へっぽこヘタレライダーの管理人です。
さて、このバイクに関しては・・・
決して自分でバラス様な事はしないでおこうと決めていたのですが・・・
先日、クラッチリザーバタンクを留めるナットとワッシャーが走行中に脱落した事に気づき・・・
とりあえずは純正品をネットで取り寄せて取り付けたまでは良かったのですが・・・
ちょうど・・・上の図の様にハンドル付近の位置のエアダクトに穴が開いています。
この穴には、網等がないのですが・・・
結構大きい穴で、ネジ・ナット・ワッシャーくらいなら余裕で入る大きさです。
しかも、この穴の先はダクトを経由してエアフィルターに直結しています。
穴の位置は、地面に対して垂直なので・・・
重力方向に落下する物体がこの穴に入る可能性は限りなく少ないとは思いますが・・・
バイクが左方向にバンクしているタイミングで脱落したなら入る可能性はゼロではない・・・
とか考えだすと・・・
とりあえず、ダクトを全部外して確認しないことには、精神安定上良くありません。。
もし、少ない確率でエアダクト内に脱落したとしても、エアフィルターに引っかかるので・・・
スーパーチャージャーのインペラをぶっ壊すことはないとは思うのですが・・・
虫や埃と違って大きさも重量も硬さもあるので・・・
いちおう確認しておいて損はしないと判断し、確認することにしました。
カウルとダクトの撤去は想像を絶する面倒くささ
したの写真は外すものを全て外したとの写真です。
ここに至るまでに外したものは・・・
外した順番と合わせて
- フロントインナーフェンダー(フロントフェンダーの真上の板)
- 左カウル
- 左のアッパーカウル
- エアダクト
- 左のシート横のカウル
- エアクリナーボックスハウジング
通常のバイクであれば・・・
タンクを外さないとエアクリーナーボックスには辿り着けないので・・・
どっちが難しいか工数が多いかは微妙ですが・・・
この2022年式 H2 SX SEの分解は、管理人の歳もあってかかなり辛かったです。
まず注意点ですが・・・
フロントインナーフェンダー(フロントフェンダーの真上の板・プッシュリベット4箇所)を外すと・・・
フロントインナーフェンダーの裏側にサイドカウルを留めるプッシュリベットが隠れています。
これがなかなかに気づかなくて、左カウルを外すのに相当時間を浪費しました。
左カウルに関しては、あとは外から見えるネジを全て外せば外れます。
ダクト側にピン2本ありますので・・・
前方向に少しズラすと簡単に外れます。
次の難関は、コーナーリングランプの2個のカプラー外しですね。
カウルに傷をつけない様にカウルを持ちながらの作業とあるのでかなりツライ・・・
このカプラーのコネクタがなかなか外れないんですよ・・・
エアダクトに付いている部品を外すのがかなり面倒
次に・・・
フロンド左前からエアクリーナーボックスまで伸びるこのエアダクトですが・・・
このエアダクトにはいろんな部品が付いています。
- ヒューズボックス2個
- レギュレーター
- 何かわからんコネクターが2個
- ステーはリベット止め
- メインハーネス
ということで、エアダクトからとりあえずこれらの部品をリリースしないとエアダクトが外せません。
かなり悪銭苦闘しましたが・・・
カプラーを抜いたり、ヒューズボックスやコネクターをステーから外したりと・・・
イロイロと試行錯誤していたらなんとか取れました。
恐らく分かっていれば簡単なのでしょうが・・・
何しろ初見の作業なので・・・
構造が分からずにかなり苦労しましたね。
次に難儀したのが下の写真です。
エアダクトとメインハーネスを留めるタイラップなのですが・・・
再利用不可の形状です。
これが・・なかなか抜けなくてかなり時間を浪費しました。
付ける時には、無理やり外して、ガバガバになっていたので、
最終的には思い切ってぶったぎりましたが・・・
まぁなかなか外れない・・・
どうせ切るなら最初から切れば良かったです。
最終的にここはタイラップを2本づつ使って・・・
まずは、エアダクト側にタイラップでタイラップを引っかける輪っかを作り・・・
そこにタイラップを通して、メインハーネスを留める方法に変更しました。
とにかく使い捨ての部品はいちいち取り寄せるのが面倒なので・・・
正直この様なパーツはできれば使ってほしくないですね。
外したパーツ類
ここに至るまでに外したパーツは次のとおりです。
エアフィルターに正攻法でアクセスするには計6パーツ(シートは抜き)を外す必要があります。
この中で一番やっかいだったのは・・・
エアダクトです。
ついでにエアフィルター付近をお掃除
さて、なんとか苦労の甲斐あって・・・
スーパーチャージャーのインペラまでご対面できましたが・・・
結構オイルが汚れていました。
ここに入ってきたオイルはそのままインペラで吸い込まれることな無いのでしょうか???
こんな構造で大丈夫なのか心配になります。
写真を撮り忘れたので・・・
上の写真はオイルを抜いた後ですが、ブローバイのオイルキャッチタンクが4分の3ほどまで溜まってました。
溜まっていたオイルはかなり綺麗な色だったので・・・
恐らく1年点検後に溜まったものだと思います。
1年点検後に走った距離は約500キロなので・・・
500キロ毎には点検した方が良さそうですね。
エアフィルターもオイルでベトベトでした。
今回はフィルターは交換しませんので・・・
綺麗にフキフキしてゴミを落としておきます。
結構虫が引っかかっていました。
ボルトの増し締め
さて、今回やりたかったことの一つに・・・
インペラ周りの3本のボルトの増し締めがありました。
ネットで見ていると・・・
このボルトが緩まる可能性があるとのこと・・・
サービスマニュアルを見てトルク値(10N)を確認し、
しっかりと10Nで締まっているか確認しました。
当然なのですが、緩みはありませんでしたのでまずは一安心です。
ただ、カワサキクオリティを信じてはいけません。
何事も面倒ですが、自分で確認して安心感を得るという行動も大切です。
掃除したエアクリーナーを取り付けます。
ちなみに、エアクリーナーハウジングとエアダクトとハウジングと留めるボルトの締め付けトルク値は6Nです。
ここもしっかりとトルク管理をしておきましょう。
エアダクトの金網にパンストをフィルター代わりに履かせる
もう一つやりたかったことが・・・
この粗すぎるアエダクトの網の目に・・・
フィルター代わりにパンストを履かせることです。
この網がみたとおりかなり荒いので・・・
ゴミ・小石・虫などが・・・
大量にこの穴から侵入します。
一般的なバイクでは・・・
エアフィルターが上に付いているので・・・
ゴミ・小石・虫などが浸入しても・・・
下側にゴミ溜まるスペースがあるのですが・・・
H2 SX SEの場合は・・・
次のとおり・・・
ゴミが入れば・・・
そのままエアフィルターに直撃します。
しかも、H2 SX SEは・・・
一般のバイクと異なり、エアフィルターがかなり小さい。
後発のZ H2はこの点が解消され・・・
エアフィルターはダクトと途中に設置され・・・
しかも上向きに付いており、若干ですがゴミが溜まるスペースも確保されています。
アクセスも非常に簡単で、再度カウルを一つ外せば交換可能です。
H2 SX SEも同様な構造にしてもらえれば、管理人的には安心なのですが・・・
さて、金網にパンストを履かせたのが下の写真です。
見た目はアレですが・・・
これで、ゴミの侵入をかなり防止できます。
ブロアーで風を吹いてみましたが、問題なく風も入りますし・・・
なによりダクトの横には、デカイ穴がいくつも開いているので、吸気には問題ないでしょう。
それよりも新たな課題として・・・
ダクトの横の穴にもゴミが入らない様にせめてフィルターを付けたいです。
あとは反対の手順で組み立てて終了です。
綺麗に元通りになったとは思いますが・・・
パンストを履かせた金網はこんな感じです。
これで、細かいゴミの侵入は防止できると思いますが・・・
この金網にアクセスするために必要な分解工程も同じなのですが・・・
二度とやりたくないですね。
今回は、初見の作業という事もあって、ネジやピンの位置を確認しながらかなりビビリながらの作業でしたので、5時間くらい掛かりました。(夜の7時から0時まで)
年式はことなりますが、いちおう英語版のサービスマニュアルが手元にあります。
しかし・・・
サービルマニュアルで助かることもあるのですが・・・
写真が小さくていまいち、どの部分を映しているのか分からない場合があったりして、見ても分からないことも多々あります。
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