今回は管理人がスキーを始めた最終目標であるSAJのクランプライズにようやく合格できた時の内容となります。
実にスキーを始めてから12シーズン・総滑走日数約600日・受験回数は17回でした。
目次
合格できたシーズンはシーズンインから何故か調子が良かった・・・
合格できたシーズンは、何故かシーズンイン当初からかなり調子が良かったです。
スキー板・ブーツを新調し、それがその時の自分に上手くマッチングできたのだと思います。
また、地味にオフトレ(主にバランスボール・バランスボード等)でバランス感覚を養っていた事も、上手くシーズインが出来た要因であると思います。
新調したマテリアル一覧
最終的に合格したときは別の板ですが、当時新調したマテリアルは次のとおりです。
大回り板:ATOMIC D2 TYPE-A 179センチ
小回り板:ATOMIC D2 TYPE-2 165センチ
ブーツ:ATOMIC RACETECH WC130
チューンナップは、基礎系の滑りを重視して、ビベル1度のサイド90度で仕上げて貰いました。
始めてこの板を履いて滑った時はカルチャーショックを受けるくらい衝撃を受けました。
いろんな操作がオートマチックで出来る感覚と言えば良いでしょうか・・・
とにかく高速滑走時の安定感、エッジグリップ、操作性のどれを取っても、これまで履いたことのある板の中では抜群であったと記憶しています。
久々の技術選の地区予選も良い成績だった・・・
そのシーズンの目標はあくまでクラウンプライズの合格が目標です。
受験月間に突入する前に、技術選の地区予選が良いバロメーターになりますので、久々に出場し点数の出方や順位を確認しました。
総合順位で30位前半でしたので、個人的にはかなり満足の行く結果が出せました。
雪が無くなるまで毎週受け続けると決める・・・
このシーズンは、最終目標がクラウンプライズの取得が目標でしたので、雪が無くなるまで転戦して、毎週受験し続ける事にしました。
今から思えば、なんともバカバカしい受験計画でしたが、当時はこのシーズンが最後のチャンスかもと思い必至でした。
1月中に事前講習を受講し2月からは毎週受験した
2月からは毎週受験する事に決めていましたので、1月中に地元で事前講習を受講しました。
事前講習では、そこそこの評価を貰い「行けるかも・・・?」という感覚がありました。
2月第一週は県外に遠征・・・
2月の第一週は県外に遠征しました。
天気は前日からの降雪が続いていました。
雪は柔らかく、検定が始まるころにはどこもかしこもボコボコ状態でした。
斜面がボコボコでしたので、若干条件が悪いなと思いましたが仕方ありません。
全種目フルアタックです。
結果は次のとおりでした・・・
①大回 79点
②小回 80点
③総合滑降 80点
④不整地小回 79点
⑤不整地大回 80点
「-2点」で不合格でしたが、とりあえず大回り系種目も小回り系種目も合格点が出せるようになっていましたので、手応えを感じ1回目の受験は終わりました。
2月第二週も県外に遠征・・・
2月の第二週も県外に遠征しました。
前の週と打って変わりピーカンのカチカチバーンでした・・・
不整地小回りの斜面は酷いもんです・・・
結果は次のとおりでした・・・
①大回 79点
②小回 80点
③総合滑降 80点
④不整地小回 79点
⑤不整地大回 80点
またも・・・「-2点」で不合格でした。
しかし今回はあまりも斜面が硬すぎたので、まぁ仕方が無かったとあきらめもつきました。
特に不整地小回りは、硬すぎて吹っ飛ばされる受験者が続出でした・・・
恐らく前日も硬かったのだと思います。
事前講習でできたコブというよりもミゾ状態(しかも1ラインのみ)でしたので、かなり危険な状態だったと思います。
それでも、前走はさすがに全国大会出場者の猛者でしたので、華麗に滑っていきました。
検定はスタートポールとゴールポールの間を滑れば良いので、管理人は敢えて危険を冒す事はせずに、ミゾが無いところを選択してスピードで勝負しました・・・
結果的には、不整地小回りは79点でしたが、それでも受験者の中では最高得点でした。
また、クランプライズもテニクカルプライズも合格者は無しでしたが、クラウンプライズの中ではトータルの得点が最高得点を叩きだせ、結構自己満足でした。
この検定会場は、前年度最後に受験してオール78点で不合格になった検定会場でもあります。
最後の講評でも合格水準にはあるが失敗が無ければとの事でした。
2月第三週は地元で受験・・・
2週連続遠征で疲れがたまってきましたので、三週目は地元で受験しました。
天候はまぁまぁでしたが雪質が引っかかる雪質でかなり苦戦しました。
①大回 79点
②小回 80点
③総合滑降 80点
④不整地小回 79点
⑤不整地大回 80点
今回も「-2点」で不合格でした・・・
ここまで3回受験しましたが、小回りは安定して80点が出せています。
管理人はずっと小回に苦手意識がありましたが、どうやらこのシーズンに限っては小回りの方が上手くなっていた様です。
大回りは、ワンミズが命取りとなりますので、いかに大回りをミスせずにこなせるかが課題であることが分かりました。
2月第四週はまたも県外に遠征・・・
2月の第四週も県外に遠征しました・・・
しかし、県外でも受験会場が2会場開催していたので直前までどっちに行くか迷っていましたが、どうせなら行ったことが無いスキー場に行こうと思い、そちらの会場を選択しました。
天候はあいにくの雨でした・・・
雪質は雨のせいで融雪が進み春スキーの様なシャバシャバ状態でした。
4週連続の受験でしたのでかなり体力的な疲れもあり滑るのがやっとの状態でした・・・
また、不整地の小回り斜面では、若干地面が見えている所もありましたので、新しい板を傷付けたくなかったので、お古の板を持出し、雨も降っていたので、ウエアも古いもので受験しました。
初めて行くスキー場という事もあり斜面も慣れていませんでしたが、検定となる斜面は、中急斜面でそれほど斜度があるという感じではありませんが、途中で夏道を挟むので、そこの処理の仕方で、下から見ている印象が変わると感じました。
1種目目(整地小回り)
検定が始まる時間には既に斜面がかなり荒れていましたが、まだ1種目目という事もあり斜面の端の方は綺麗な状態でした・・・
管理人は、スタートを切ってから端っこの綺麗なラインを狙って滑走しました。
管理人自身の感覚では上手く行ったという感触でした。
2種目目(整地大回り)
2種目目になるころは斜面は既にかなり荒れていました。
どこを狙って滑っても同じ状況ですので、ここはもう諦めて滑るしかありません。
一つ気を付けたポイントは、夏道の斜度変化のポイントがちょうど谷回りなる様にしました。
この種目も管理人自身の感覚では上手く行ったという感触でした。
3種目目(総合滑降)
整地小回り・整地大回りと同じ斜面でしたが、スタート地点が上げられ距離が延びました。
ここでも、夏道の斜度変化のポイントがちょうど谷回りなる様に気を付けました。
この種目は、1回だけ内足に若干乗ってしまったので、それを上手くごまかせたかどうか不安要素が残りました。
4種目目(不整地大回り)
大回りで使った斜面ですが、雪が柔らかい為、既に荒れ放題でした。
ここも大回り・総合滑降と同じように夏道の斜度変化のポイントがちょうど谷回りなる様に気を付けました。
この種目も管理人自身の感覚では上手く行ったという感触でした。
5種目目(不整地小回り)
最後は不整地小回りです・・・
ラインがいくつもあったので正直どこを滑ろうかかなり迷いました・・・
受験者みんなが、前走と同じラインを滑る・・・
何故かテクニカルプライズ・クラウンプライズの受験者全員が、前走と同じラインを滑っていました。
たしかに一番リズムが取り易いラインではあったのですが・・・
迷った挙句に管理人もこのラインを選択したのですが、これが大失敗でした・・・
滑走順が結構後半でしたので、かなり掘れて深くなっていました。
スタートして1ターン目から失敗したと思いました・・・
実は、受験者の殆どがバンク系の滑りをしていたので、管理人は欲を出してここは真っすぐに攻めてスピードで勝負しようと考えたのです。
しかし、1ターン目から思いのほか深く、後傾になってしまい・・・最後まで後傾をリカバリできませんでした。
しかし、後傾になりながらも意地と根性だけで、最後まで滑り切りました。
ビデオを撮ってなかったのが残念ですが、かなり鬼気迫る滑りだったのではないかと思います。
なんとか転倒せずに滑りきりましたが、個人評価ではせっかく4種目を無難にこなしたのに最後に「やってしまった・・・」という感じでした・・・
合格発表まで疲れ果てて寝てしまう・・・
最後の不正地小回りの失敗がショックで、疲れがどっと出ました・・・
昼飯も喉を通らずに疲れ果てて休憩所で寝てしまっていました・・・
しかし、結果発表はダメ元で見て行こうと思い時間まで待って結果発表に行きました。
合格発表は、掲示される方法ではなく、受験番号が発表される方法でした・・・
まずは、受験発表の前に今回はクラウンプライズの合格者が居ると言われました。
自分の他にもソコソコ1名上手い方が居たので恐らくその方だろうとその瞬間思いました。
しかし・・・
なんと自分の受験番号が呼ばれました・・・
「ん・・・」と思い周りに居た方に確認しましたが、やはり自分の受験番号で合っていました・・・
合格証を貰う時に念の為確認した
不整地小回りを失敗したと思っていたので、自分的にもなんだか納得できずに、合格証を貰う時に主任検定員に
「最後のコブで失敗したと思ったんですが合格でいいんですか・・・?」
と念のため聞きました・・・
主任検定員曰く・・・
「失敗したとは見えていない。かなり攻めて滑って来たと見えた」
また
「1種目だけでなく全ての種目を総合的に見ても合格水準であった」
と有り難いお言葉をいただきました・・・
感無量の瞬間でした。
得点は次ののとおりです。
①大回 80点
②小回 80点
③総合滑降 80点
④不整地小回 80点
⑤不整地大回 80点
総合400点で合格
辛く長い地道な努力が報われた瞬間でした・・・
参考になるか分かりませんが検定前日の動画を掲載しておきます。
大回り
小回り
まとめ
地道に継続すればクラウンプライズは取得できないものではない
フィジカル・メンタル共に調子が良いシーズンに受験した方が合格し易い
自分でミスが無かったと思える受験ができるまで受け続ける
ミスが無いと思っても点数が出ない場合は技術レベルが水準に達していない