管理人が所有していた初期型GSX-S1000は、アクセルのツキが良すぎて、慎重なスロットルワークが求められるバイクでした。
アクセルのオン・オフでピッチングモーションが出やすいとも言えます。
カワサキのZX-10Rのエンジン特性は案外マイルドで、エンジン特性に関しては、GSX-S1000よりも扱い易い感じです。
恐らく、これは中低速に振ったGSX-S1000のエンジン特性と高回転に振ったZX-10Rのエンジン特性の違いだと思います。
目次
アクセルのオン・オフでのピッチングモーションは割と疲れる
アクセルのオン・オフでピッチングモーションが出やすいバイクは、街乗りでは案外疲れます。
特に管理人の場合は、ZX-10Rのエンジン特性に慣れていたこともあり、余計にその様に感じたのだと思います。
それで、なんとかエンジン特性を少しでもマイルドにできないかと、いろいろと調べていると、排気デバイスキャンセラーを付けると良いとの情報があったので、管理人もさっそく試してみました。
排気デバイスキャンセラーとは・・・
GSX-S1000の場合は、エンジンの真下あたりに、排気バルブ(弁を開け閉めする装置)が付いています。
ちょうど、触媒(キャタライザ)の前あたりです。
低回転時は、この排気バルブが閉じる事で、排気ガスの抜けを調整し低速トルクを稼ぐ構造の様です。
高回転になると、この排気バルブは、全開となります。
排気バルブキャンセラーとは、この排気バルブを常時全開にするものです。
排気バルブキャンセラーの効果としては次のとおりです
- 抜けが良くなり吹け上がりが良くなる
- 低速が若干弱くなるがエンジン特性がマイルドになる
- アイドリング時の排気音が若干高くなる
- 特に車検には問題ない
排気バルブキャンセラーの取り付け方法
排気バルブキャンセラーには2種類あります。
一つは、排気バルブのモーターとワイヤーを撤去し、モーターが接続されていた配線にカプラーオンでキャンセラーを接続する方法です。
もう一つは、排気バルブのワイヤーのみ撤去し、モーターのプーリー部分に疑似的にワイヤーの代わりとなる物を付ける方法です。
GSX-S1000の場合は、排気バルブのワイヤーのみ撤去し、モーターのプーリーに疑似的にワイヤーの代わりとなるパーツを嵌める方法でした。
パーツは、写真の様な扇型のパーツです。
GSX-S1000の場合は、GSX-R750で販売されているパーツをそのまま代用できるとの事で、それを注文して取りつけました。
排気バルブのモーターの位置は、リアショックの前です。
かなり狭い部分に付いていますが、なんとかリアショックを外さなくても、取り付ける事は可能です。
但し、かなり狭く、いろいろと干渉する部分がありますので、養生テープ等で、フレームやリアショックに傷が付かない様に気を付けてください。
排気デバイスキャンセラーの効果は・・・
排気デバイスキャンセラーの効果は絶大でした。
若干低速が弱くなると言われていましたが、体感できる程ではありませんでした。
スロットルワークに対してエンジンの反応が機敏になり、吹け上がりはかなり良くなりました。
エンジン特性もマイルドになり、スロットルワークによるピッチングモーションも改善されたので、街乗りでもかなり乗り易くなり、アクセルワークについても、それ程神経質になる必要がなくなりました。
アイドリング時の音は若干大きくなった様な気がしますが、明らかと言うほどではありませんし、近所迷惑になる事もありません。
総じて満足感はかなりありました。
まとめ
GSX-S1000の排気デバイスをキャンセルするとエンジン特性がマイルドになる
エンジンの吹け上がりがサイコーになる
このバイクの本来の性能が解放された・・・様な気分になれる