へっぽこヘタレアラフィフライダーの管理人です。
さて、愛機の【2022年モデル Kawasaki H2 SX SE】ですが・・・
なんだかんだで、購入してから2年が経過しようとしています。
そこで、約2年間所有した中でのレビューを忘備録として掲載しておきます。
デザイン
デザインについては、個人的な好みの影響が大きいので、
良い・悪いは人それぞれだと思います。
その上で、管理人的には、好きなデザインです。
2024年モデルは・・・
タンクがブラックになり、サイドカウルのグリーンの部分がグレーに変わりました。
個人的には、バイクは派手な方が良いと思っているので、
2022年式で良かったと思っています。
デザインとは少し異なるかもしれませんが・・・
エアクリーナーエレメントの位置が好きではありません。
同じカワサキのスーパーチャージドエンジンの【Z H2】は・・・
タービンから離れた位置にエレメントが付いており・・・
また、エレメントの下側から空気が流れる仕組みとなっています。
ところが、H2 SX SEについては、下の写真と図のとおり・・・
タービンの直近にエレメントが配置されており・・・
なおかつ・・・
真横からエアが流れる構造です。
管理人が心配性なだけかもしれませんが・・・
ライトの真横のダクトから空気と一緒に入ったゴミが・・・
直接エレメントに当たる構造となっており、特にゴミ溜まるスペースが確保されていません。
※Z H2の場合は、空気が下から流れるので、ゴミはエレメントの下側に溜まる
このため、エレメントが非常に汚れ易く、
またダクトの網も結構荒いので、小石なんかが入ったときに、
エレメントを突き破ってタービンを破損しないか不安です。
ライト
夜間走行が多い方は気になるかと思いますが、
ライトは暗いです。
コーナーリングがライトは付いていますが、
ある程度バンクしないと点灯しません。
コーナーリングライトで常時点灯ができれば、まだマシだと思うのですが・・・
夜間の暗い道を走るときはちょっと怖い。
ポジション
ポジションは緩くもなくキツくもない程度です。
Z H2の様なストリートファイターよりも前傾が強く、ZX-10Rの様なSSよりも前傾は緩いです。
管理人は頸椎ヘルニアを患っており、
以前乗っていた2011年式ZX-10Rでは、首が痛くて乗れなくなりましたが、
H2 SXでは、それなりに長時間乗っていても、今のところ首はなんとかもっています。
カスタム
ほぼスルスペックでパーツが付いているので、次のとおりカスタム要素は非常に少ないです。
- ブレーキキャリパー:ブレンボなので変える必要なし
- フロントブレーキマスター:ブレンボなので変える必要なし
- サスペンション:電子制御なので交換不可
- リアフェンダー:ブラインドスポットモニタリングのセンサーがあるので交換不可
- クラッチマスター:配線とスイッチ類の関係で交換不可?
- ブレーキライン:メッシュホースなので交換する必要なし
カスタムできる箇所しては次の項目くらいでしょうか?
- スライダー関係
- ラジエターコアガード
- バックステップ
- サイレンサー
ということで、管理人は・・・
- フロントアクスルスライダー(トリックスター)
- フレームスライダー(トリックスター)
- ラジエターコアガード(メーカー不詳)
- バックステップ(BEET)
- スリップオンサイレンサー(BEET)
できるところは、カスタムしました。
足つき・取り回し
身長165センチ・体重60キロの管理人では・・・
足つきは良くはありません。
また、乗れないほど悪くもないという感じです。
両足だと、母指球までは接地しますが、踵は付きません。
片足をステップに乗せて少しお尻をずらせば、踵まで付きます。
200キロくらいの比較的軽いバイクであれば、これでも十分なのですが、
この重いバイクでは、かなり気を使います。
足つきに余裕がなく、あまりバイクに慣れていない方にはオススメしません。
また、管理人はパワーも無いので、取り回しも非常につらいですね。
特にガソリンがたくさん入っている場合は、
重心位置も高くなるので、取り回しの難易度がかなり上がる気がします。
一度、自宅の車庫内でバイクを倒してしまいましたが、
ゆっくり時間を掛ければ、なんとか一人で起こす事ができましたが・・・
これが路上で余裕が無い状況だったら、焦って無理だったと思います。
体格にもよりますが、引き起こしの難易度はかなり高いと思います。
走行性能
さて、もっとも肝心な走行性能ですが・・・
高速で長距離を走るのは非常に楽です。
国産バイク初のACCが付いているので、前走車に追従してくれるのは非常にありがたい。
自動車には今や当たり前についている装備ですが、
疲労の軽減度は、バイクの方が自動車よりも圧倒的に大きいと感じます。
スーパーチャージドで200PSもありますので・・・
パワーは言うまでもありません。
だからといって繊細で扱い難いわけでもなく、
電子制御で非常に扱い易いエンジン特性となっています。
エンジン特性的には、大型バイクに慣れていない方でも問題なく扱えるでしょう。
また、ストップアンドゴーが多い街中でも扱い難いという事もなく、非常にスムーズです。
しかし、エンジン回転数が6,000~7,000回転を超えてくると・・・
恐怖を感じる程の爆発的な加速をしますので要注意。
なお、意識的にアクセルを開けない限りは、
エンジン回転数が6,000~7,000回転を超えてくることはありませんし、
普通に走るのであれば、4,000~5,000回転程度で十分です。
重量については、取り回しはクソ重いですが、走りだせば重さはさほど感じません。
200キロくらいの比較的軽い大型バイクと同程度の感覚です。
ただ、これは管理人のライディングが悪いだけかもしれませんが・・・
少し頑張って走ると、アンダーが出やすいと感じます。
ですので、コーナー前ではしっかりと減速して進入しないと、
ラインが外に出て危険です。
また、当たり前ですが、重量級バイクですので、
SSの様にヒラヒラと倒しこめるという感じではありません。
速度が上がれば上がるほどその傾向が強くなるので要注意です。
※普通に走る分には全く問題ありません。
サスペンションについては、電子制御の恩恵だとは思うのですが、
非常にしなやかです。
※ノーマルモデルと比較はできていません
速度に応じて自動的に減衰力を制御してくれるので、
とにかく道路の凹凸を適度にいなしてくれます。
従来のサスペンションだと跳ねるようなギャップでも、
それほどのショックを感じません。
ただ、フロントのプリロード調整は手動なので、
リアのプリロードも電動ではなく、
ノーマルモデルの様な手動調整でも良かったかなとは感じます。
リアシートの下に重たそうなモーターユニットが付いているので、
これが手動だったら価格も少し安価になり重量も数キロダイエットできたかと・・・
ブレーキについては、
ブレンボのセミラジアルマウントマスター+ブレンボキャリパーですので、
インプットする握力に対して、アナログ的に制動力が掛かります。
所謂、カックンブレーキではないので、
非常にコントロールし易く扱い易いブレーキです。
唯一不満があるとすれば・・・
何故、セミラジアルなのか???というくらいでしょうか?
この価格帯のバイクであれば、
RCSの様なラジアルタイプが付いていても良かったと思います。
クラッチ(油圧)は管理人の手が小さいので、軽くは感じません。
グローブがLサイズ以上の方であれば、軽く感じると思います。
なお、以前乗っていたワイヤー式の2011年式ZX-10Rよりは軽いので、
リッターバイクの中では軽い方です。
管理人の場合は、ストップアンドゴーが多い街中だと、すぐに手が疲れてきますが、
信号が少ない郊外であれば、1日くらいなら握力もなんとかもちます。
また、ブレーキマスターがブレンボなので、
クラッチマスターもできればブレンボにして合わせて欲しかった。
交換しようにも配線とスイッチ類の関係でかなり難しい様なので・・・
燃費については、普通に走る分には、リッター平均15キロくらいで、
約300キロくらいは走れます。
250キロくらい走ったら、ガソリンを入れるようにすればちょうど良い感じです。
熱風はハイパワー車あるあるですが結構上がってきます。
真夏に乗るにはちょっと厳しい。
維持費
最後に維持費ですが・・・
普通のリッターバイクであれば、エレメントを交換しても4リッター缶で納まりますが、
H2 SX SEは、エレメントを交換すると4リッターを少し超えるので、オイル交換は少しコストが掛かります。
重いバイクですが、重量の関係でタイヤの減りが早いということも無さそうですので、
短期的には一般的なリッターバイクとさほど維持費は変わらないと感じます。
但し、電子制御関係のパーツが故障すると、修理費用がかなり高額になると予想されるので、
長期的な視点となると、コストは高くなるでしょう。
まとめ
長々と感想を書きましたが・・・
スーパーチャージドエンジンと言っても、
これまで管理人が乗ったことがあるリッターバイク
- 2011年式Ninja1000
- 2011年式ZX-10R
- 初期型1290SuperDukeR
- 初期型GSX-S1000
- 2021年式Z H2
とさほどの差は感じませんでした。
エンジン特性で言えば、ドンツキ感が強い初期型のGSX-S1000の方が乗り難かったです。
なお、これまで乗ってきたバイクと大きな違いといえば・・・
- ACC
- 上下クイックシフター
- 電子制御サスペンション
などの便利装備がたくさん付いた事ですね。
これらの装備は、いずれも疲れをかなり軽減してくれるので、
長距離を走れば走るほど有難味が出てきます。
スマホ連携機能については、
流行りのディスプレイオーディオよりも機能や使い勝手は劣っているので、
期待せずにオマケ程度と考える方が良いと感じます。
この機能が価格に反映されていると考えると非常にコスパが悪い機能です。
バイク全体の価値としては、管理人の様に無理をしてまで買う程のモノでは無いと思います。
管理人は殆ど興味本位だけで購入した方なので、これが率直な感想です。
スーパーチャージドエンジンがそれほど希少なモノとも個人的には感じませんし、
このバイクが欲しいという強い思いがなければ、
価格を考えると非常にコスパが悪い部類のバイクです。
ただ、買って後悔したかと聞かれるとそこまででもありません。
兎に角、所有欲だけは満たされるので、眺めているだけでも今のところはそれなりに楽しめます。
スペック
タイプグレード名 | Ninja H2 SX SE |
型式 | 8BL-ZXT02P |
発売年 | 2022 |
発売月 | 4 |
仕向け・仕様 | 国内向けモデル |
全長 (mm) | 2175 |
全幅 (mm) | 790 |
全高 (mm) | 1260 |
ホイールベース (mm) | 1480 |
最低地上高(mm) | 130 |
シート高 (mm) | 820 |
車両重量 (kg) | 267 |
最小回転半径(m) | 3.2 |
乗車定員(名) | 2 |
燃料消費率(1)(km/L) | 28.5 |
測定基準(1) | 国交省届出(60km/h走行時) |
燃料消費率(2)(km/L) | 18.4 |
測定基準(2) | WMTCモード値 |
原動機型式 | ZXT00NE |
原動機種類 | 4ストローク |
気筒数 | 4 |
シリンダ配列 | 並列(直列) |
冷却方式 | 水冷 |
排気量 (cc) | 998 |
カム・バルブ駆動方式 | DOHC |
気筒あたりバルブ数 | 4 |
内径(シリンダーボア)(mm) | 76 |
行程(ピストンストローク)(mm) | 55 |
圧縮比(:1) | 11.2 |
最高出力(kW) | 147 |
最高出力(PS) | 200 |
最高出力回転数(rpm) | 11000 |
最高出力(kW)※ラムエア加圧 | 154 |
最高出力(PS)※ラムエア加圧 | 210 |
最高出力回転数(rpm)※ラムエア加圧 | 11000 |
最大トルク(N・m) | 137 |
最大トルク(kgf・m) | 14 |
最大トルク回転数(rpm) | 8500 |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
燃料タンク容量 (L) | 19 |
燃料(種類) | ハイオクガソリン |
満タン時航続距離(概算・参考値) | 541.5 |
エンジン始動方式 | セルフスターター式 |
点火装置 | フルトランジスタ式 |
点火プラグ標準搭載・型式 | SILMAR9E9 |
点火プラグ必要本数・合計 | 4 |
搭載バッテリー・型式 | YTZ10S |
バッテリー容量 | 12V-8.6Ah(10HR) |
エンジン潤滑方式 | ウェットサンプ式 |
エンジンオイル容量※全容量 (L) | 4.7 |
エンジンオイル量(オイル交換時) (L) | 3.5 |
エンジンオイル量(フィルタ交換時) (L) | 4.3 |
推奨エンジンオイル(SAE粘度) | 10W-40 |
クラッチ形式 | 湿式・多板 |
変速機形式 | リターン式・6段変速 |
変速機・操作方式 | フットシフト |
1次減速比 | 1.48 |
2次減速比 | 2.444 |
変速比 | 1速 3.075/2速 2.427/3速 2.045/4速 1.726/5速 1.523/6速 1.347 |
動力伝達方式 | チェーン |
スプロケット歯数・前 | 18 |
スプロケット歯数・後 | 44 |
チェーンサイズ | 525 |
標準チェーンリンク数 | 120 |
フレーム型式 | トレリス |
キャスター角 | 24.7° |
トレール量 (mm) | 103 |
ブレーキ形式(前) | 油圧式ダブルディスク |
ブレーキ形式(後) | 油圧式ディスク |
ブレーキオイル適合規格 | DOT 4 |
懸架方式(前) | テレスコピックフォーク |
フロントフォークタイプ | 倒立フォーク |
フロントフォーク径(φ) | 43 |
懸架方式(後) | スイングアーム式 |
ショックアブソーバ本数(後) | 1 |
タイヤ(前) | 120/70ZR17 |
タイヤ(前)構造名 | ラジアル |
タイヤ(前)荷重指数 | 58 |
タイヤ(前)速度記号 | (W) |
タイヤ(前)タイプ | チューブレス |
タイヤ(後) | 190/55ZR17 |
タイヤ(後)構造名 | ラジアル |
タイヤ(後)荷重指数 | 75 |
タイヤ(後)速度記号 | (W) |
タイヤ(後)タイプ | チューブレス |
ホイールリム形状(前) | MT |
ホイールリム幅(前) | 3.5 |
ホイールリム形状(後) | MT |
ホイールリム幅(後) | 6 |
タイヤ標準指定空気圧(乗車定員時・前) | 2.9 |
タイヤ標準指定空気圧(乗車定員時・後) | 2.9 |
ヘッドライトタイプ(Hi) | LED |
テールライトタイプ | LED |
スピードメーター表示形式 | デジタル |
メーター表示:ギアポジション | 有 |
メーター表示:燃料計 | 有 |
メーター表示:エンジン回転計 | 有 |
メーター表示:時計 | 有 |
メーター表示:ツイントリップ | 有 |
車両装備:ハザードランプ | 有 |
車両装備:アンチロックブレーキ(ABS) | 有 |
車両装備:走行モード切り替え | 有 |
車両装備:トラクションコントロール | 有 |
車両装備:スリッパークラッチ | 有 |
車両装備:シフトアシスト機構(クイックシフター) | 有 |
車両装備:サスペンション電子制御機構 | 有 |
車両装備:グリップヒーター | 有 |
車両装備:ETC | 有 |
車両装備:USBポート | 有 |
車両装備:センタースタンド | 有 |
車両装備:緊急制動表示灯 | 有 |
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