Ninja1000は、大変気に入っておりましたが、私が買った「カナダ仕様」には、ABSが付いておりませんでした。
近年の新型バイクでは、ABSは、ほぼ標準装備となっておりますが、2010年前後の、日本のバイクには、まだABSは、標準装備ではありませんでした。
ヨーロッパのメーカーのバイクは、「将来的なABSの義務化を見据えて」、その頃の多くの大型バイクには、標準で装備されていたかと記憶しております。
ヨーロッパのABS義務化について
最近知ったのですが、ヨーロッパでは、2013年に2016年1月以降に発売するバイク(125CC以上)について、ABSの装着が決定されていたとのことです。
※小型バイクには、CBSの装備
ABSとは、正式には、「アンチロックブレーキ」というそうで、ブレーキを強く踏んだ時でも、自動的にタイヤをロックさせずに、姿勢と制動力を安定させる装置です。
既に自動車では、お馴染みの装置となっております。
CBSとは、正式には、「コンバインドブレーキ」というそうです。
バイクは、自動車と異なり、前輪、後輪のブレーキを別々に操作できますが、前後のどちらかのブレーキを掛けた時に、前後ブレーキの制動力の配分を、自動制御してくれるシステムだそうです。
日本では、あまり聞かないシステムですが、ホンダ車の一部には、装備されていたと記憶しております。
ちなみに、ヨーロッパでは、2011年だけでも約5,000人のライダーの命が失われており、この状況を打開する為に、ABSの義務化が決定されたそうです。
ABSの義務化により、1/4以上の事故を防止することが可能だと言われております。
実は、こういう情報を一端見てしってから、初心者ライダーの私は、ABSが付いていない大型バイクに乗ることが非常に怖くなっておりました。
これは、Ninja1000で、「路面が濡れていたり、気温が低い日は、リアブレーキを掛けると、簡単にリアタイアがロックしてしまい、車体が流れる」ということを何度も経験し、怖い思いをしたからです。
※これは、「自身の技術が未熟である」事にも原因があるかと思いますが、「それを差し引いても、バイクのリアタイヤは、ロックし易いと思います。」
この為、私が買った2011年モデルのNinja1000も、実は「ABS装着車を選択できた」のですが、「それを選択しなかった」事を、後々ですが、結構後悔しておりました。
「ABS装着車を選択できたのに選択しなかった事には」理由について
1つ目の理由は、予算的な問題でした。
確かABS装着車は、当時は10万円ほど高かったと記憶しております。
今思えば、高いバイクを買うのに、「安全性をケチる」のは、変な話なのですが、まだまだバイクのABSが普及していない頃でしたので、ABS無しを、選択する方も結構おられました。
2つ目は、国産バイクでは、2010年前後を境に、ABS付きのバイクが選択できるようになってきましたが、私の周りのバイク歴の長いライダー(ベテランライダー)の多くは、当時は何故かABSを嫌っておりました。
「バイクにABSなんていらない」、「上手いライダーは、テクニックにABS以上の操作ができるものだ」という理屈でした。
私も当然「ABS無し」を勧められましたが、今から思えば、良く分からない理屈(単なる根性論?)でした・・・
ABSの効果
さて、通勤用に買った KTM 200DUKEには、ABSが標準で装備されておりました。
通勤用でしたので、雨の日も、気温の低い日も当然乗ります。
当然通勤ラッシュに巻き込まれますので、前の車が急に速度を落とすこともあります。
その時に、自分も急ブレーキ(所謂パニックブレーキ)を掛ける訳ですが、ABSが付いておりましたので、タイヤがロックして車体が不安定になったり、スリップして転倒するという事はありませんでした。
Ninja1000では、「ABSが無いこと」で何度か怖い思いをしたことがありましたが、「ABSが付いている」KTM 200DUKEは、こういう怖い思いをすることが無かった訳であります。
自動車と違ってバイクは、ブレーキを掛けると簡単にタイヤがロックします。
自動車で、ブレーキを踏んでタイヤをロックさせようとすると、「かなり強くブレーキを踏む」必要があります。
ところがバイクでは、「そんなに強くブレーキを掛けたつもりが無くても」簡単にタイヤがロックするのです。
おそらく、自動車と比べると車両重量が「非常に軽い」為だと思います。
バイクは、タイヤがロックすれば、スリップし即転倒です。
ベテランライダーは、初心者ライダーと異なり、「経験が豊富」なので、「この様な状況にならない様」に「早め早めの予測行動が取れる」ので、「ABS否定派が多かった」のかと思います。
しかし、いくらベテランライダーでも、自動車が急に飛び出してきたり等の「予想外の事は起こりえます」・・・
もう一度言いますが、バイクは、タイヤがロックすれば、スリップし即転倒です。
ABSの必要性
以上の事から「初心者だけではなく」、「ベテランライダー」であっても、バイクにABSは、必要だと考えます。
またこれは付加価値だと思っておりますが、「ABSが付いている」事で、安心感が倍増し、精神的な疲労を激減させることができます。
精神的な疲労が軽減されれば、それだけでも事故を起こす可能性を減少させる事ができると思います。
まとめ
初心者、ベテラン関係無く、バイクにもABSは、必要!
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