急に、「RGのZガンダム」を作ってみたくなり、急遽購入してきました。
価格は、税込みで2,640円でした。
変形機構を備えながら、「1/144スケール」で内部フレームが再現されいるというところが、管理人の食指をそそりました。
近所の電気店では、HGが税込みで1,800円くらいでしたので、800円程度しか差がありませんでした・・・
正直変形させる気が無かったので、強度重視で、HGとも迷いましたが、やはり内部フレームを弄ってみたいということで、RGにしました。
パーツは案外少ないよ!
全てのパーツを切り出して見ましたが、100円均一のケース1個分で、さらに余裕もありますので、パーツ数は案外少ない感じです。
但し、かなり細かいパーツが多いので、紛失や破損には注意が必要です!
アドバンスドMSジョイントは繊細すぎる・・・
このキットには、半完成品のアドバンスドMSジョイントが使用されていますが、取り扱いはかなり繊細な作業を要します・・・
まず、ランナーから切り出した状態では、各部の可動がかなり固いです。
乱雑に扱ったり、可動方向を誤って、負荷を掛けると確実に破損します。
まずランナーから切り出したら、各可動部の根元を持って、数往復動かして、可動を慣らす必要があります。
アドバンスドMSジョイントの全ての可動部分をこの様にまず慣らしてください。
組んでから、動かすと確実に破損すると思われます。
また、よく部品の構造を見て、可動する方向を間違えない様に注意してください。
パーツが小さい上に、馴染むまでは動きがかなり固いので、誤った方向に力が掛かると簡単に折れます。
内部フレームだけでもなんとか組み立てられる・・・
内部フレームだけでも、なんとか組み立てられます。
自立させるには、足の外装だけは必要でしたので、それだけ組付けました。
しかし、内部フレームと言っても、胴体部分は変形機構がある為、ほぼ空洞ですので、背中に各部を接続するパーツがあるだけです。
この状態ではかなり不安定で、ポージングをするには、かなり繊細に扱う必要があります。
特に、腕や足の接続部分は、パーツも小さく破損しやすいので、要注意です!
内部フレーム状態ではこのくらい動くよ!
各関節は、脆そうですが、思ったよりも可動範囲はありました。
肘ほぼ180度
膝ほぼ180度
足の前後のスイングは前90度以上だが後ろは殆ど動かない
写真のとおり、足の接続が後ろ側になっていますので、後ろ側には殆どスイングできません・・・
これが、ポージングにかなり影響している様で、足のポジショニングが制限されます。
本体完成時点での可動域
本体のみ完成させ、可動範囲を再確認しましたが、フレーム状態と遜色ない可動範囲が確保されています。
しかし、やはり足の付け根の取付方法に起因する動きの制限が出てきます。
例えば、立膝ポーズで、前側に出ている足を外側に開く(ガニ股)事はできません。
スタイルは抜群!
最後に完成写真です。
ほぼ完ぺきにキット状態で、色分けが出来ておりますので、塗装をしなくても設定どおりとなります。
デカールを貼り、墨入れのみでも、十分な満足感が得られます。
但し、デカールの量が多くかつ小さいものが多いので、貼り付けるにはかなり時間が掛かります。
製作時間は、約10時間を要しました。
1/144のサイズで、内部フレームかつ完全変形を再現しているということで、かなり意欲的なキットとなりますが、その分、強度的に無理な部分が多く、非常に繊細なキットとなっています。
機体紹介の設定上でも、当初のデルタガンダムでフレームの強度不足により実現が出来なかったとあるとおり、プラモデルでも正に強度不足と可動範囲が問題となっています。
特に強度が心配なのは、次のとおりです。
- 肩関節
- 股関節
- フライングアーマーの基部
これらのパーツは、接続部も非常に細く、また可動にかなり負荷が掛かる部分となるため、破損には要注意です!
アドバンスドMSジョイントも必ず、可動部の根元近くを持ってゆっくりと動かしてください。
離れた部分を持って動かせば、テコの原理で弱い部分に高負荷が掛かり、簡単に破損します。
管理人テクカルレベル的には、5段階評価中5を超えて8です。
あまりにも繊細過ぎて、玩具の域を超えています。
また、完全変形といっても、変機構の強度が弱すぎて、恐ろしくて管理人は変形させる事ができませんでした。
- 肩関節
- 股関節
- フライングアーマーの基部
変形させる事により、上記の強度的に弱い部分が破損しそうです。
かなり慎重な取り扱いを要求されます。
変形は難しい・・・
一度だけ試しに変形させてみましたが、かなり難しい作業でした。
アドバンスドMSジョイントが折れそうですので、 フライングアーマーは外してから変形させた方が安全です。
また、型の収納と足の開きは、できるだけ可動部の根元を持ってゆっくりやらないと折れそうでかなり危険です。
思い切って、2個買ってそれぞれのフォームで飾っておくか、どちらかのフォーム固定で飾っておく事をオススメします。
まとめ
1/144で完全変形機構と内部フレームを実現した意欲的なキット
しかし反面、強度や可動域を犠牲にしている
かなり繊細な取り扱いを要求される難易度の高いキット
アクションフィギュア的な遊び方よりもポーズ固定でディスプレイするキットである
動かして遊びたいなら、間違いなくHGを選択すること!
機体紹介
エゥーゴとアナハイム・エレクトロニクス社による共同開発計画「Ζ計画」で開発された機体。
宇宙世紀0087年、エゥーゴと協力関係にあったアナハイム社はリック・ディアスの完成と同時に次世代の高性能MS開発計画「Ζ計画」を発動させた。
本機を開発するにあたり、先ず当時開発が進められていた機体をベースとした、MSN-001 デルタガンダムを設計したが、これはフレームの強度不足から採用が見送られた。
その後、アクシズからの技術交換によって得られたデータを元に、より変形機構が簡易な「MSA-005」メタスを開発し、特に困難も無く進捗しデータ収集も完了したが、既存のMSからはスタイルが異なる試作機の域を出ないものであった。
そこでさらに非変形型の「MSZ-006X-プロトタイプΖガンダム」が開発されたが、この機体はアナハイム・エレクトロニクス特有のブロックビルドアップ機構により生産・整備性を高める狙いがあったが、制御系に課題があった。
さらにこの「MSZ-006X」をベースに変形機構を盛り込む試みを行い変形機能は、実証できたが、フレームの設計からMS形態時における金属疲労に耐えきれない事が判明し実用化出来なかった。
しかし、ティターンズが開発した「ガンダムMk-II」が同社に持ち込まれたことで状況は一変した。
「ガンダムMk-II」に採用されていたムーバブルフレームの設計思想は可変MSに要求される機能を十分に備えたものであった。
この為、アナハイム・エレクトロニクスは、この技術の取得後に大気圏突入能力の実証を目的としたフライングアーマーを開発し、ガンダムMk-IIのオプションとして用意、データの収集を行った。
さらにカミーユ・ビダンによる変形MS案のプロットを採用。
ムーバブルフレームによる可変機構はアナハイム・エレクトロニクスにより実用化に至った。
こうして完成したΖガンダムは「ウェイブライダー」と呼ばれる巡航形態への変形能力を有し、大気圏突入をも可能とする破格の汎用性を実現した。
本機のムーバブルフレームの基本構造はコピーが容易であるうえに他の機体とは比較にならない強度を持ち以後に開発されたMSのほとんどがどこかにこの構造を取り入れている。また、ジェネレーター出力も高く「Ζガンダム」は「UC100年代」の機体にも近似する仕様となっており、便宜上、第三世代MSとも称される高性能MSとなった
Ζガンダム | |
型式番号 | MSZ-006 |
生産形態 | 試作機 |
全高 | 19.85m/18.7m |
頭頂高 | 19.8m/18.7m |
全長 | 24.32m(WR形態) |
翼幅 | 18.61m(WR形態) |
本体重量 | 28.7t |
全備重量 | 62.3t |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
出力 | 2,020kW |
推力 | 12,200kg×5(腰) |
10,600kg×2(脚) | |
7,600kg×4(脚横) | |
総推力:112,600kg | |
センサー | 14,000m |
有効半径 | |
武装 | 60mmバルカン砲×2 |
2連装グレネード・ランチャー×2 | |
ビーム・ライフル | |
ビーム・サーベル×2 | |
シールド | |
シールド裏ミサイル | |
ハイパー・メガ・ランチャー | |
その他 | 姿勢制御用バーニア×8 |
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