就職氷河期世代の国家公務員採用というニュースもありますので、国家公務員とは異なりますが、田舎の役所の底辺公務員の1日をご紹介します。
田舎の役所の底辺公務員の1日は退屈に始まり退屈に終わる!
田舎の役所の底辺公務員の1日は退屈に始まり退屈に終わります。
基本はルーティンワークであり、日々同じことを繰り返します。
しかし、決してヒマではありません、それなりに事務量は多いので、やらなければならない事は案外多いのです。
まずは出勤!
当たり前ですが、田舎の役所に新型コロナウイルスで注目されているリモートワークなんて環境はありませんので、毎日出勤は必須事項です。
管理人は、就業開始時間の概ね45分から1時間前には出勤します。
早めに出勤するのは新聞を読む(特に地方欄)必要がある為です。
田舎の役所は、情報共有がほとんどなされていない閉鎖的な組織ですので、役所の重要な施策を新聞やテレビ報道で知るという事が案外多いのです・・・
朝・新聞を読んで・・・マジですかっ!・・・
と思うことが多々あるのです。
ですので、毎朝新聞に目を通し、自分の仕事に影響ある事が掲載されていないかを確認する事は結構重要な仕事なのです。
勿論、仕事が始まってから新聞を読むわけにはいきませんので、毎朝早めに出勤して読むのです・・・
家で読めば良い・・・という話もありますが、職場の方がゆっくり読めるので管理人はそうしています。
朝礼
部署にもよりますが、メンバーが全員揃ったら朝礼を行います。
当日のスケジュール・予定の確認。
週末の場合は、土・日のイベント等の出役予定を確認します。
グループウエアをチェック!
続いて、グループエアをチェックします。
田舎の役所でもある程度は情報化されていますので、グループエアくらいは導入されています。
しかし、これがクセものです。
昔なら、紙媒体で役所内での提出物の依頼が回って来ていたので、漏れる事はあまりなかったのですが、最近は全てグループウエアの掲示板やメールで確認する必要があります・・・
これを見落として、仕事に漏れが生じると大変な事になります。
また、国や県から通知や調査ものも最近はメールが殆どですので、漏れない様に確認する必要があります。
ですので、グループウエアを確認するという作業は、かなり重要な作業であり、1日に数回確認する必要があります。
特に、お金に絡むこと(予算・決算関係)は、見落とし厳禁です。
これを見落とすと、かなり痛い目にあいます・・・
例えば、補正予算が必要なのに、提出期日までに見落としていた・・・
としたら、補正予算が組めずに、予算が足りなくなるという訳です。
ルーティンワークをひたすらこなす
グループワークとメールを確認し、仕事の優先順位を付けます。
当然締め切りが早いものから取り掛かる訳ですが、急な案件(締め切りが短い仕事)が入る事もありますので、そういう場合は、そちらを優先します。
担当により仕事は異なりますがルーティンワークの代表的なものは次のとおりです。
- 非常勤職員がいる場合は給与の支払い
- 所管施設の電気・ガス・水道などの光熱費の支払い
- 所管車両の燃料費の支払い
- 消耗品の支払い
- 所管施設の通信費の支払い
- 賃貸借物件等がある場合の賃貸借料の支払い
- 委託業務がある場合の入札事務・検査事務・支払事務
- 工事がある場合の入札事務・検査事務・支払事務
- 備品の購入がある場合の入札事務・検収事務・支払事務
- 補助金がある場合の補助申請・決定・確定・支払事務
- 役所内の他の部署からの調査依頼への回答
- 国・県等からの調査依頼への回答
- 各種届の審査・決定
- 予算事務
- 決算事務
- 議会対応(答弁書作成等)
- 条例制定・改正等
概ね上記がどこの部署にいってもある普通にある業務です。
これらは、毎月又は、年を通じてこなす一般的なルーティンワークとなります。
各部署固有の業務
前述のルーティンワークにプラスして各部署固有の業務が出てきます。
例えば・・・
住民部門であれば・・・
- 住民異動の対応(出生・転入・転居・転出・死亡など)
- 戸籍の届出対応 (出生・婚姻・養子縁組・死亡など)
- 各種証明書の発行(住民票など)
- 等々・・・
税務部門・・・・
- 固定資産税の評価
- 市民税の算定
- 納税通知書の発行
- 等々・・・
収納部門・・・
- 各税目の収納確認
- 督促状の発行
- 催告書の発行
- 滞納整理
- 等々・・・
- 総務部門
- 企画部門
- 福祉部門
- 建設部門
- 産業部門
- 等々・・・
・・・役所の部署の数だけ、各部署固有の業務があります。
最近はとにかく「・・・計画」とか「・・・要領」とか「・・・方針」等の「マニュアル類」の作成事務が多くて困る
近年は、昔と違って、どこの部署に行っても、仕事が増加傾向です。
社会が多様化・複雑化しているので・・・
なんでもかんでも「・・・計画」とか「・・・要領」とか「・・・方針」とか・・・
とにかくいろいろな「マニュアル類」の作成が求められ、正直わけがわかりません・・・
全く役所的ですが、国も含めて「マニュアル類」を作る事は良いのですが、実際の運用をあまり考えていないものが多い様に感じます。
結局、本来は手段である「マニュアル類」を策定する事自体がが目的となており、策定後の実態は、ロクに運用されていない物がかなり多くあります。
これが、かなりの負担になっています。
まとめ
田舎の役所の基本はルーティンワークをこなすこと
最近は「各種マニュアル類」の作成が結構多くて負担
しかしその多くは策定する事が目的となって入りまともに運用されているものは少ない
役所内や国や県からのイロイロな調査依頼がかなり多くてこれをこなすだけでもかなり大変
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