役所に居るとホントにいろいろな事をやらなければなりません・・・
目次
婚活イベント担当をやらされる!
何故か、役所で婚活イベントをやることになり、その担当をやらされました。
役所の婚活イベントってどう思いますか・・・?
かなり大ざっぱですが、役所がするとなると次の方法が候補となります。
①業者等に丸投げする・・・参加費が高くなる若しくは、税金を使う
②役所内で「ごくごく地味」にする
イベント業者等に丸投げすると・・・
業者に丸投げすると、民間のイベント会社が実施する婚活イベントとなんら変わりません。
その「主催名」が、「役所になるかどうか」と、「参加費を補てんする為に、税金を使う」かどうかという違いだけです。
さて、税金の使い道とは本来、「不特定多数の住民の公共の福祉に資する為」のものであり、ごくごく一部の住民の利益にの為に使うものではないと個人的には考えます。
出生率が低下して、超高齢化社会・人口減少時代に突入していいますので、成婚率を上げて出生率を上げたい・・・!
という考えは、分からなくはないのですが、だからとって、専門外の役所が婚活イベントを企画するというのは、あまりにも安易な方法論だと思うのです・・・
これだけ、「民間にできることは、民間に任せようという、アウトソーシングの考え方」が、一般的になっているのに、正に真逆です・・・
お金を掛けた役所の婚活イベントの内容は・・・?
私が引き継ぐまでは、業者にお金を出して、丸投げしていました・・・
参加費も結構高く、「会場もそれなりに華やかな場所」を使うので、見た目の雰囲気だけは良いです・・・
しかし、いくら雰囲気が良くても・・・
だからといって、カップルの成立率があげるわけではありません・・・
これでは、民間のイベント業者がやっている事となんら変わりませんので、役所が主催する意味がないのですよ・・・
参加者の費用対効果(払ったお金の分だけ、満足感が得られるか・・・)という点については、非常に低かったと思います。
ですので、役所ならではの、強みを出す必要があります・・・
婚活イベントにおける役所ならではの強みとは・・・?
役所ならではの、強みとはなんでしょうか
やはり
①信用
②安価な参加費
③サクラが居ない
この3点を最大限に活かす必要があります。
ですので、私が担当してからは、次の方針としました。
①税金は使わずに、参加費だけで、イベント費用を賄う・・・
②参加費は、男女共通とし安価とする(1,000円)
③高いホール等は借りずに会場は、役所の会議室を使う・・・
④信用を第一とする為、参加者の身分確認はしっかりする・・・
⑤出会いのきっかけの場を提供することを第一の目的とする
さて、次に問題となるのは、イベントの内容です。
概ね民間の婚活イベントの内容は、次のとおりです。
①全員が簡単な自己紹介をする
②ルーレット方式で、全ての男女が1度対面で会話する
③フリータイム
④気に入った相手を投票する
⑤カップル成立の発表
どこのイベント会社でも、短時間での婚活イベントと言えば、こういう流れになります。
しかし、こればかりは、どう頭を捻っても「役所ならでは・・・」という内容を考え出すことは出来ませんでした。
どこのイベント会社の婚活イベントでも、同じ様なことをやっているのは、他にやりようがないからでしょう・・・
ですので、フリータイムで、「ミニゲームを取り入れたりして、孤立者した参加者が出ない様」にしたり、「気に入った相手を聞き出して、話すきっかけを作ってあげたりする」事が精一杯でした。
カップルの集計はかなり大変・・・
イベントの最後に、気に入った相手がいた場合は、投票していただくのですが、この集計がかなり大変でした。
用紙には、それぞれ、第1希望・第2希望まで書いていただきます。
その中から、優先順位を付けて
①第1希望同士
②女性の第1希望・男性の第2希望
③女性の第2希望・男性の第1希望
④第2希望同士
と集計するのですが、投票用紙を並べて手集計しようとすると、かなり困難を極めます。
ですので、「婚活イベントカップル集計エクセルマクロ」をつくり、「希望する相手の番号を入力するだけ」で自動集計できるようにしたものを作成しました。
需要があるかは不明ですが、ダウンロードできる様にしておきますので、適宜ご利用ください。
※VBAコードはパスワード保護が掛かっています。
参加者の評価は・・・?
アンケート調査も兼ねて、「婚活イベント」の実情を聞いてみたところ、次の様な回答が多いことがわかりました。
民間の婚活イベントの参加費は、次の価格帯が多い。
男性が、5,000円~10,000円
女性が、2,000円~3,000円
男性にとっては、なかなか高額な参加費です。
ですので、「サクラが居たりした、ハズレのイベント」だった場合には、費用対効果(払ったお金の分だけ、満足感が得られるか・・・)が低く、非常に不満だったそうです。
また、そう感じる婚活イベントがかなり多かったとのことでした。
一方で、役所の婚活イベントは、参加費を男女共通で、「1,000円」と安価に設定したことが良かった様で、「参加費が1,000円であれば、仮にハズレだったとしても気にならない」との事でした。
確かに会場は、役所の会議室ですので、華はありませんでしたが、参加費内で用意した、飲物や軽食については、民間の婚活イベントと比べても遜色がなかったとの事でした。
アンケート調査の結果、参加者は、「出会いのきっかけとなる場」が欲しいだけであり、それ以外の要素は、あまり重要視していない事が分かりました。
さらに、民間の婚活イベントでは、「フリータイムは完全にほったらかし状態」であり、役所の様に「ミニゲームを取り入れたりして、孤立者した参加者が出ない様」にしたり、「気に入った相手を聞き出して、話すきっかけを作ってあげたりする」という「ケア」が無かったとのことでした。
婚活イベント 成婚率は・・・?
さて、肝心の成婚率でございますが・・・
私は、男女各20名ずつ計40名のイベントを4回ほど担当させていただきましたが、そのなかで、4組8名が成婚されました。
成婚率は、
(4組×2名)/(40人×4回)= 5%
でした。
この成婚率が高いのか低いのかは、他と比べる統計がありませんので、分かりませんが、成婚された方が、わざわざ窓口に挨拶に来てくれたのは、嬉しかったですね。
まとめ
役所の婚活イベントは地味
サクラは居ない
参加費が安価