レクサスが暴走事故を起こし、被害者がお亡くなりになったという事故が発生しました。
加害者側は、自動車が勝手に暴走したと主張している様です・・・
事故発生時の状況は次のとおりです
- 自宅からブレーキホールド機能をONで出発
- 知人と待ち合わせして自動車を停車した(Pレンジに入れていない)
- ブレーキホールド機能で停車
- 知人の荷物をトランクに入れる為に降車しようとした
- 降車姿勢の途中で、自動車が暴走した
- 右足はドアに挟まれた状態であった
- 時速100キロを超え320メートル暴走
- 途中で気を失った
- 反対車線の商店街に突っ込み停止
自動車が勝手に暴走する事はあるのか?
管理人の知り得る限りでは、自動車が勝手に暴走することはあり得ます・・・
最近の自動車は、電子制御スロットルとなっており、昔の様にワイヤー式ではなく、単なるスイッチでしかありません。
最近では、バイクでもこの様な仕組み(ライドバイワイヤ)を採用しているものが多くなってきました。
メーカー及び車種はここでは伏せますが、実際に電子制御プログラムの不具合で、アクセルが開きっぱなし(全開)になるとう現象が発生したバイクがあります。
本来は、フェールセーフ機能で、常に安全側に作動する様に(誤作動が起きた場合はエンジンが停止する等)制御されて然るべきのものがそうではなかったという事です。
所詮は、人間が作るものなので、プログラムの不具合(フェールセーフ機能のプログラムミス)があったのだろうと予測されます。
またプログラムの各テスト段階(単体テスト・結合テスト・総合テスト・運用テスト)でそのバグが抽出できずに、残ってしまったのでしょう・・・
もっと詳細にログを分析・検証すべき
人は自分の責任を認めたがらないものです。
管理人も含めて多くの方はそうでしょう・・・
自分が不利になるなら、平気で嘘もつきます・・・
人間とはそういう生き物です。
ですので、加害者の証言が事実かどうかもっと詳細に自動車のログを分析・検証することが必要だと考えます。
加害者側は、「アクセルペダルを踏み間違えてない」と主張しているそうですが、これは嘘かもしれないし、本当かもしれません・・・
検察側は、事故記録装置(イベント・データ・レコーダー、EDR)を解析し、アクセルが踏まれたという解析結果を証拠として提示しています。
イベント・データ・レコーダー(EDR)はどの程度のデータが出るのか?
最もシンプルなEDRでも次のデータが取得できる様です。
- 車速
- 前後G
- 左右のG
- アクセル開度
- ブレーキ踏み具合
レクサスともなれば、さらに詳細なデータログが取れるでしょう・・・
管理人は【EDR】については、あまり詳しくはありません。
調べてみても分からなかったのですが、アクセル開度については、どういうログが残るのか興味があります。
最近の自動車は、アダプティブクルーズコントロールが設定されているので、前車との車間距離によっては、自動的にアクセル操作をしてくれます。
ですので、【EDR】によるアクセル開度のログが、人為的に操作したアクセルの開度なのか、コンピュータが判断して制御したアクセル開度なのかによって、分析結果の評価が変わってきます。
【EDRのアクセル開度のログ】が、【単にECUからエンジンに送られた信号の結果】であり、【コンピュータが判断して制御したアクセル開度】なのか【人為的に操作したアクセルの開度】なのか判断が付かないようであれば、検察側の主張する証拠能力がかなり弱くなります。
機械的な誤動作とも取れますし、人為的な誤操作とも取れるからですね。
まず、この点をメーカー側もしっかりと開示する義務があるのではないでしょうか?
事故の記事には不自然な点がある・・・
最近の自動車には、電子パーキングブレーキが付いています。
また、電子パーキングブレーキが付いていると、多くの場合はブレーキホールド機能が付いています。
更に、電子パーキングブレーキの特徴としては、パーキングブレーキの解除し忘れ防止機能(自動解除機能)が付いています。
記事を読んでいると・・・
【警視庁が事故車を検証した結果、ブレーキコイルが焼け、部品がすり減っていた】
【ブレーキがかかった状態で突っ走ったことがうかがえる】
という記載がありました。
ブレーキとは恐らくブレーキホールド機能によるパーキングブレーキが掛かった状態です。
しかし、電子パーキングブレーキは、自動解除機能が付いているので、【そもそもパーキングブレーキが掛かった状態で自動車が進む事はあり得ない】と思うのですよ。
仮定の話として、アクセルとブレーキを同時に踏んだとしても、電子制御スロットル(アクセルバイワイヤ)の場合は、フェールセーフ機能でブレーキが優先されるので、エンジン回転数が上がる事は無い筈です。
管理人のレクサスとは比べようもない、安いスイフトスポーツでも、フェールセーフ機能が付いているので、アクセルとブレーキを踏んだ場合は、ブレーキが優先されます。
そのせいで、コーナーで左足ブレーキが使えないので、逆に管理人的には困っています。
ですので、自動車の性能・機能的な面から考えると、人為的な操作ミスでは無く制御プログラムのバグも無いとは、言えないと考えます。
ここはやはり【EDR】の解析情報をもう少し詳しく公開すべき。
特に、走り出してから停車するまでの、アクセル開度・ブレーキの踏み具合(アクセルとブレーキが同時に動作していのかどうか等?)はかなり重要だと考えます。
どっちにしても無過失・無罪は無いだろう・・・
加害者側は、【自動車の不具合のせい】ということで、無過失・無罪を主張している様ですが、自動車の誤動作・人為的な誤操作のどちらにしても、無過失・無罪はむちゃくちゃだと感じます。
そもそもセレクターレバーを【Pレンジ】にせずに、ブレーキホールド機能だけで、車から降車しようとしていること自体に既に過失があると考えます。
普通のAT車であれば、ドライブに入れたまま、サイドブレーキだけ掛けて車から離れたという事です。
これは、完全に過失が認定されてもおかしくはないでしょう・・・
実はクルーズコントロールの操作ミスとか・・・?
レクサスには、レーダークルーズコントロール (全車速追従機能付)が付いています。
ブレーキを踏めば解除されますが、ハンドルのボタンを押せばレジュームされます。
- 待ち合わせ場所に来るまでに、時速100キロでレーダークルーズコントロールを設定していた
- ブレーキホールド機能だけで停車した
- 降車時に誤って、足がアクセルに触れブレーキホールド機能が解除
- 車が前に進みだす
- びっくりしてさらにハンドルのレジュームボタンを押してしまった
- 設定されていた時速100キロまで加速
事実は小説より奇なり・・・
もしかしたらこういう事もあるかもしれません・・・
まとめ
仮に車の不具合だとしても適切に取り扱っていない時点で無過失・無罪は無いだろう(降車時にPレンジに入れていない)
電子パーキングブレーキは管理人も苦手(掛かっている感じが希薄)