仕事の関係である会館に行った際に、面白い投書が掲載されていました。
目次
投書の内容は・・・?
投書の内容は次のとおりです・・・
81才の患者さまから頂いたものです。
よかったらお読みください。『18才』と『81才』の違いです。
道路を暴走するのが18歳
逆走するのが81歳心がもろいのが18歳
骨がもろいのが81歳偏差値が気になるのが18歳
血糖値が気になるのが81歳受験戦争を戦っているのが18歳
アメリカと戦ったのが81歳恋に溺れるのが18歳
風呂で溺れるのが81歳まだ何も知らないのが18歳
もう何も覚えていないのが81歳東京オリンピックに出たいと思うのが18歳
東京オリンピックまで生きたいと思うのが81歳自分探しの旅をしているのが18歳
出かけたままわからなくなって皆が探しているのが81歳「嵐」というと松本潤を思い出すのが18歳
鞍馬天狗の嵐寛寿郎を思い出すのが81歳
なかなか面白い投書だと感じました。
最近では、道路を暴走するような暴走族は減少傾向だと思いますが、81歳の方の記憶では暴走族が多かった自体の記憶が鮮明に残っているのでしょう。
「道路を逆走」・「もう何も覚えてない」・「出かけたままわからなくなって」というのは、正に現代の高齢化社会を反映しています。
最近では、高齢者の道路の逆走やアクセルとブレーキの踏み間違えによる交通事故も多く報道されています。
痴ほうによる、徘徊老人も多くなり捜索願いも良く出されています。
今年は、高齢者による交通事故がよく報道された・・・
今年は、高齢者によるアクセルとブレーキの踏み間違え事故が多く報道されました。
これを受けてか・・・国の方でも・・・
2019年度の補正予算で、高齢ドライバー事故防止の為に、安全車補助(サポカー・サポカーS)に1,130億円を計上したところです。
詳細は次のとおりです
政府は2019/12/10日「サポカー・サポカーS」と呼ばれる高齢者向け安全装置付き自動車の購入補助金などに、2019年度補正予算案で1,130億円程度を計上する方針を固めた。
相次ぐ高齢者の運転事故の防止を目指す。
65歳以上を対象に、アクセルとブレーキの踏み間違い時の急加速抑制装置や自動ブレーキなどの機能を搭載した自動車を購入した際、補助金を支給する。
後付けの誤発進抑制装置も対象とする方針だ。
運転免許を返納した高齢者に交通手段を確保するため、電動自転車や電動車いすの普及促進も支援。
地方自治体が高齢者向けに貸し出す場合の補助金支給も行う。
<JIJI.COM>
地方では、公共交通事情が良くないので、自動車は必須の移動手段となります。
1家に1台とうよりも、1人1台となります。
管理人にも高齢の母が居ますが、70歳を過ぎたあたりから、しょっちゅう事故(幸い物損事故)を起こすようになり、やむを得ず自動車を取り上げました。
やはり認知能力や判断力が衰え、動作も緩慢になり自動車の運転が困難となる様です。
免許は、そのまま更新せずに失効させました。
しかし、地方で自動車に乗れなくなるのは、かなりの死活問題となります。
例えば、病院や買い物等に行くにも、歩いて行ける距離ではないのです。
マニュアル(MT)車でも踏み間違えは起こる!
世間では、オートマ車だから踏み間違えが起こり、マニュアル車だと踏み間違えが起こりにくいとの意見が多数ですが、マニュアル車でも、実際には踏み間違えは起こります。
母が免許取ったのは、かなり昔で昭和30年代です。
自動車の免許を取れば、漏れなく大型バイクも乗れるという時代です。
当然その頃は、オートマ(AT)車なんてありませんので、自動車もマニュアル(MT)車でした。
オートマ(AT)車が主流になっても、オートマ(AT)車は慣れなくて怖いと言い、ずっとマニュアル(MT)車に乗っていました。
ですので、母が起こした事故は全てマニュアル(MT)車で発生しています。
内容的には、とっさにアクセルからブレーキに踏み代える事ができずに、ブレーキを踏んだつもりで、アクセルを踏み込んでしまうというものです。
左足はクラッチ操作だけですので、長年の運転歴で体が覚えてしまっています。
ですので、高齢の方でも「エンストは案外しないのです!」
こういう具合ですので、アクセルとブレーキの踏み間違えによる事故は、オートマ(AT)車だけでなく、マニュアル(MT)車でも起こり得ます。
国が補助金を出すのはどうなのか・・・?
自動車はあくまで個人の資産です。
その個人の資産を購入する為に、補助金を出すことは管理人的には疑問を感じます。
エコカー補助金等もありますが、その全ての原資は税金です。
財政的に余裕があるのであれば、それも良いかと思いますが、借金をしてまで補助金を出す必要があるのかと疑問を感じます。
また、補助金が出るとしても、補助金が出るような自動車は高額な車種が多いです。
EV・PHEV・ハイブリッド等の電気系自動車もそうですし、クリーンディーゼル車もそうです。
通常のレシプロエンジン(ガソリン車)よりも割高となっています。
結局、それだけのお金を支払うことができる、余裕がある方のみが受けられる補助であり、なかなか一般庶民が受けられる恩恵ではありません。
要するに、「お金持ちだけが受けられる補助金」であるとも言えると思います。
今回の、「サポカー」に対する補助も同じです。
安全装置(サポカー・サポカーS)に該当する自動車には、次の様な安全システムが装備されています。
- 衝突安全ブレーキ
- 後退時ブレーキサポート機能
- 誤発信抑制機能(前後)
- 車線逸脱防止機能
- ふらつき警報機能
- 先行車発信お知らせ機能
- オートライト・ハイビームアシスト
車両価格は、これらの装備の有無により「20万~30万くらい」異なってきます。
これらの装備は、後付けが困難ですので、車輌の買い替えが必要となります。
仮に軽四輪自動車として、最も安価と思われるスズキのアルト(セーフティーパッケージ付き)でも車両価格が120万円程度します。
これに諸経費を15万円プラスし、逆走警告付のカーナビを付けて、さらに10万円プラスとすると単純計算でも、145万円程度します。
ちょっと良い軽四輪自動車になると、軽く200万円オーバーとなります。
果たして、どれだけの人数が、この様な自動車を買い替える事ができるでしょうか・・・?
結局、お金のある方だけが、買うことができ尚且つ補助金も受けられるという事になります。
これも、自動車業界を守る為に、買い替えを促す為のバラ撒き政策とも言えるでしょう。
まとめ
国のサポカー補助は、自動車業界を守る為の名目政策!
補助金を受けるには、自動車の買い替えが必須!
サポカー・サポカーS対象車はノーマル車よりも高価!
補助金を受けられるのは、結局お金に余裕のある人だけ!