家のローンで鼻血すら出ない貧乏ヒマ無しのヘタレな管理人です。
さて、管理人は約8年ほど前にかなり無理して自宅を建てました。
お金が無いのでローコスト住宅となりましたが、建材自体は有名メーカーのモノを使っていますので・・・
まぁ品質には問題ないかと思っています。
さて、本日は外壁のお話です。
日本の住宅の外壁で約7割ほどのシェアを占めているが窯業サイディングです。
建材メーカーの大手としては、ニチハとケイミューです。
さて、これほど窯業サイディングが普及している理由の一つとしては・・・
外壁が工場で製作できるので、現場では貼り付けるだけで済むということです。
つまり住宅建設の工期短縮となるわけです。
モルタル外壁の場合は・・・
外壁に【3×10板】を張り付けてから、リシン等を吹き付けるのでそれだけ手間とコストと工期が掛かります。
窯業サイディングでもモルタル外壁でも定期的なメンテナンスは必要ですが・・・
窯業サイディングの場合は10年前後で、再塗装が必要と言われています。
さて、ここでこのメンテンサスサイクルの問題ですが・・・
多くの方は莫大な住宅ローンを組んでおり35年ローンなんてあたりまです。
単純計算では、ローンが終わるまでに3回は外壁の再塗装が必要となります。
一般的な2階建て住宅(30~35坪)の場合で、外壁塗装の相場は200万円前後と言われていますので、3回もやったら600万円・・・
かなりの負担です。
しかし、外壁の塗装よりも先に目地のシーリングがやられます。
上の写真は、管理人の自宅で、築5年経過後でした。
外壁がずれてシーリングが剥がれています。
窯業サイディングは、工場生産ですが、品質にバラツキがあるのか・・・
日当たりや寒暖差の影響か分かりませんが・・・
経年でかなり伸縮する様です。
この伸縮が大きいとシーリングの弾性が追従できずに写真の様になるわけです。
この時は、保証期間内とうことで、無償で補修していただきましたが・・・
その後3年でこの有様です。
シーリングは、建築当時にオプション代を支払って高耐久性の
スーパーケイミューシールを使っています。
それでも、5年後に補修しましたが、その補修した箇所が3年後に剥がれるわけです。
施工不良なのか・・・
窯業サイディングなんて所詮はこんなものなのか?
という疑問は残りますが・・・
兎に角、窯業サイディングはメンテナンスサイクルが短く、逆にコストが掛かる気がします。
昔の住宅なんかは、亜鉛メッキ鋼板を通気工法ではなく、そのまま直貼りです。
管理人の建て替え前の住宅は、まさに亜鉛メッキ鋼板を柱に直貼りしてありました。
昔の家ですので、断熱材もありませんので、直貼りでも壁内は通気していたのでしょう・・・
解体時に目視確認しましたが、柱自体はまだ腐ってはいませんでした。
解体時点で築40年でしたが、シロアリ駆除くらいで、ノーメンテ状態でした。
流石に、解体直前は、かなりボロくなっており、震度5程度の地震だったら倒壊したのではないかと思います。
しかし、外壁については40年間ノーメンテです。
亜鉛メッキ鋼板では、つなぎ目は重ねるので、シーリングがそもそもありません。
塗装は、経年劣化で見た目は確かにボロくなりますが、別に錆びて朽落ちるわけでもありません。
と考えると、外壁材としてはかなりコストパフォーマンスが高かったと思います。
これらを考えると・・・
窯業サイディングは、ユーザー目線とうよりも・・・
業界目線・・・
- 定期的な再塗装のメンテナンス
- シーリングの定期的な打ち直し
- メンテナンスを怠ると早期に貼り換え
ということで、業界にお金が落ちるシステムとなっている訳です。
これらを総合的に考えると・・・
これから住宅を新築される方には窯業サイディングはオススメしません。
莫大なローンを抱えながら、約10年毎に200万円前後の外壁塗装のコストはバカになりません。
また、多くの場合、外壁塗装のタイミングとシーリングの補修のタイミグが合いません。
シーリング自体の補修コストは高くありませんが、足場が必要となるので、これらのコストを含めるとバカになりません。
まったくノーメンテという訳には行かないでしょうが・・・
もう少しメンテナンスサイクルは長い方が安心できます。
となると、現在選択できる建材を考慮すると・・・
伸縮しない金属サイディングをシーリングを使わない工法で施工するのが最もコストパフォーマンスが高いと考えられます。
管理人は、築12~15年の間で、外壁のメンテナンスを考えていますが・・・
その時点で、再塗装するか金属サイディングに貼り替えするかコストを考慮しながら選択したいと思っています。
なお、カバー工法は考えていません。
カバー工法は重量が増すので、耐震的には不利になります。
耐震を考えると・・・
なるべく軽い方が良いので屋根も軽量瓦に交換したいところです。