貧乏アラフィフ親父ライダーの管理人です。
2026年。
新しい年度が始まり、バイク乗りにとっては最高のシーズンがやってきました。
現在、管理人のガレージに収まっているのは、ヤマハのMT-09SP。
軽量な車体にトルクフルなエンジン、そして熟成された電子制御。
公道を走る分にはこれ以上の「正解」はないと断言できる一台です。
しかし、ふとした瞬間に、胸の奥が疼くことがあります。
あの、前傾姿勢の先に広がる非現実的な世界。
スロットルを捻れば景色が線になり、
日常のすべてを置き去りにするリッタースーパースポーツ(SS)のあの狂おしいほどの刺激。
今回は・・・
かつてZX-10Rを保有していた管理人のしみじみとした、「ないものねだり」な葛藤を綴っておきます。
アラフォーからの挑戦とZX-10Rという「最愛の毒」
管理人が大型二輪免許を取得したのは、アラフォーに差し掛かった頃でした。
それまでは中型免許こそ持っていたものの、実質的には一度も公道を走ったことがない「筋金入りのペーパーライダー」。
しかし、一念発起して「どうせ乗るなら大型だ」と教習所の門を叩いたのが、すべての始まりだった。
管理人のバイク履歴を振り返ると、そこには迷走と情熱が入り混じる。
大型取得の練習用に買ったGSR400は数週間で手放し、
初の大型Ninja1000も1年ほどで卒業。
そして「一生に一度はリッターSSに乗る」という覚悟で手に入れたのがZX-10Rだった。
2011年から2021年までの10年間。
その間、KTM 200DUKEや1290 Super Duke R、GSX-S1000といった名車たちを並行して所有し、最大で3台持ちという「バイク中毒」のような時期もありましたが、
常にガレージの中心にいたのはZX-10Rでした。
結局、最後の一台になっても手放せなかったのが、あのストイックなSSだったわけです。
H2の咆哮と想定外の「R9」への寄り道
2021年、10年連れ添ったZX-10Rを売却し、管理人はスーパーチャージャーの魅力に抗えずZ H2へ乗り換えました。
さらに2022年には、より旅性能を高めたH2 SX SEへとシフト。
2025年にはユーザー車検を通して「これからも乗り続ける」つもりでいたのですが、運命のいたずらか、新型のYZF-R9が手に入ることになり、乗り換えることになった。
しかし、最新鋭のR9は、管理人のフィーリングとは驚くほど合いませんでした。
結局、わずか2週間で売却。現在の相棒であるMT-09SPに落ち着いたわけですが、この「紆余曲折」を経て、管理人の心にはある確信が生まれました。
管理人は、SSがもたらす『非日常感』に焦がれているだけではないのか?
3. 公道の苦行と、脳裏に焼き付いた刺激
一般的に見て、50歳を超えたライダーがリッターSSに乗るのは、客観的に見れば「苦行」でしかありません。
街中のストップアンドゴーでは前傾姿勢が手首と腰を攻め立て、エンジンの熱気は股下を焼き、低速域ではギクシャクする。
公道でその性能の1割も発揮できないリッターSSは、論理的に考えれば「最も公道に適さないバイク」と言えるでしょう。
普段使いなら、間違いなく今のMT-09SPが正解です。
軽くて、速くて、扱いやすい。
どこへ行くにも億劫にならない相棒。
それなのに、2026年に発表された新型ZX-10Rのモデルチェンジのニュースを見て、管理人の心は激しく揺さぶられています。
あの、サーキットに特化した無慈悲なまでのスペック。
公道では無用の長物であるはずの空力デバイス。そのすべてが、たまらなく魅力的に映るのです。
これは、一種の「麻薬」のようなものです。
一度でもあの非現実的な加速と、神経を研ぎ澄まさなければ扱えない緊張感を味わってしまうと、合理的なバイクでは満たされない「魂の乾き」のようなものが生じてしまうのである。
「盆栽」という名の、贅沢な所有欲
ただ、冷静に自分を分析すれば、再びリッターSSを買い直したところで、間違いなく「盆栽(ガレージの飾り)」になることは目に見えています。
かつてのH2 SX SEですら、3年間で走った距離はわずか3,500キロ程度。
「高価なバイクだから汚したくない」「もし転かしたら……」という貧乏性が先行し、結局、ガレージで眺めている時間の方が長かった。
さらに、H2 SX SEのような電子制御サスペンションを含む「高価な電子機器」の塊は、メーカー保証が切れた後の故障が怖くて、長期保有に踏み切れないという現実的な恐怖もあります。
一度壊れれば、修理代で中古の軽自動車が買えてしまうような世界です。
しかし、それでも・・・
「1分の1スケールの精巧なおもちゃ」として、最強のスペックを誇るリッターSSを車庫に飾っておく。
それだけで、明日からのクソみたいな仕事を乗り切る糧になるのではないか。
そんな気がしてならないのです。
2026年の管理人の選択は?
リッターSSの非日常感は、確かに魅力的です。
しかし、それは同時に「乗るたびに体力を削られる覚悟」を強いるものでもあります。
50歳オーバーの今の管理人の体力と財布の事情等を天秤にかければ、
MT-09SPで走り回るのが最も賢明な選択であることは間違いありません。
それでも、新型ZX-10Rの姿をネットで追ってしまう管理人。
「ないものねだり」とはよく言ったものですが、バイク乗りという人種は、いつまで経っても「不合理なもの」に心を奪われ、非現実的な夢を見てしまう生き物なのかもしれません。
余裕があれば、手に入れたい。
けれど、手に入れればまた「勿体なくて乗れない」というジレンマに陥る。
2026年の春、管理人の「SSへの未練」という名の迷走は、もうしばらく続きそうです。
皆さんは、「最高の道具」と「最高の憧れ」、どちらをガレージに置いておきたいですか? 私は今日も、MT-09SPに跨がりながら、心のどこかで「緑色の幻影」を追いかけています。



コメント