | 2.90 |
| ヘッドライトタイプ(Hi) | LED |
| テールライトタイプ | LED |
| スピードメーター表示形式 | デジタル |
| メーター表示:ギアポジション | 有 |
| メーター表示:燃料計 | 有 |
| メーター表示:エンジン回転計 | 有 |
| メーター表示:時計 | 有 |
| メーター表示:ツイントリップ | 有 |
| 車両装備:ハザードランプ | 有 |
| 車両装備:アンチロックブレーキ(ABS) | 有 |
| 車両装備:走行モード切り替え | 有 |
| 車両装備:トラクションコントロール | 有 |
| 車両装備:スリッパークラッチ | 有 |
| 車両装備:シフトアシスト機構(クイックシフター) | 有 |
| 車両装備:サスペンション電子制御機構 | 有 |
| 車両装備:ETC | 有 |
| 車両装備:Bluetooth | 有 |



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