さて、テレワーク続きですが・・・・
前回の【Apache Open Meetings】に続いて・・・
【Jitsi Meet Server】も試してみることにしました。
WEB会議システムとしては・・・・
【Apache Open Meetings】よりも機能はおとりますが、【URL指定】で会議室に入室できるなど、使いやすい様です。
Ubuntu18.04 Serverを立てる
さっそくですが、前回と同様にUbuntuサーバーを立てます。
これは、ISOイメージがダウンロードできますので、インストールしましょう。
サーバーマシンがベストですが、無ければ、ある程度高性能な(ゲーミングマシン程度)デスクトップPCでもOKだと思います。
管理人の役所には、それすらも余っていませんでしたので、ノートPCで立てました。
スペックは、つぎのとおりです。
- CPU:Corei7
- メモリ:8G
- ストレージ:512GBSSD
Ubuntu18.04Serverのダウンロードはこちらから
ダウンロードしたISOイメージをDVDに焼くかブータブルUSBを使ってインストールします。
ブータブルUSBを作るには
ブータルブUSBを作るには【rufus】が便利だと思います。
使い方は、非常に簡単です。
赤枠の部分、USBドライブとISOファイルを選択してスタートをクリックすれば、ブータブルUSBが作成されます。
サーバーが立ったらSSHで接続できることを確認する
Ubuntu-Serverが立ったらまずは、SSHで接続できることを確認する。
OpenMeetingsのインストールは、基本的に【CUI】となります。
Windowsの様に【GUI】とはいきませんので、リモートで【SSH】で接続できることが必須となります。
Ubuntu-Serverが立ったらまずは、インストール時に設定したサーバーの【IP-Address】を確認しましょう。
コマンドで次のとおりに入力します。
ip address show
IP-Addressが確認できますので、【SSH】で接続できるか確認します。
管理人は、【ttermpro】を使っています。
とりあえず管理者権限を取得
sudo su
まずは最新にアップーデート
【ttermpro】で接続し最新状態にアップデートし再起動します。
sudo apt update sudo apt -y dist-upgrade sudo apt -y autoremove sudo reboot
ここまでは、前回の【Apache Open Meetings】の設置方法と同じです。
ファイアウオールを設定する(ポート開放)
ファイアウォールでTCPの22,80,443、およびUDPの10000-20000を解放します。
sudo ufw enable sudo ufw allow in ssh sudo ufw allow in 80/tcp sudo ufw allow in 443/tcp sudo ufw allow in 10000:20000/udp sudo ufw status
モジュール用の鍵をダウンロード
ダウンロード
sudo wget https://download.jitsi.org/jitsi-key.gpg.key
鍵を追加
sudo apt-key add jitsi-key.gpg.key
リポジトリの追加
echo 'deb https://download.jitsi.org stable/' > /etc/apt/sources.list.d/jitsi-stable.list
echo 'deb http://archive.ubuntu.com/ubuntu bionic universe' > /etc/apt/sources.list.d/openjdk-8.list
Webサーバーのインストール
【nginx】または【apache2】をインストールする。
sudo apt update sudo apt install nginx
何故か【apache2】では上手くいかなかった。
【jisti-meet】&【Openjdk】をインストール
sudo apt update sudo apt install openjdk-8-jre-headless sudo apt install jitsi-meet
インストール中の設定
The hostname of the current installation:
IPアドレスを入力する
SSL certificate for the Jitsi Meet instance
Generate a new self-signed certificate
以下問い合わせが無ければ飛ばす。
【ここから】
Full local server path to the SSL key file:
/etc/ssl/temp.IPアドレス.key
Full local server path to the SSL certificate file:
/etc/ssl/temp.IPアドレス.crt
【ここまで】
再起動
sudo reboot
IPアドレスでアクセスする
デフォルト言語を日本語にする
次の設定ファイルを変更する
/etc/jitsi/meet/IPアドレス-config.jp
// Default language for the user interface.
// defaultLanguage: ‘en’,
defaultLanguage: ‘ja’,
黄色の部分を変更する
音声レベル表示を消してクライアントの負担を軽減する
次の設定ファイルを変更する
/etc/jitsi/meet/IPアドレス-config.jp
// disableAudioLevels: false,
disableAudioLevels: true,
黄色の部分を変更する
画質を落として通信量減らす
次のセッテイファイルを変更する。
/etc/jitsi/meet/IPアドレス-config.jp
resolution: 720,
constraints: {
video: {
height: {
ideal: 720,
max: 720,
min: 240
}
}
},
黄色の部分の数字を減らしてみる
排出されるログを減らす
次の設定ファイルを変更する
/etc/jitsi/videobridge/logging.properties
handlers= java.util.logging.ConsoleHandler
#handlers= java.util.logging.ConsoleHandler, com.agafua.syslog.SyslogHandler
#java.util.logging.ConsoleHandler.level = ALL
java.util.logging.ConsoleHandler.level = SEVERE
java.util.logging.ConsoleHandler.formatter = net.java.sip.communicator.util.ScLogFormatter
net.java.sip.communicator.util.ScLogFormatter.programname=JVB
黄色の部分を変更する
UbuntuServerのIPアドレスの変更方法
まず、デフォルとの設定ファイルをリネームします。
cd /etc/netplan/ sudo mv 50-cloud-init.yaml 50-cloud-init.yaml.disabled
新たにネットワーク設定ファイルを次のファイル名で作成する
99-network-config.yaml
設定例は次を参考にしてください。
設定にあたっては、スペースの位置が重要のようです。
1行目のネットワークの最後の文字からエンターを押して改行された部分から次の行を順に入力すると良い様です。
改行により自動的にインデントされますが、そのまま入力していってください。
管理人の環境では、インデント位置を変更すると、ネットワークの設定変更で何故かエラーがでました。
network: version: 2 renderer: networkd ethernets: ens50: dhcp4: false dhcp6: false addresses: [NNN.NNN.NNN.NNN/24] gateway4: NNN.NNN.NNN.NNN nameservers: addresses: [NNN.NNN.NNN.NNN,NNN.NNN.NNN.NNN]
ネットワーク設定を反映させます。
sudo netplan apply
アンインストール方法
sudo apt purge jigasi jitsi-meet jitsi-meet-web-config jitsi-meet-prosody jitsi-meet-web jicofo jitsi-videobridge2 sudo apt purge apache2 sudo apt purge nginx sudo reboot
まとめ
【Jitsi Meet Server】は【OpenMeetings】より機能は少ないが、利用が簡単な会議システム
インストールは【Open Meetings】よりも作業数は少ないかもしれないがネットワーク(IPアドレス)の設定を変更するとコンフィグファイルを直す必要がある
接続ユーザーが10人を超えてくると遅延し易い?
コメント
linux初心者です。Jitsi Meet Serverのインストール方法を検索して、貴殿のサイトにたどり着きました。インストールも完了し、稼働することも確認できたのですが、イントラネットで使用するため、サーバーのipアドレスを変更したところ、共有ができなくなりました。ubuntu-server20.04のipと/etc/jitsi/meetにあるconfigファイル内のipも変更しました。あと何を変更すれば稼働するのか、お知恵をお借りいただければ幸いです。
初めまして、私も記憶がかなりあいまいですが・・・
コンフィグファイル
/etc/jitsi/meet/IPアドレス-config.jp
内のIPアドレス部分を全て変更して、
さらに、コンフィグファイルのバックアップを取ってから、
コンフィグファイルのIPアドレスに該当する部分を
リネームして再起動でどうでしょうか?
早速の返信ありがとうございます。「/etc/jitsi/meet/IPアドレス-config.jp」を変更すると、アプリは立上がるものの、画面共有や会議進行時刻も表示されず、正常には稼働していないようです。ちなみに、「さらに、コンフィグファイルのバックアップを取ってから、コンフィグファイルのIPアドレスに該当する部分を…」とは、「/etc/jitsi/meet/IPアドレス-config.jp」以外のファイルですか?たくさんあるconfigファイルのどれを変更すれば良いのか、おわかりになりましたらよろしくお願いいたします。お手数をおかけします。
こちらでも検証してみましたが、最終的には、IPアドレスを変更してから
次のコンポートネントを削除してから、再インストールが必要でした。
nginx
jigasi
jitsi-meet
jitsi-meet-web-config
jitsi-meet-prosody
jitsi-meet-web
jicofo
jitsi-videobridge2
こうなると、インターネットに接続できない環境ではちょっと難しくなるので、
ホスト名付けてサーバーを立て直して、IPアドレスを変更後にDNSサーバーに記述するか、
DNSサーバーが無い環境であれば、クライントのhostsファイルに記述するしかないかなと思います。
IPアドレスを変更することが前提であれば、open meetings の方が簡単かと思います。
こちらは、いろいろ汎用性がありますので、最終的に当方の環境では、
open meetings を使用しています。
参考となる分かりませんが、別のやり方を新規記事として投稿しました。
2021/11/13日でアップ予定です。
てるぞうさんへ、
検証までしていただいて、大変恐縮いたします。ちょっと私の現段階のスキルでは、難しそうなので、もう少し勉強してからこのやり方はすることにしました。新規記事も楽しみにしています。今度open meetingsものぞいてみようと思います。いろいろとありがとうございました。