日々底辺を彷徨うヘタレ社畜公務員の管理人です。
さて、先日から業務命令として・・・
管理人が勤務する自治体の【用途区域】をWEB上で公開できないのか???
というお題が課されていました。
公開型GISはお金が結構掛かります
公開型GISの有名どころでは【パスコ】のものがあるのですが・・・
それなりにお値段もしますので、簡単に導入という訳にはいきません。
担当部署も予算要求をしているのですが、なかなか予算が付かないとのこと。
確かに【用途区域】は不動産業者ならよく見る事もあるかと思いますが、一般の方はあまり見る事が無いと思いますので、利用者がかなり限定的になると想定できますし・・・
それに対して、初期コストやず~っと掛かるランニングコストを考えると、予算が簡単に付かないのもうなずけます・・・
そんなこんなで【公開型GIS≒DX】だという安直な考えで、管理人の部署に流れ弾が飛んで来たわけですが・・・
ぶっちゃけいい迷惑で、最近はなんでもかんでも【DX】に絡めて、管理人の部署に余計な仕事が降ってきます。
ということで、調査・研究することとなり、何か安価な方法でできる事がないかとイロイロと調べてみると・・・
GoogleMapのマイマップでどこまでできるのか?
GoogleMapのマイマップを使って用途区域【あくまで参考図】を公開している自治体がありました。
これならレイヤーのデータさえ業務システムから出力できればなんとかなりそうです。
API連携をしなければ無料で使えますので、コストも掛かりません。
ということで、早速同じようにできないか試してみることにしました。
ArcGisからKML【KMZ】データを出力する
まず、ArcGisからGoogleMapで読み込めるデータ【KML(KMZ)】を出力します。
ArcGisには、標準で【KMZ】を出力する機能があります。
操作は次のとおりです。
- メニューから【Geoprocessing】を選択
- ArcToolboxを選択
- Layer To KMLを選択
- Layerを選択
- 保存先を選択
しかし、後ほど説明しますが、後から失敗に気づきやり直しとなりました。
出力した【KMZ】データをGoogleMap【マイマップ】に取り込む
次にArcGisから出力した【KMZ】データをGoogleMap【マイマップ】に取り込みます。
手順は次のとおりです。
- GoogleMapのメニューからマイプレイスを選択
- マイマップを選択
- 地図を作成を選択
- インポートを選択しKMZデータを読み込む
以上で基本は終了です。
ArcGisのレイヤーの透過度を50%してからKML【KMZ】を抽出する
上記の方法で、いちおう目的のモノはできたのですが・・・
【用途区域】が透過していないので、下図のマップが塗りつぶされてまったく見えません。
マイマップ上で透過度を設定することもできますが・・・
用途区域の枠ごとに設定しないといけないので、かなりの手間がかかります。
とうことで、イロイロとArcGisの操作方法を調べたところ・・・
ArcGis側でレイヤーの透過度を設定してからKML【KMZ】を出力すれば、透過度も反映された状態で出力できることが分かりました。
ArcGisのレイヤーの透過度の設定は次のとおりです。
- レイヤーを選択して右クリック
- プロパティを選択
- 表示を選択
- 透過表示を50%に設定
- KMLデータを出力する
以上です。
GoogleMapに表示させるのは50%くらいがちょうど良い感じでした。
GoogleMapでインポートできないデータもある
しかし、GoogleMapでインポートできないデータもありました。
どうしても表示させたいレイヤーではないのですが・・・
何か方法がないかと思い調べています。
ArcGisから【shape】データを出力し、フリーのGISソフトウエア【QGIS】で読み込んでから・・・
KMLに変換して、GoogleMapで読み込んだらなんとかなりそうですが・・・
それは、後日改めて、試してみる予定です。
コメント