へっぽこヘタレDIYヤーの管理人です。
管理人の愛機【Kawasaki H2 SX SE】のバックステップ付かない問題から・・・
ちょっとクルマやバイクに使われるボルトに付いて調べてみました。
あまり情報が出てこない
google先生に・・・
自動車用ボルト・バイク用ボルト
と検索してもあまり情報が出てきません。
下の写真は・・・
ホームセンターでも購入可能な強度区分12.9の六角穴付キャップボルトと
バックステップに付属してきた六角穴付キャップボルト各種です。
カラー付きボルトやボタンキャップボルトには強度区分の表記はありませんが、
普通の六角穴付キャップボルトには、どちらも12.9の強度表記があります。
黒色酸化被膜が一般的?
さて、高強度ボルト【12.9】で検索すると、
多くの場合は、表面処理が生地で黒色酸化被膜と出てきます。
クルマやバイクに使われているシルバー色のボルトって検索してもヒットしませんし、
一般的にも売っていない様です。
となると・・・
エンジンや足回りなど、強度が必要な箇所に使われている・・・・
クルマやバイクのシルバーのボルトの表面処理が何なのか気になるところです。
ボルトの表面処理は?
ボルトの表面処理の一般的なものは電気メッキの様ですが・・・
電気メッキをすると・・・
水素脆性が発生するとのことです。
水死脆弱とは、金属に水素が侵入し、そのために金属が脆くなる現象。
特に鉄鋼材料において、硬度が高く引張強さの大きい、いわゆる高強度鋼と呼ばれている鋼での破壊が問題になっている。
(六角穴付きボルト類のように高強度のものにめっきをする場合、最も注意を払うべき事項)
水素の侵入は、めっき前処理工程の酸洗い及びめっき工程で発生し、現状めっき工程での水素の侵入は避けられない。
さらに、電気めっきをするとボルトの強度に影響があるとのことで、
例えば、六角穴付きボルトにめっきを施す場合、基本的には強度区分 10.9 以下とし、必ず脱水素処理
(ベーキング処理)を実施する必要があるそうです。
また、強度区分 12.9 について電気亜鉛めっきをされる場合、水素脆性による遅れ破壊(締結後、数
間から数十時間で首下部またはねじ部等で破壊する現象をいう)する可能性があるとのこと。
なそ、強度区分 12.9 用のめっきとしては、下記のものを推奨されるそうです。
- ①ダクロタイズド処理
- ②メカニカルめっき
- ③無電解ニッケルメッキ
1.8T系
クルマやバイクに使われるボルトの強度区分は・・・
1.8T系と言われており、一般的にはボルトの強度区分は・・・
- 8.8
- 10.9
- 12.9
となるので、必ずしも12.9である必要は無いようです。
そうすると、電気めっきのボルトでも8.8以上は確保できるので、
電気めっきが施されたボルトであってもクルマやバイクにも使える事になります。
つまり・・・
クルマやバイクに使われているシルバー色のボルトは・・・
コスト的に考えると電気めっきが施されたモノと想定されるのですが・・・
実際はどうなんでしょうか?
純正ボルトには強度区分が表記されていないのでイマイチ分かりません。
バックステップに付属してきたボルトの強度区分は?
以上の話を纏めると・・・
バックステップに付属してきた強度区分12.9の六角穴付キャップボルトは・・・
- 電気めっきで実は強度が落ちているボルト
- メカニカルメッキ
- 無電解ニッケルメッキ
のいずれかになりますが、これがどれか分かりません。
ダクロダイズドは色を塗ったような表面処理になるので見た目で分かりますが、
メッキについては、電気めっきなのか無電解めっきなのか・・・
見た目だけではイマイチ分からないんですよね。
いったいどっちなんでしょうか?
ボタンキャップボルトは明らかに柔らかく感じる
バックステップに付属のボタンキャップボルトについては、強度表示がないのですが・・・
M8で5mmHEXのボルトです。
同じく管理人はM8の5mmHEXの強度区分10.9のボルト(黒色酸化被膜)を購入しましたが、
試しにトルクを掛けていくと・・・
明らかに、バックステップに付属してきたボタンキャップボルトの方が弱く感じます。
バックステップ付属のボタンキャップボルトでは、20Nくらい掛けていくと、
HEX穴が歪むのが手で感じます。
対して、強度区分が10.9と表記してある黒色酸化被膜のボルトは、問題ありません。
鋼製のボタンキャップボルトは、通常の六角穴付ボルトと同じく、黒色酸化被膜が基本となる様なので・・・
バックステップ付属のボタンキャップボルトは何らかの表面処理がされているのだと想像できますが・・・
これも見た感じでは、電気メッキか無電解メッキのどちらかだと想像は付くのですが・・・
黒色酸化被膜のボルトよりも弱く感じることから、電気めっきの可能性が高いのかもしれません。
いずれにしても、DIYヤーにとって、クルマや自動車に使える高強度なボルトが、
ホームセンターなどで簡単に手に入らないのは不便で仕方がありません。
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