超底辺地方公務員の管理人です。
ここ最近・・・・
DX・DX・DX・・・
という単語を聞かない日が無ありません。
この単語を聞くと若干ノイローゼ気味・・・
本当に嫌になります。
自治体DXが進まない理由は?
東京都デジタルサービス局のHPと動画見てみると・・・
自治体DXが進まない理由について
- 1.あきらめ:行政の仕事は「そういうもの」自分がやっても意味がない
- 2.過度な配慮:デジタル格差等、住民反応を懸念する
- 3.恐れ:自分の仕事を増やしたくない・AIに仕事を奪われる
とあります。
また、各問題の解決策として
- 1.社会貢献・地域貢献
- 2.価値あるサービス提供 UI/IXの工夫
- 3.変化に抗わない考え方のシフト
だそうです・・・
また、その他の課題として
- 1.DX人材不足
- 2.組織風土
- 3.人事評価制度(年功序列)
なども上げられています。
ミスリードが多すぎる
まず、動画の中の一つに・・・
【児童手当の申請】について事例が出ていました。
事例では、インターネットでは申請できず、窓口オンリーでることが住民不満となる・・・
と照会されていましたが・・・
これは、明らかにミスリードです。
まず、児童手当の届け出をする前に、出生届の手続きが必要です。
管理人の知る限りでは、戸籍の手続きについては、電子でできるところはありませんので、必ず役所での手続きが必要です。
出張届を出せば、その他必要な手続きが案内されるので、その流れで・・・
- 1.子ども医療費の手続き
- 2.児童手当の手続き
等はかならず案内されますので、そもそも漏れる可能性がかなり低い。
また、仮に時間がなく手続きを後回しにしたとしても、児童手当くらいであれば、十分に郵送でも可能です。
つまり、この動画の内容はウソなんですよね。
ミスリードで、自治体DXを煽るという正にインチキです。
基本的に職員はみんな楽したい
まず、職員はみんな楽したいです。
考えてみれば単純なことで、公務員の唯一の利点は、いったん採用されれば・・・
悪いことをしない限りは、免職されません。
ということは、仕事をしてもしなくても、給料は貰えるわけですよね。
であれば・・・
自分の仕事を自動化して、楽できるようになれば・・・
楽に給料がもらえるわけですよ。
こんなハッピーなことはありません。
このことから【あきらめ:行政の仕事は「そういうもの」自分がやっても意味がない】というのも違和感しかありません。
楽できるのであれば、だれでも自分の仕事は自動化したいわけです。
そもそも民間と行政は考え方が違ってあたりまえ
現在の行政のDXは、民間企業のCRMの考え方が起点になっていると思います。
民間であれば、収益を上げる必要があり、顧客満足度・顧客体験価値を上げ・・・
リピーターを確保し、ライフタイムバリューを上げることが必要になってきます。
このために、他社よりも優位に立つために、顧客の利便性や満足度、体験価値を継続的に上げていく必要があります。
つまり、企業にとってのDXは、収益を上げるため・経費を削減するための投資であるわけです。
では、行政はどうでしょうか?
マイナンバーカードを一つとったとしても・・・
明らかに費用対効果が悪い。
電子申請にしても、サービス利用料はサブスクリプション契約です。
これが、結構高いんですよ。
しかし、年間の利用件数なんてタカが知れています。
結果、利用件数に比較して、コストが高すぎるわけです。
管理人の感覚的には、いま自治体DXで採用されている・・・
様々なDXツールやサービスは、ほぼ100%費用対効果が出ていないと感じています。
公共事業化しているDX
結果的に、行政のDXなんて、単に公共事業化しているだけですよね。
管理人も金がじゃぶじゃぶ余っているならイロイロなことをやればいいと思いますよ。
金があればです。
ただ、実際はそうではありません。
結局、見込んだ経費の削減効果もできない。
効果も出ないというのが殆どのケースですね。
もちろん、財政出動としての公共事業としてやっているのであれば、それほそれで良いとは思いますが・・・
金の流れがウサンクサ過ぎるわけですね。
この自治体DXで、いったいどのくらいの税金が・・・
中抜き・ピンハネ・キックバックされているのかと考えると怖すぎです。
間違いなく、利権・金権政治の温床となっていることでしょう。
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