超低辺地方公務員の管理人です。
令和5年11月2日の閣議決定で決まった住民税非課税世帯を対象に7万円を給付する方針ですが・・・
どうやら基準日が12月1日になるそうです。
また、自治体によって基準日はおのおの変更可能とのこと・・・
転入や転出を考えると・・・
自治体間での差分を拾うことが面倒なので、できれば・・・
全国で統一してほしいものです。
データ抽出が・・・
さて、今回も毎回のごとく(今回で5回目)・・・
データの抽出が必要になるのですが・・・
どうやってだそうか悩んでいる所であります。
出し方は2通りあります。
- 先の令和5年度に実施した3万円給付のデータから転入・転出の差分を加除する
- 新たな基準日(12月1日)で出し直す
現時点でどっちにするか非常に悩んでいるところであるのですが・・・
どっちもそれなりにリスクがあります・・・
リスクとは?
さて、リスクを考えてみると・・・
1.先の令和5年度に実施した3万円給付のデータから転入・転出の差分を加除する場合は・・・
前回給付した時点から世帯構成員に異動(転入・転居)があった場合を全てチェックしなければなりません。
例えば、前回給付した時点から、住民税課税者が転居や転入してきた場合は、今回は対象になりませんので、除外する必要があります。
全転入・全転出の場合は単純に給付世帯を加除すれば良いだけなのですが・・・
世帯構成員の一部が変更になった場合はそうもいかないわけですね。
また、前回時点から住民税課税者が死亡した場合は、12月1日時点では非課税世帯扱いになるので給付対象になります。
まったくもって面倒くさい・・・
2.新たな基準日(12月1日)で出し直す場合・・・
新たな基準日で出し直す場合は・・・
前回給付した無申告世帯や年度途中で転入してきた世帯には改めて、申請書を送付する必要があります。
無理やり前回給付した世帯についてはプッシュで支給する方法もあるのですが・・・
これも1と同じで前回給付から世帯の構成員に変更があった場合に対応できません。
現状のデータ抽出では、前回給付時の世帯構成員と今回の基準日(12月1日時点)での世帯構成員が同一かどうか判断することは非常に困難なのでやむを得ないんですよね。
国は無責任すぎる
国は無責任にプッシュで迅速で給付しろ・・・
とは言いますが・・・
住民税非課税という条件を付けられるだけで、実は迅速にプッシュで給付はできないわけです。
そこがまったく現場を分かっていません。
言うが易しですが・・・
実際にやるとなると非常に面倒なんです。
特定公的給付に指定
今回の給付も特定公的給付に指定されることになったので・・・
マイナンバーによる情報連携(照会・提供)は本人の同意なくできます。
PIA(特定個人情報保護評価)は、必要となりますが・・・
PIAとはマイナンバーを使う事務として宣言して個人情報委保護委員会へ提出して公表します。
この提出先の個人情報委保護委員会ですが・・・
これもマイナンバーがらみの利権団体みたいなモノです。クソですよ・・・
本人の同意なくマイナンバー照会ができるというのはどうなでしょうかね?
例えば・・・
1月2日以降の転入者は各自治体で住民税の課税情報がないので・・・
情報連携ネットワークで住民税課税状況や口座を照会できるわけですが・・・
そうすると・・・
マイナポータルの履歴に照会された履歴が残るわけです。
情報を照会された方としては、正直なところ気持ち悪いと思います。
自治体に、勝手に住民税課税状況や口座が照会されているわけですから当然ですね。
もっとも、照会した結果、住民税非課税世帯に該当し、給付金がプッシュで貰えるならば、クレームも付かないと思いますが・・・
これまでの4回の給付金の状況を鑑みると・・・
転入世帯の内で、住民税非課税世帯なんて、5パーセント未満でしかありません。
つまり、照会した件数のほぼ全件に近い世帯が、給付対象外なんですよね。
たった5パーセント未満の世帯を拾うために、全件手作業で、照会を行うわけです。
ムダとしか言いようがありません。
いったい何のためのデジタル化なんでしょうか?
運用が面倒くさい
ルールや個人情報の保護は非常に大切ですが・・・
とにかくマイナンバーがらみの事務は運用が複雑すぎます。
とてもじゃないですが、3年で異動する自治体では、
継続的に安定維持して運用するのは非常に困難なのが実態ではないでしょうか?
結局、この複雑な運用手続きは形骸化するだけではなく・・・
運用が複雑すぎて、その形式的な手続きですらさえ・・・
担当が変わると出来なくなるという代物なんですよね。
ドキュメントは大量過ぎ、とても読める量ではありませんし・・・
そもそも何かをやるにしてもどのドキュメントのどのページを参照すれば良いのか探すだけでも大変です。
何もかもが終わってます・・・
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