例年ですが、スキーシーズンになるとスキー場のコース外に入り遭難する方が出てきます。
いわゆる「バックカントリーで遭難」してしまうという事ですね。
最近は新雪を求めるスキーヤー・スノーボーダーが多くなった気がする
昔は、よほどのマニアでもない限りバックカントリーユーザーは少なかった様に感じます。
スキー場内の「滑走禁止では無いパウダーコース」を滑っている人もそれほど多くありませんでした。
しかし、10年~15年くらい前から、ファットスキーのラインナップが増え、比較的容易に購入できる様になってからは、朝一のパウダーコースを我先に滑ろうとする(ファーストトラック)スキーヤーがスノーボーダーが急激に増加しました。
ちゃんとした道具があれば、パウダーもそう難しくありませんので、一種のブームだと感じます。
比例する様にコース外(滑走禁止区域)の新雪を求めるスキーヤー・スノーボーダーが多くなった
管理人の地元のスキー場でも、雪が降った次の日の朝一は、パウダーコースが大人気です・・・
朝一のパウダーコースが食われてくると(荒らされる)次は、コース外のパウダーに侵入しだす輩が出てきます。
スキー場が滑走を禁止しているコースでもお構いなしの状態です。
そもそもコース外の定義は・・・?
そもそもコース外の定義とは何でしょうか?
まず、イチバン分かり易いのが、スキー場では無いところです。
例としては、スキー場の裏山側の斜面とかになるかと思います。
次に、スキー場内で滑走禁止に指定されているところ。
最後に、スキー場内のコースだが雪不足等で滑走不可となっているところ。
等があります。
パウダー野郎どもはそういうところが大好き・・・
パウダー野郎どもはそういうところが大好きです。
人が滑っていない所にシュプールを刻み付けたい訳ですね。
とにかく、パウダーを滑りたがります。
管理人もファットスキーをもっているで、その気持ちはよく分かります・・・
しかし・・・
万が一その様な場所で、転倒・事故・遭難した場合は、誰が救助に行くのでしょうか?
救助に行くにもかなり危険が伴います。
危険度は・・・
スキー場外 >> スキー場内の滑走禁止コース > 雪不足等で滑走不可コース
となります・・・
つまり救助に行くには、2次災害の危険度が高いという事になります。
また、それなりの人員が投入されますので、莫大な人件費が掛かりますし、救助ヘリなんて飛ばそうものなら簡単に数百万円が飛んでいきます。
さらに、捜索に動員された人員が命を落とすこともあるのです。
責任は誰が取るべきか・・・?
スキーやスノーボードは、危険が伴うスポーツです。
ゲンレンデ内であっても、転倒で怪我をする事は多々あります。
当たり前の原則としてそれらも含めて自己責任です。
管理人も何度も転倒して怪我をしたことがあります。
幸いゲレンデ内の転倒でしたので、パトロールに助けていただき、応急処置をしていただけました。
スノースポーツは、当たり前ですが、原則としてスキー場のルールに従うべきだと管理人は断言します。
その上で、全てのリスクを承知した上(事故責任)で、装備も整えて、好きにする分には、勝手にすれば良いと思います。
しかし、万が一遭難等が発生し、人員を使った救助が必要となった場合には、その費用については、全て原因者が負担すべきであると考えます。
遭難の発生状況により家族に対して捜索と費用負担について確認してから救助活動を開始すべき
遭難の発送状況もいろいろあるかと思います。
スキー場の管理が悪く、滑走禁止範囲に進入禁止の看板やロープを張っていない場合で、滑走者が故意や悪意なく紛れ込んでしまった場合等は止むを得ない事情で、原因者に責任を問う事が難しい場合だと思います。
しかし、スキー場の管理がしっかりしており、滑走禁止範囲に進入禁止の看板やロープを張ってあり、原因者が故意若しくは悪意を持って侵入した場合は、捜索については、家族に対して費用負担の説明をし、捜索するかしないかを家族に判断させるべきです。
冷たい言い方かもしれませんが、あくまで自己責任ですので、その費用が負担できないのであれば「家族が判断して見殺し」もやむなしでしょう・・・
そうでなければ、仮に2次災害が発生し、死傷者が出た場合は、誰が責任を取るのでしょうか?
バックカントリーをするなら山岳救助保険に加入しておくべき
やはりバックカントリーを楽しむ方は万が一に備えて、山岳救助の保険に入っておくべきでしょう・・・
それを含めて自己責任かと思います。
問題は自覚がないスキーヤー・スノーボーダー
イチバンの問題は、バックカントリーの危険性(自己責任や装備)を理解していない、スキーヤーやスノーボーダーが、コース外に侵入するケースが増加しているという事です。
管理人もスキーは好きですが、バックカントリーの知識は全くありません・・・
ですので、コース外のパウダーを滑っている方を見かけると羨ましいとは正直思いますが・・・
万が一の事を考えると、自分で責任が取れないので、決して踏み入れる事はありません・・・
安易に真似をすることは危険極まりないので、決してやっていはいけません。
まとめ
スキー場内外に問わず滑走禁止コースは滑ってはいけない
バックカントリーは全てが自己責任
スキー場の管理運営に問題が無い場合の救助費用は原因者が全て負担すべき
バックカントリーの危険性・知識・装備が無い者が安易に真似してはいけない
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