役所でに人気のない部署
役所では、人気の無い部署があります。
私が聞いた話では、以前は、
- 生活保護部門
- 滞納整理部門
- 土地収用部門
の3部署が、人気の無い部署ベスト3として、3Kと呼ばれていたそうです。
最近では、さらに1部署が加わり、新4Kとして、
- 生活保護部門
- 滞納整理部門
- 土地収用部門
- 防災部門
が人気の無い部署上位4位に君臨しています。
私は、現在4つの内2つを制覇しております。
私の知る限りでは、内3つを制覇している強者が1人いますが、さすがに4部門全て制覇している方は、今のところ居ないようです。
もし、4つとも制覇している方がおられましたら、頭が下がる思いでいっぱいです。
反対に、人気のある部署としては、
- 会計部門
- 資産税部門
などがあるそうで、いずれもルーティンワークを主業務としております。
私も、入庁時に配属された部署が、資産税部門でしたが、今思えば、当時は幸せだったと実感できます。
公務員に向ている人、向いていない人
さて、「公務員に向いている人」、「向いていない人」について、少々論じたいと思います。
向いている人
- 何事も疑問に思わない人
- 向上心があまり無い人
- 信念が無い人
- 言われたことだけをする人
- ルーティンワークに耐えられる人
向いていない人
- 何事も疑問を持つ人
- 向上心旺盛な人
- 人の役に立ちたいと信念がある人
- 自分からいろいろやってみたい人
- ルーティンワークが嫌いな人
パッと思いつくのはこんな感じです。
また、思いつくことがあったら、追記したいと思います。
役所の仕事は、基本ルーティンワーク
役所というのは、国だろうが地方だろうが、古い組織です。
脈々にと昔から続く慣例に従ってひたすら、ルーティーンをこなすのが業務です。
仕事の方法も、「前例主義」、「前任がやってきたことをなぞる」事が基本です。
「何故?」という疑問を持っても、答えてくれる先輩は、まずいません。
「ずっとこうやってきたから」と言われるのが普通です。
向上心を持つことは良い事ですが、入ったばかりの職員に大きな仕事を任されることは、よっぽど人手不足でない限りありません。
多くの場合、まずは「伝票処理」(支払処理)からでしょうか。
よく公務員の紹介等で、「人の役に立てるから」との記載を見ますが、それは「単なる宣伝文句」です。実際の仕事の中で、「人の役に立っている」と実感できることは、まずありません。
大きな組織の中では、自分のやっていることが「いったい何の役にたっているのだろうか」と思うことが多いと思います。
仕事につては、ほぼ上位下達です。
管理職若しくは、その次の役職が、業務担当を年度初めに決めます。
「事務分掌」といいますが、それに従って年度の業務を遂行します。
事務分担のハズレを引いたら、ブラック企業も顔負け・・・
担当が、決められますので、決められた業務を基本1人でこなさなければなりません。
事務量の多い業務や、大きなイベントの担当が当たった場合は、かなり大変です。
前述のとおり基本1人でこなさなければなりませんので、「周りに上手く頼めなかったり」、「責任感が強すぎる」と精神的に潰れてしまう場合もあります。
あまり同じ部署内でも、協力体制が無いことが多く、「別の担当者の業務は分からない」ということは、日常茶飯事です。
担当者が居ない時に、その業務を聞かれても、他の人は何も分からないのです。
仕事内容は、毎日、毎年、ほぼ同じことの繰り返しです。
正直、すぐに飽きます。
ですので、ルーティンワークが嫌いな人には、苦痛以外の何ものでもありません。
さて、近年は、人手不足で、民間採用も活発化しているので、公務員試験の倍率も年々下がってきているようです。
田舎の役所では、内定辞退もあったり、定員割れすることもあります。
私が、受験したときは、バブル崩壊後の就職難でしたので、どこも受験倍率30倍越えでしたので、時代は変わりました。
採用試験も大昔と現在では、隔世の差がありますので、人材にもかなりの幅があります。
現在、定年間近の職員の採用試験は、どうだったと思いますか?
現在よりも、比べようもなく簡単であった様です。
「名前さえ書ければ、採用される」と揶揄されるくらいですので。
中には、優秀な方も確かにおられますが、そうでない方も多くおられます。
ですので、「優秀な人」程、その様な上下関係ですので、悩む事になります。
いくら優秀でも、出世は殆ど横並び・・・・
出世については、だいたい40代後半までは、横一線です。
そこから、優秀な人が少し早く管理職になれるという感じでしょうか。
基本年功序列ですので、いくら優秀だからと言っても、決して早く出世できるわけではありません。
あと10年も経てば、昭和30年代以前採用が退職となりますので状況も多少変わるかもしれませんが・・・
個人的には、是非「優秀な若手」にどんどん入っていただいて、古い体制を変えていただきたいと思っておりますが、「優秀な方」程、理想と現実のギャップに苛む事となります。
それでも、公務員になりたいですか・・・
理不尽な事に悩むことも多いと思いますが、是非目指してください。
役所にこそ、優秀な人材が必要なのです。
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