役所には、年に数回、議会の会議というものがありまして、そこで議員様が一般質問を行います。
一般質問は、議員様がその存在感をアピールする絶好の機会でありますので、皆さん頑張るわけでございます。
私たちも、誠心誠意、住民の為になると思い、答弁書を書かせていただくわけでございますが、たまに世間のブームに便乗した一般質問がなされる場合があります。
私の役所でも、そんなことがありまして、
「災害時の状況確認、遭難者の捜索や救助に役立てる為にドローンを購入せよ」
という一般質問が、出されたことがありました。
「災害時の状況確認」は百歩譲ってまだしも「遭難者の捜索や救助」は警察や、消防が主体的に実施する立場であり、私たち、役所の事務員が出張るものではございません。
それでも、なんだかんだで、1台買うことになったのですが、実際の現場での「活動」は、これまで、全くございません・・・
そもそも、使う機会がない・・・
それにも拘わらず、さらに一般質問で、「活動実績」を問われたりします・・・
答弁書は、「いつでも活動できるように、定期的に訓練しています!」です。
こんな感じで、無駄な仕事が増えていきます・・・
私も、仕方無くですが、練習させていただき、航空局に申請し、「空撮」と「事故・災害対応等」に限りますが、次の3項目について、適用を除外する許可をいただきました。
(有効期限1年)
①人口密集地での飛行
②人又は物件から30m以上距離を保つこと。
③目視外飛行について
実際に、この許可が、活躍する日が来るとは思えませんが・・・
インターネットによる、「無人航空飛行機許可申請」方法
さて、前置きが長くなりましたが、ここからインターネットによる、「無人航空飛行機許可申請」方法について、説明させていただきます。
①DIPSのHPからアカウントを作成する
DIPSのHPからアカウントを作成しましょう。
個人又は、企業を選択してクリックしましょう。
②画面に従い必要事項を入力し、アカウントを作成する
画面に従い必要事項を入力し、アカウントを作成しましょう。
③作成したアカウントで、DIPSのHPにログインする
作成したアカウントで、DIPSのHPにログインしましょう。
④使用するドローンを登録する
使用するドローンを登録しましょう。
⑤ 機種により入力項目が異なるが、画面の指示に従って入力する
画面の通りに入力すればOKです。
下の図は、登録の例になります。
⑥操縦者を登録する
操縦者を登録しましょう。
⑦ 飛行実績が求められる
飛行実績が必要となりますので、「10時間」以上の練習をしてから登録しましょう。
下の図は、登録の例になります。
⑧ 「5時間」以上の「目視外飛行」 の練習が必要
特に小型ドローンは、数百メートル離れると、目視が困難となりますので、「5時間」以上の「目視外飛行」の練習をしておいた方が良いと思います。
赤丸内の実績が重要です。ある程度の飛行実績が無いと許可が得られない可能性があります。
⑨実際の飛行申請について
実際の飛行申請を入力します。
2回目以降は、申請書の作成(複製)から再申請すると修正を指摘される可能性が減ります。
⑩下図の申請事例を参照
下の図は、申請一覧の事例となります。
⑪事例の申請内容は
事例の申請内容については、空撮及び事故・災害対応等の場合に
- 管内の人口密集地での飛行許可
- 目視外飛行許可
- 人又は物件から30メートルの距離を取る事についての適用除外
- これらの1年間の包括許可
を申請しました。
⑫申請入力項目は、下図の事例を参照
下の図は、申請入力項目の事例です。
画面の指示に従って入力すればOKです。
ドローンの機種によっては、入力しなくてもよい項目があります。
それぞれの入力内容については、国土交通省の申請書の作成要領及びチェックリストが、オンライン申請の内容と同等となっておりますので、参考にしてください。
イベント飛行では、イベント毎に申請が必要
イベント飛行等で、飛行経路を設定する必要がある場合は、地図を作製する必要があります。
まとめ
- アカウントを登録する
- ドローンの機種を登録する
- 操縦者を登録する
- 飛行申請する
許可までの期間
訂正の指示が特に無ければ、概ね2~3週間前後で許可が出ます。
訂正の指示があると、その回数により、許可までの時間が長くなります。
初回の申請の時は、何度も訂正の指示がありかなりの期間(1カ月)を要しました。
初めて申請される方は、余裕をもって申請しましょう。
注意事項(イベント飛行)
イベントでの飛行は、イベント毎に個別の申請が必要となります。
飛行高度に応じて、立入禁止区域を設定し、その立入禁止区域内での飛行しかできませんので、注意が必要です。
航空法(ガイドライン)を今一度よく確認しましょう。
飛行許可申請が必要な空域について
遵守事項と承認が必要となる飛行の方法
イベント会場での飛行に必要となる安全対策イメージ
コメント