ヒール・アンド・トウとは
ヒール・アンド・トウはマニュアルミッション(MT)車においてシフトダウンする際に、右足でブレーキペダルを踏んで減速しながら、左足でクラッチペダルを踏んでクラッチを切り、それぞれのペダルを踏んだまま右足のかかとでアクセルペダルを踏んでエンジンの回転速度をシフトダウンしたトランスミッションと同調させクラッチを繋ぐ一連の操作である。
この操作により変速ショックを出さずに、シフトダウンする事ができる。
レースやラリーなどのモータースポーツで利用される。
ペダル配置やドライバーの好みなどにより、足の親指側でブレーキを、小指側でアクセルを踏む方法もあり、つま先を回転させることから「ローリング・トウ」とも呼ばれる。
ブレーキ操作中にシフトダウンを完了しておくことで、ブレーキ終了からすぐに加速を開始できる。
スイフトスポーツ(ZC33型)のアクセルペダルについて
とあるサイトを見ていると、アクセルペダルの位置がブレーキペダルよりも奥まっていて、「ヒールアンドトゥ」がやり難いという情報が多々ありました。
多くの方は、アクセルペダルに社外品の「被せるタイプのアクセルペダル」を付けたり、アクセルペダルの根元の部分にスペーサーを噛まして、手前に出している様です。
管理人もその情報を信じて、「被せるタイプのアクセルペダル」を納車まえに事前に購入していました。
購入した製品は、「カーメイト RP81 RAZO」です。
この製品は、アクセルペダルの下側を広げることで、ブレーキペダルとの間隔を調節できる優れ物です。
RP81 RAZOをいざ付けようとすると・・・
スイフトスポーツ(ZC33型)のアクセルペダルは、ベースが樹脂となっておりかなりの厚さがあります。
また、傾斜もある為、「RP81 RAZO」を取り付けるベースプレートのベルトを上手く巻くことができませんでした。
さらに、無理やり取り付けてはみましたが、スイフトスポーツ(ZC33型)のペダル周辺のスペースはかなり狭く、走行中にマットなど干渉する可能性が非常に高い事が分かりました。
走行中にアクセルペダルがマット等に引っ掛かり戻らなくなると非常に危険です・・・
その為、「RP81 RAZO」の取り付けは諦め、別の対策を取る事にしました。
エポキシパテを使ってアクセルペダルを形成する・・・
次に取った方法は、エポキシパテを使ってアクセルペダルを形成する方法です。
エポキシパテは、最近ではどこでも手に入ります。
ダイソーでも100円で手に入ります。
適当なサイズに切り取り、粘土の様に捏ねて暫くすると硬貨するという性質の物です。
管理人は、ダイソーの万能タイプを2個使い、下の写真の様にアクセルペダルを形成しました。
適当に捏ねて貼り付けて、少し硬貨してきたら、カッターで形を整え、完全に硬貨したらヤスリで削って仕上げました。
エポキシパテの耐久性は・・・?
完全に硬貨するとかなりの硬度があります。
形成してから、1年以上経過していますが、削れることも外れる事もありませんので、耐久性について心配する必要は全くありません。
ヒール・アンド・トウはし易くなったのか・・・
結論から先に述べますと、何の問題もなくヒール・アンド・トウが出来るようになりました。
管理人の操作のクセは、どちらかと言えば、
「ヒール・アンド・トウ」
とういよりも
「ローリング・トウ」
に近い為かもしれませんが、アクセルペダルとブレーキペダルの位置(高さ)については「とあるサイト」で言われている様には感じませんでした。
しっかりブレーキを踏みこんでいないのでは?・・・という疑問
管理人は、バイクにも乗りますのでコーナリング中もブレーキを若干残すクセがあります。
バイクの場合は、リアブレーキを若干引きずりながらコーナリングをすると車体が安定する場合がある為です。
バイクの場合は、リアブレーキは右足操作、アクセルは右手操作ですので、同時に操作する事が可能ですが、自動車の場合は、どちらも右足操作となるので、同時に操作する事は通常はできません。
この為、管理人は、コーナリング中にブレーキを残したい場合は、「左足ブレーキ」を使います。
「左足でブレーキ」を若干残しながら、同時に「アクセル」を操作して車体を安定させます。
最近の自動車は、アクセルが電子制御されているので、厳密には「アクセル」と「ブレーキ」を同に踏むと、「フェールセーフ」が働きブレーキが優先されますが、それでも「ペダルを踏みかえる時間」が無くなるので、操作にムダが無くなりまし、「ブレーキングのミス」をリカバリする事も容易となります。
話は少しそれましたが、それなりに頑張ってお山を走ると、コーナー手前では、ブレーキを強く深く踏む(ほぼフルブレーキ)必要があります。
管理人は左足ブレーキを使うので、右足でのブレーキングについてはコーナー手前で一気に強く踏んで、短めに済ませる傾向がある為です。
ですので、管理人が「ヒール・アンド・トウ」をする時は、ほぼブレーキを強く深く踏んだ(ほぼフルブレーキ)状態の時ですので、ブレーキを強く踏んだ状態での「ブレーキペダル」と「アクセルペダル」の位置関係(高さ)が重要となります。
実際にスイフトスポーツ(ZC33S型)の場合、ブレーキを強く踏んだ状態で、アクセルペダルとの位置(高さ)を確認すると、アクセルペダルの方が、若干手前に出る状態となります。
この状態で、「ヒール・アンド・トウ」をしようとすると・・・
「踵」がアクセルに引っ掛かり、上手く「アクセル」煽る事ができません。
この為、管理人は敢えてアクセルのブレーキ側の高さが、
「フルブレーキング時のブレーキペダルの位置(高さ)と同じ位になる様」
に、エポキシパテで形成しました。
管理人的には、「ヒール・アンド・トウ」は、そもそもブレーキを深く踏んだ状態で使うテクニックであると思っており、そんなに強くブレーキを踏む必要のない状況(例えば街中を普通に走行している時等)では、使うこと無いと思っています。
この為、スイフトスポーツ(ZC33S型)でアクセルペダルの位置を手前に出している場合は、 ヒール・アンド・トウする必要がない状況でも無理やりしている様に思えます。
どう考えても、ブレーキペダルを強く踏んだ状態で、アクセルペダルの位置確認すると、アクセルペダルを手前に出せば余計に「ヒール・アンド・トウ」がし難くなる様にしか見えません。
この辺りは、サーキット走行等でフルブレーキングをする機会がある方の意見を一度聞いてみたいと思っております。
まとめ
スイフトスポーツ(ZC33S型)のアクセルペダルの位置はブレーキペダルと比べて決して低い訳ではない!
フルーブレキング時に「ヒール・アンド・トウ」がしやすい位置に合わせていると考えられる!
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