LAN&TEL統合配線【I3CS】を延命して1Gbpsで使う方法!速度の実測値は不明だがギガハブのリンクランプはいちおう光った!

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080-お仕事

へっぽこヘタレシステム管理者の管理人です。

さて、管理人が勤務する職場の建物は、昔流行ったと思われるLANとTELの統合配線システムが導入されています。

名称は・・・【I3CS・アイトリプルシーエス】というモノらしいですが・・・

ネットで調べても、全く記事がヒットしません。

もしかしたら、そもそもインターネットが普及する前の技術なのか???

とも思いますが・・・

だったら【UTPケーブルもどきのLANケーブル】が使えるのも不思議です。

I3CS・アイトリプルシーエスとは

そもそも【 I3CS・アイトリプルシーエス 】とは何なのかと申しますと・・・

8芯のツイストペアケーブルの芯線を分けて使ってうことにより・・・

  • 4芯×2で、100MbpsのLANを2回線
  • 4芯×1で、100MbpsのLAN12回線+2芯×2で電話回線を2回線

を使い分ける事ができるというものです・・・

管理人は、自分でMDFの端子盤から末端のLAN配線まで自分ですることもあります。

LANについては、100Mbpsでも良ければ、現役で十分使えるシステムです。

ちなみにですが、 100Mbps であれば、UTPの8芯のうち4芯(1番・2番・3番・6番)のみでOKです。

MDF内はどうなっているのか?

MDF内は端子盤となっています。

MDF内には、端子盤とジャック【6連ジャックと言われている?】が設置されています。

LANをつなぐ場合の経路を簡単に説明すると・・・

大元のMDF → 大元と繋がっている端子盤(4芯) → 6連ジャックと繋がっている端子盤 → 6連ジャック → HUB → 6連ジャック → 6連ジャックと繋がってる端子盤 → 末端のフロアと繋がっている端子盤 → フロアのI3CSのジャック

というかなり面倒クサイ経路をたどることになります。

間にHUBをかますことにより、スター型で、複数の経路にLANを配線することができるという仕組みです。

I3CSのジャックとは

I3CSのジャックは、8芯で繋がっている芯線を4芯ずつ分けるコネクタです。

見た目はこんな感じで・・・

蓋を開けると・・・

こんな感じです。

ジャックの端子を良くみると・・・

I3CSのコネクタも6連ジャックのコネクタもそれぞれ(8W・4W)の表記があり・・・

  • 8Wは、端子が8ピン
  • 4Wは、端子が4ピン

となっています。

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つかえるUTPもどきのLANケーブルは特殊配線

I3CSのコネクタも6連ジャックのコネクタも、形状はRJ45ですが・・・

使えるケーブルは、UTPモドキのLAN配線となっています。

ちょっと分かりにくいですが・・・

  • 緑側:4芯(1番・2番・3番・6番)でパソコンやハブに刺す側
  • 白側:4芯(3番・4番・5番・6番)で、I3CSや6連ジャックに刺す側

となっています。

芯線の番数が異なるので、逆に刺すと使えませんし・・・

普通のUTPケーブル(ストレート)を刺してももちろん使えません。

両方の芯線をよく見ると・・・

緑側の4芯(1番・2番・3番・6番)が変換されて・・・

白側では(6番・2番・1番・3番)の順番に( 3番・4番・5番・6番 )に刺さっている様です。

規格が古くてもう手に入らない

管理人の職場ではまだまだ現役の設備ですが・・・

【I3CS】のコネクタも【UPTもどきのLANケーブル】も既に入手不可となっていますが・・・

【UPTもどきのLANケーブル】については、芯線の番数を変更するだけなので、なんとか自作できます。

I3CSでは1Gbpsは出ない?

前述のとおりI3CSのコネクタも6連ジャックのコネクタもUTPモドキのLANケーブルしか使えないということで・・・

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施工したNTTの保守員に聞いても、【I3CS】では、100Mbpsまでしか使えないと聞いておりました。

しかし・・・

I3CSのコネクタも6連ジャックのコネクタ(8W)側には、端子が8ピンあるので・・・・

もしかしたら(4W)側を塞いで使わない前提で(8W)側の8芯を全て使えば・・・

1Gbpsで接続できるのではないかと予測して実験してみることにしました。

さっそく実験してみる

I3CSも6ジャックも基本的な構造は同じですので、簡易的にI3CSのコネクタを2つ使って実験を実施しました。

それでも、もう在庫が無い貴重な【I3CS】を2つも使うのはかなり勇気がいります。

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もちろん、実験後は綺麗に線を外して、再利用できる様にしておきます。

とりあえず、写真の様に、大変貴重ですが【I3CS】のコネクタを2こつなぎます。

次に、普通にUTPモドキのLANケーブルを使い、(8W側・4W側)でそれぞれ、4芯を使った100Mbpsの通信ができる事を確認します。

(8W側・4W側)のどちらもリンクランプが光りました。(1番・2番・3番・6番)

次に、8ピンの端子がついている(8W)側に、普通のUTPケーブル(ストレート)を刺して試してみます。

な・・・な・・・なんと・・・

しっかりとリンクランプが付きました。

しかも、(8W)側の8ピンを全て使う場合は、UTPモドキのケーブルではなく、普通のストレートケーブルでOKであることも分かりました。

もちろんですが、この状態で(4W)側にケーブルを刺すと混線しますのでNGです。

つまり、理論的には【I3CS】の(8W)側の8ピンを全て使えば、1Gbpsのスピードが出ると言事になります。

しかし現実的には、構内配線が・・・

48芯のぶっといケーブルが使われているので、ケーブルのシールド不良によるノイズや減衰、端子盤でのパッチケーブルでの接続の関係で、実測値としては1Gbpsは出ないと思いますが・・・

とりあえず、ギガハブによる1Gbpsのリンクランプが光ることは確認できましたので・・・

当面の【I3CS】の延命はできるかもしれません。

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