バイクにメンテンナンススタンドを掛けることは案外難しい
バイクに乗るようになると、自然とチェーン清掃を始めとしたメンテナンスを自分でする様になります。
自動車では、あまり自分でやろうと思わないのですが、バイクだとそういう気持ちになるのです。
恐らくですが、バイクは趣味性が高いということ、自動車と違いバイクはどうしても汚れが目立ってしまう事が原因だと考えています。
代表的なメンテナンスの1つがチェーン清掃なのですが、当然リアタイヤを浮かせたほうが作業が捗ります。
そこで、メンテナンススタンドの登場となるのですが・・・
このメンテナンススタンドを1人で掛けるのが案外難しいのです・・・
2人いれば、簡単です。
1人がバイクを立てて保持し、もう1人がメンテナンススタンドを掛ける・・・
しかし、普通は1人ですので、1人でやらざるを得ません。
なかなか家族も手伝ってくれないでしょう・・・
1人でバイクを立てて、メンテナンススタンドを掛ける・・・
バイクが大型2輪であれば、重量も相当です。
1人で両手を使って、バイクを立てる事は、誰でもできるかと思いますが、この状態から片手でバイクを保持して、後ろ側に屈み込みながらメンテナンススタンドを掛けて、さらにそこからメンテンススタンドに体重を掛けて押し込む必要があります。
やったことがある方なら分かると思いますが、慣れるまでは、非常に難しい作業であり、下手をすれば、バイクを倒してしまいます。
私も、倒したことがあります・・・
しかも、メンテナンススタンドを掛ける場所は、通常は自宅の敷地内です。
広いスペースが取れれば良いのですが、日本の住宅事情では、周りに何かと障害物があり狭い場所である事が多いと思います。
こういう場所でバイクを倒してしまうと、何らかの障害物がバイクの下敷きとなり、通常の立ちゴケよりもダメージが大きくなる可能性があります。
私が誤ってメンテナンススタンドを掛け損ねてバイクを倒した場合も、メンテナンススタンド自体がバイクの下敷きになり、バイクのダメージを増やしてしまいました。
1人でも掛けられる、便利なメンテナンススタンドも発売されているが・・・
メンテンナンススタンドの大手メーカー「J-Trip」から、「はじめてスタンド」という1人でもメンテナンススタンドを楽々掛けられる、便利なメンテナンススタンドが発売されています。
これは、かなり安全で便利なアイテムですので、オススメできます。
但し、リアのアクスルボルトにメンテンナンススタンドの抜け止めの棒を通すので、リアタイヤを外す作業までいくと、使用する事ができません。
タイヤを自分で交換する作業まで、自分で行うレベルになると使えなくなります。
私は、タイヤ交換の費用を節約する為、タイヤを交換する際には、前後のタイヤを外して、バイク屋に持って行き交換して貰います。
タイヤを持ち込みすることで、工賃が約半額になります。
また、タイヤを外したついでに、ハブダンパーにラバーグリスを塗ったり、各部のグリスアップをしたり等のメンテナンスを同時に行います。
バイク屋でタイヤを交換しても、他の部分はあまり見てくれませんので、普段見れない部分を自分の目で見て確認し、メンテナンスを行う良い機会となります。
1人でもメンテナンススタンドを安全に掛ける方法!
慣れている多くの方は、次の手順で行うと思います。
①バイクを立てる
②シート等を左手で押えながらバイクの直立状態を保持する
③上体を後ろ側に屈み込んでメンテナススタンドを掛ける
④メンテナンススタンドに体重を乗せて押し込む
これを、次の様な順番で行う事によって、1人でも安全にメンテナンススタンドを掛ける事ができます。
①ハンドルを左にいっぱいにきっておく
②サイドスタンドでバイクが斜めの状態のままメンテナンススタンドを掛ける
この時、後ろから見ると、メンテナンススタンドの右側が浮いていますが問題ありません。
③左手で、左側のタンデムステップ等をしっかり持つ
④メンテナンススタンドの中心よりも左側(バイクの左側)に体重を乗せながら、ゆっくりとスタンドを押し込む
メンテナンススタンドのフックが外れない様に注意しながらメンテナンススタンドにゆっくりと体重を乗せていくと、バイクが自然と起き上がってきます。
そのまま、ゆっくりとメンテナンススタンドを最後まで押し込めばOKです。
コツは、メンテナンススタンドのフックが外れない様に注意しながら、メンテナンススタンドの中心よりも左側(バイクの左側)に体重を乗せながら、ゆっくりとスタンドを立てていく事です。
仮にこの状態で、メンテナンススタンドのフックの掛かりが悪く、途中でフックが外れたとしても、確実にバイクは左側に倒れてきます。
しかしサイドスタンドが出ていますので、バイクが倒れる事はありません。
1人でもメンテナンススタンドを安全に外す方法!
メンテナンススタンドを掛ける時の逆の手順でOKです。
①サイドスタンドが出ている事を確認する
②ハンドルが左にいっぱいにきれている事を確認する
③左手で、左側のタンデムステップ等をしっかり持つ
④左手をやや手前(バイクの左側)に引くように力を掛けながら、メンテナンススタンドを起こして外す
この方法であれば、1にでも安全にメンテナンススタンドを掛けたり、外したりすることができます。
メンテナンススタンドのフックは、L字型よりもV型の方が外れにくくて安全ですので、メンテナンススタンドを購入する時は、V型フックを選び、バイクにもメンテナンススタンド用のスタンドフックを取付けましょう。
分かり難いかもしれませんが、動画を作成してみました。
説明を掲載してあるので、字幕を表示して見てください。
まとめ
①ハンドルを左にいっぱいにきる
②サイドスタンドでバイクが斜めの状態のままメンテナンススタンドを掛ける
③左手で、左側のタンデムステップ等をしっかり持つ
④メンテナンススタンドの中心よりも左側(バイクの左側)に体重を乗せながら、ゆっくりとスタンドを押し込む
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