イギリスでは、風邪を引いたら自宅で療養するのが当たり前でかかりつけ医に行っても抗生物質なんて絶対に処方してくれないそうです。
そもそも風邪くらいで医者には来るなというのが常識なのだとか・・・
公衆衛生が確立されたイギリスからは、日本の新型コロナウイルス騒ぎがかなりドタバタに見えるそうです。
また、イギリスでは、新型コロナウイルスに対しても、かなり落ち着いた対応であり「科学や医学に従って計画を実行に移すだけで政治や官僚がうんぬんする余地はない」そうです。
日本では政府に批判が集まっていますが、イギリスでは専門家がしかるべき対応をするということですね。
対する日本ではドタバタ騒ぎで、新型コロナウイルスを検出できる唯一の検査法であるPCR検査を巡って不毛な論争まで起きています。
日本国内の感染状況を把握するためPCR検査をもっと拡大しろと主張する人がいますが、そもそも短時間で結果が出るインフルエンザの検査キットことなり、PCR検査は何時間もかかり、その割に偽陽性も偽陰性も出るので正確性が乏しい検査であるのが現実だそうです。
目次
日本にはそもそも十分なPCR検査を行うだけの人的資源も物的資源も不足している
また、検査にもある程度の熟練度が必要だとのことです。
さらに、検査をする部屋や機器も全てコロナウイルス専用にしなければならずスペース的な問題もあります。
また、十分な検査をできる熟練した人材が日本には少ないという問題もあるそうです。
国立感染症研究所(感染研)ではある程度はできるが、基本はウイルスや微生物の研究所であってアメリカのCDC(疾病予防管理センター)のような機能はほんの一部しかなく、検査機関としては十分なキャパシティー(処理能力)がないのが現実です。
PCR検査の実態
別のコロナウイルスの感染が原因のSARS(重症急性呼吸器症候群)や中東呼吸器症候群(MERS)でも問題になったが、PCR検査の精度は不十分であるという問題がありました。
陰性だと思ったら実は陽性だった、陽性だと思ったら陰性だったということがかなりあったそうです。
陽性の場合は陽性である確率が高いが、一方で陰性と出た時には本当に陽性ではないという証明にはならないという問題がありました。
その原因は喉や痰の中にウイルスが見つからないが、他の体のどこかに隠れている場合がある為です。
新型コロナウイルスの感染細胞の主なものは肺の中の2型上皮細胞という非常に奥の方にあるそうですが、それほど数がたくさんある細胞ではないらしく、喉の粘膜から検体を抽出したとしてもそこのウイルスがいるとは限らないそうです。
日本の医師がPCR検査を自由にできるようにして欲しいというのは所詮は金儲けのため・・・?
PCR検査は手間もお金も掛かります。
この検査を民間にも開放しろろいう意見もありますが・・・
民間に開放したとしたら
当然ですが、検査を受けるとしたら開業医で受ける事となります。
もしそこに感染者が集まったとしたら・・・どうなるでしょう・・・
「ダイヤモンド・プリンセス」で起こったようなことが、今度は開業医の待合室で起きることとなるでしょう。
要するに開業医のところに患者が、PCR検査をしてほしいと来くれば、その病院全体が汚染される可能性があるということです。
この様な可能性を考慮せずに安易に民間でも検査を出来る様にと言うのは・・・
日本は医師も含めtえ感染症のリテラシーが低いという事だそうです。
また、開業医がこの検査を自由に発注するようになると1回の検査に1万円くらい掛かるそうです。
インフルエンザの場合では、年間多い時には患者が2000万人ぐらい出ますので、仮に開業医でPCR検査をやったとしたら、ボロ儲けです。
それに加えて日本人は心配性です。
開業医で検査できる様になると、おじいちゃん、おばあちゃんはじめ一家でやってくることになりかねません・・・
正に開業医の待合室が大規模感染経路になりかねません。
イギリスでは、風邪程度なら医者に来るなというのが常識だそうですが、日本では通じないでしょう。
そもそも日本には隔離病棟が少ない
日本には隔離病棟が全国でも1000~2000しかないそうです。
ですので、隔離病徴等のキャパシティーを含めた総合的な判断で、厚労省がPCR検査を限定している方策を取っている可能性もあるとの事です。
日本で可能なPCR検査のキャパシティーは3,800件/日
PCR検査は誰もができるわけでは無く、高度なトレーニングをが必要であります。
当然ですが、検査には精度が求められますので、偽陰性や偽陽性を出したら社会的な影響が出ます。
ですので、品質保証ができる場所でないとこの検査はできません。
さらに、検査機器をコロナウイルス用に使ったら他の検査には使えないので感染研でそんなことをしたら他の検査ができなくなるという問題もあります。
普通の研究室なら1日100件できて精一杯ということですので、それが感染研で数百、民間会社を合わせて1日3800件という数が政府から出てきたと予測されます。
PCR検査を制限しているのは、日本の感染者数を少なく見せるための謀略であるということを言う人がいるようだが、そんなわけはなく、実際は現状ではもろもろのことが飽和状態というのが実情だろうとの事でした。
この見解がもし事実だったとしたら、マスコミも野党の追及も結局は、批判ありきという事になりますね。
お隣の韓国でのPCR検査数が多いのは何故か・・・?
韓国では1日にPCR検査を1万3000件行ったと報道されています。
韓国が1日に1万以上の検体をこなせるのは医療関係のベンチャービジネスが日本よりも非常に多いからとうことです。
PCR検査機器も潤沢にあり検査をこなせるキャパシティーがあるからだそうです。
イギリスから見た「ダイヤモンド・プリンセス」の集団感染は・・・?
政府が乗員乗客3711人を船内で隔離しなければならなかった一番の理由は、日本国内にそれだけの人を収容できる施設がなかったというのが現実でしょうとの見解です。
しかし船内は、人々の導線が複雑に絡み合っていて、とても感染者を隔離できる環境ではなく、空調も全部つながっていますので、船内全体が濃厚感染が起こり得る密閉空間です。
また、訓練を受けていた医療関係者でもあれだけの高率で感染したのは、飛沫感染以外の接触感染が起こっていたということになるとの事です。
結局、国内での感染拡大を防止するには、船内で隔離する以外のベストな解決法がなかったということだと考えられるとの見解だそうです。
日本には公衆衛生の専門機関が無い・・・?
日本にはアメリカのCDCに相当するものは無く、感染研がその一部を担っているが、研究者のほとんどはウイルスや細菌の基礎的な研究をしており感染症のスペシャリストは非常に少ないのが現実です。
今回の新型コロナウイルスに関する問題は、公衆衛生の問題、危機管理の問題、政治的な問題、経済的な問題など多面的であるが、感染研にはそれを専門とする人材は不足しています。
イギリスではどうか・・・?
イギリスでは感染症対策は確立しているとのことです。
公衆衛生の概念が最も進んでいるのはイギリスであり、今でもアメリカとイギリスは進んでいて公衆衛生の本物の専門家が大勢いるそうです。
大学だけではなくて政府の機関にもいるし、医学の中の非常に重要な分野として確立されています。
一方では、日本は公衆衛生の分野が非常い弱く、感染症の方はウイルスか細菌の研究をして教授になった方で、公衆衛生の研究で教授になった人はまずいないらしいです。
専門家会議にはウイルスや細菌感染の専門家は行くが、公衆衛生の専門家は、そもそも人材が乏しいそうです。
日本では感染症にかかわる公衆衛生の専門家が非常に少ない
また統計学的手法で感染が今後どれぐらい拡大していくのかとか、どの程度で終息するのかが非常に重要なポイントだが、日本でそれを計算できる人材が非常に少ないとの事です。
まとめ
マスコミや野党は実情を無視して政府を批判しているだけなのか?
もともと日本は公衆衛生が弱い
そもそも日本では感染症対策が確立されていない
この現状はなるべくしてなっている