古いリンクステーション【LS-Q1.0TL/1D】をしぶとく使う!通常モードからRAID1を構成する方法!

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管理人の自宅のNASは、かなり古い商品で、バッファローの

【LS-Q1.0TL/1D】

という1TBのディスクが1本のものを使用しています。

かれこれ、10年近く使っていますが、運が良いのか、ディスクのトラブルにあった事はありません。

しかし、流石に怖くなってしまい・・・

なんとか、使っていない2TBのディスクを2本ゲットできたので、【RAID1】構成を構築すべくトライました。

工程は次のとおりとなります。

  • リンクステーションの中のファイルのバックアップ
  • リンクステーションのディスクを交換
  • そのままでは立ち上がらないので、TFTPでファームを転送
  • リンクステーションでRAID1の構成
  • バックアップしたファイルからレストア

という具合になります。

なんだかんだで、丸日程度の時間を要しましたので、かなり疲れました。

ディスクの使用量は、200GBくらいだったので、それほど時間は掛からないと思っていたのですが、バックアップとレストアで、各6時間・・・

RAID1の再構成で、10時間程度・・・

その他失敗して、やり直し等の時間を全て入れて約2日です。

さて、それでは、詳細に順を追って掲載していきます。

まずはNASのデータをバックアップ

まずは、NASのデータをバックアップです。

デスクトップPCのHDDに空き容量があったので、とりあえずそこにファイル転送を掛けます。

WindowsのROBOCOPYを使ったら・・・

最初のバックアップは、何も考えずに【ROBOCOPY】を使いまいた。

ROBOCOPY 転送元 転送先 /MIR /COPYALL 

先ずは・・・これが失敗でした。

/copyall オプションでセキュリティ権限を引き継がれるらしく・・・

別のパソコンで、中身を見ようを思ったら、操作したPCとユーザーのSIDが異なるので、アクセス拒否されて見れません・・・

これだと、レストアができないので、お手上げ状態・・・

ということで、もう少し【ROBOCOPY】を勉強する事にして、再度バックアップを掛けました。

ROBOCOPY 転送元 転送先 /MIR /R:0 /W:0 /LOG:出力先 /NP /NDL /TEE /XJD /XJF

各オプションについては、次のとおりです。

  • /MIR サブフォルダもファイルもコピーする(ミラーリング)
  • /R:0 リトライ回数0
  • /W:0 待ち時間(規定値は30秒)
  • /LOG:出力先 ログファイルを出力する
  • /NP バックアップ中の進行状況を表示しない(早くなる?)
  • /NDL バックアップ結果として、ログファイルにファイルのみ出力
  • /TEE バックアップの結果をコマンドプロンプトとログファイルに出力
  • /XJD フォルダの接合ポイントを除外する(付けた方が良い)
  • /XFF ファイルの接合ポイントを除外する(付けた方が良い)
  • /DCOPY:T フォルダのタイムスタンプもコピー(お好みで)

【ROBOCOPY】はいろいろできますが、オプションが多いので管理人はかなり苦手です。

結局失敗して時間をかなり無駄にしまいた。

NASのセットアップ

ディスクを交換

何も考えずにNASのディスクを交換します。

いきなり、ドライブ1と2にリユースのディスクを入れます。

方法によりますが、まず2本目のディスクを入れて、フォーマットを掛けて、次に1本目のディスクを入れ替えて、フォーマットを掛けてから、RAIDを構築する方法もあるようですが・・・

管理人は、TFTPブートをやって見たかったので、そのままリユースのディスクを投入しました。

ブート用のTFTPを動かすPCを用意

ディスクを2本とも交換したので、当然ブートできませんので、TFTPを使ってブートできる様にします。

まずは、メーカーホームページから最新のファームウエアをダウンロードします。

ファームウエアのダウンロードはこちらから

次にTFTPを使う為に、【TFTP Boot Recovery 1.53】をダウンロードします。

TFTP Boot Recovery 1.53のダウンロードはこちから

それぞれのファイルをPC上で展開します。

ファームウエアのフォルダの中の

【initrd.img】を【initrd.zip】に変更して解答します。

パスワードが求められるので次のどれかを入力してください。

aAhvlM1Yp7_2VSm6BhgkmTOrCN1JyE0C5Q6cB3oBB
1NIf_2yUOlRDpYZUVNqboRpMBoZwT4PzoUvOPUp6l
YvSInIQopeipx66t_DCdfEvfP47qeVPhNhAuSYmA4
IeY8omJwGlGkIbJm2FH_MV4fLsXE8ieu0gNYwE6Ty

解答したら中の【initrd.buffalo】を【TFTP Boot Recovery 1.53】のフォルダの中に投入します。

同様に、【Uimage.buffaro】も【TFTP Boot Recovery 1.53】のフォルダの中に投入します。

また、リンクステーションの機種によっては、ダウンロードしたファームウエア内の【Uimage】の拡張子を同様に、ZIPファイルに変更して、前述のパスワードで解凍しないと、【Uimage.buffaro】を取り出せないものもありますので、注意してください。

PCのネットワークの設定

とりあえず無線LANルータを何か用意して、LAN側IPを【192.168.11.254/24】辺りにします。

※【192.168.11.1】でなければ良い

DHCPの払い出しを、【192.168.11.2】から数個程度でOKに設定し、

パソコンのIPを【192.168.11.1】に設定します。

これで、準備は完了です。

TFTPでブート転送

次に【TFTP Boot Recovery 1.53】の中の【TFTP BOOT.EXE】を立ち上げます。

【acceput request】と表示されればOKです。

いよいよNASの電源投入

躊躇せずにNASの電源を投入します。

少し待つと・・・

ブートできないので赤ランプが点灯します。

赤ランプが点灯したときに、ファンクションスイッチを長押しします。

とりあえず、エラーランプが消えてTFTPブートモードに移行する様です。

パソコンの画面上に【TFTP BOOT RECOVERY】と表示されればOKです。

ファームウエアのアップデート

次にファームウエアのアップデートです。

アップデートする前に、ファームウエアのフォルダ内の【ini】ファイルを次のとおり変更してください。

デフォルトは、どちらも1です。

0にしないとエラーとなります。

ファームウエアアップデーターを立ち上げて、検索すれば、NASが見つかりますので、ファームウエアを更新します。

結構時間が掛かりますので注意してください。

HDDは、フォーマットされます。

気長に待ちます

同様に気長に待ちます。

終了したら、NASの再起動を掛ければ、WEB画面にアクセスできます。

気になった事

NASを立ち上げると、ディスク2が赤ランプでした。

フォーマットすると青ランプに変わりました。

ディスクがやばいのか、こういう設定なのか不明です。

WEB画面から、ディスク1とディスク2でRAID1構成を取ると、強制的にRAIDチェックが掛かります・・・

2TB×2台の場合は、10時間位かかりました。

最後にバックアップしたファイルを再転送

仕上げに、バックアップしたフィアルを再転送します。

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これは、【ROBOCOPY】の転送元と転送先の設定を反対にすればOKです。

ただし、めちゃくちゃ時間が掛かりました。

【ROBOCOPY】は、転送先のPCで動かすと早いらしいですが、リンクステーション側からは、どうやってもできないので、転送元のPCから、【ROBOCOPY】を行いましたが、バックアップを取る時よりも、倍以上時間が掛かりました。

【ROBOCOPY】の特性なのか、RAID1にした為に、転送速度が遅くなったのかは検証できませんでしたが・・・

想像以上に時間が掛かり、かなり疲れました。

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RAID1構成にしたら

これまで、ディスク1本でしたので、壊れたらどうしようという漠然とした不安がありましたが・・・

RAID1でディスク2本体制にしたので、とりあえず同時に2本逝く事は無いだろうという事で安心感がでました。

また、NASにUSBのHDDを繋げて、週1で差分バックアップを取る様にもしまいた。

これで、どうなるかというところでしょうか・・・?

暫く様子を見たいと思います。

新しいNASが欲しい

【LS-Q1.0TL/1D】はかなり古い製品になりますので、正直新しいモノが欲しいですね。

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とくに、WEBGUIがかなりモッサリなので、今回のRAID1構築では、かなりイライラしました。

また、USBポートが、2.0なので、USB接続のHDDへのバックアップの取得にどれだけ時間がかかるかかなり不安です。

しかし、買い替えで、1~2TBのRAID1のNASとなると、NASケースとHDDを合わせて、3~4万円前後の価格です・・・

現状、できることがたいして変わらないモノに3~4万円の投資は・・・

底辺地方公務員の管理人にとっては、かなり痛い出費です。

NASの中にも、結構ゴミが溜まってきており、一度整理しなければとは思うのですが・・・

これも結構面倒くさくて、なかなか手が付けられません。

実際に、消失して困るデータは、ごくわずかですので整理すれば、かなり容量は減る見込みです。

テラステーションは家庭用ではオーバースペック?

さて、これまたかなり古い機種ですが・・・

ディスクがいかれた、【テラステーション TS-XH】が職場の、サーバ室に放置されていました。

ディスクが4本中3本逝っており、現状使用不能状態です。

しかも、鍵が紛失してフタが開きません・・・

なんとか鍵をこじ開けて・・・

NAS箱は、生きているっぽいので、リユースできないかと思い、転がっているHDDを投入しようと思いましたが・・・

このテラステーションは・・・

【LS-Q1.0TL/1D】と異なり、4本のHDDが必須の様です。

【LS-Q1.0TL/1D】は、1~4本の任意のディスク本数で、RAID0からRAID5まで、構成できるので、予算に合わせてRAIDを組めます。

この辺りは、家庭向けなのかなと思いました。

TS-XHも・・・

おそらく、HDDを4本用意できれば、リユースできるとは思うのですが・・・

動かないかもしれないNAS箱に同じHDDを4本用意するのもリスクが高いので、ちょっと勿体ないですが・・・

そのまま廃棄になりそうです・・・

さて、このTS-XH・・・

10年以上までの機種ですが、企業向け製品ということで、当時は結構お高かった様です・・・

現行モデルの安いモノでも、10万円以上しますので、おそらく同等の価格だったと思われます。

HDDが経年劣化で壊れる事を前提に考えると・・・

かなりのヘビーユーザーでもない限りは、HDDの交換費を考慮すると、4本モデルは、オーバースペックかなと感じます。

安価な、2本モデルでRAID1構成と外付けHDDディスクでバックアップ・・・

若しくは、1本モデルで、外付けディスクでバックアップ・・・

という構成が一般家庭向けかなと感じました。

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