底辺地方公務員の情報システム管理者です・・・
さて、昨日に続き・・・
ボリュームライセンスの【Office2019スタンダード】と【Access2013】が共存できないかいろいろ試してみましたが・・・
結論から述べると断念しました。
Offce2019とAccess2013の共存についてはこちらの記事から
Access2013のクイックインストール方式は試せなかった
【Offceのインストール】には、【MSI方式】と【クイック方式】があるのは前回の記事のとおりです・・・
- 【Office2019】クイック方式のみ
- 【Access2013】はMSI方式とクイック方式の両方
- 【Access2013】のボリュームライセンスは、クイック方式
- 【Office】のMSI方式とクイック方式は共存ができない
ということで・・・
【Access2013】のクイック方式を試したかったのですが・・・
【Office2013】のカスタマイズツールがどうにも見つけることができませんでした。
クイック方式だったら、共存できるかも・・・
と思っていたので残念です。
止むを得ず【Access2010】を共存することに
【Office2019】と【Access2013】の共存は、断念となりましたので、止むを得ず【Access2010】を共存させることしました。
なぜかは不明ですが・・・
【Access2010】であれば、MSI方式でもインストールも起動もできます。
しかし、2020年10月には、サポートが切れるという事で、パッチの適用が終了します。
役所の場合、セキュリティ強靭化の関係で、デスクのPCからインターネットは接続できませんので、内製のアクセスプログラムを使う分には特に問題は発生しないと思いますが・・・
それも【令和】の間だけですね。
いまのところ、【令和対応】のパッチもダウンロードできますので、サーバーに保存しておかないといけません。
役所のセキュリティ環境について
役所のセキュリティ環境については、数年前の日本年金機構の情報漏洩問題とマイナンバー関係から、今ではガチガチの状態となっています。
まず、デスクトのPCからは、直接インターネットには接続できません。
インターネットは、分離されており、画面転送システムを使っています。
また、外部からのメールについては、イスラエル製の【VOTIRO Disarmer】が導入されており・・・
強制的にサニタイズされるしくみとなっています。
おかげざまで、ウイルス感染は無くなりましたが・・・
結構不便です。
セキュリティと利便性はトレードオフの関係ですが、正にそのとおりの状態となっています。
来年度くらいに、自治体セキュリティクラウドが改訂され、新ガイドラインが出る予定ですが・・・
アルファプランとベータブランがあります。
アルファプランは、現状を踏襲してデスクのPCは、インターネットに直接接続できない環境となります。
ベータプランは、利便性を向上させるために、デスクのPCからは、インターネットに接続できるが、機密性の高いシステム【内部システム】は、分離して画面転送で利用するという仕組みです。
利用頻度から考えると・・・
役所の業務は、インターネットよりも圧倒的に、内部システムの利用の方が多いので、ベータプランは、アルファプランよりもさらに不便になると想定されます。
自治体ごとに、どっちを選択するかは選べるようですが・・・
リスクと利便性を考えると、これまでどおりのアルファプランを選択するほうが良さそうです。
しかし、アルファプランだと・・・
デスクのPCから直接インターネットに接続できないので、このコロナ禍で、急激に需要が増している、WEB会議系のシステムが全く使えないのが問題です。
また、インターネットへの接続を前提としてるソフトウエア関連も全滅です。
今後は、サブスクリプション形式のソフトウエアの提供が増えてくると予測されますので、アルファプランの場合は、これらをどの様に回避するかが問題となってきます。
ちなみに、アルファプランの場合、【Office】のラインセンス認証すらオンラインできません。
いちいち電話を掛けて、桁数の多いインストールIDを電話を介して入力する必要がありますので、結構面倒です。
役所で使う様なソフトウエア全般が、【LGWAN-ASP】で提供される様になれば、良いのですが・・・
【LGWAN-ASP】でサービスを提供するには、企業側にもそれなりの環境の構築が必要になる様ですので・・・コスト的な問題もあるかと思います。
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