人事異動が発表され、最近ちまたを席捲している【RPA】等のICTを活用する部署に異動させられました・・・
管理人は、全くこういう物には興味がありませんので、まだ異動前ですが、すでに非常にストレスを感じています。
何故、管理人の様な情弱をそんなところに異動させるのか組織の考えていることが全く理解できません。
役所は部署が多すぎて【適用】できる業務の選定すら困難
まず、役所は部署が多すぎです・・・
また、部署ごとに業務の内容が全く異なります・・・
金融機関等では【RPA】が絶大な効果を発揮しているという記事を見ますが、金融機関は、役所と比べれば業務範囲も狭く、最も業務量が多いと思われる【入金・送金・出金】処理は、定型業務でありRPAによる自動化もしやすいでしょうし、効果が上がるのは当たり前かと思われます。
しかし、役所の場合は、年間で数百件から多くても数千件の業務が、膨大にあるという感じです・・・
それでも、自動化できる事により、時短効果が得られるのであれば、効果はないとは言えませんが・・・
業務毎にシナリオ(プログラム)を組む必要がある事を考えると・・・
結局は・・・
業務毎の人権費 < シナリオ・ライセンスコスト
となる気がしてなりません。
過大な効果を謳ってブームを作っている気がするんだが?
2018年頃からRPAについては、一部の自治体が実証実験を始めています。
当然実証実験段階ですので、【RPA・AI-OCR】などを売り込み、市場を形成したいSIベンダは、無料や破格の価格で、支援します。
そのうえで、その実証実験で【絶大な効果が出た・・・】と謡う訳ですよ。
そうすると不思議な事に・・・
いろいろな自治体の首長や議員さんが、そのブームに乗り遅れまいと【RPAやらAIやら】を導入しようとするわけです・・・
管理人も知らない内にいつのまにか、管理人が務める役所もその波に飲み込まれていたわけですね・・・
RPAを導入する前に無駄な仕事を減らして欲しい
役所でいつも思うのですが・・・
これって必要な作業なのか・・・と思う仕事が多々あります。
特に、国や県やら同じ役所内からでも、いろいろな照会依頼が、毎日あるのですが・・・
これだけでも年間でかなりの時間を食っています。
しかも、似たような照会が形を変えて年に数回あったりと・・・
非常にストレスがたまります・・・
まずは、こういう訳が分からん仕事を減らして欲しいですね。
ペーパーレスをもっと推進して欲しい
役所は、いまだに各種の申請書関係が紙です・・・
紙は、からなず入力作業が必要となるので、どうやってもボトルネックになります。
AI-OCRの登場により、手書きの文字取り込みは、かなり精度が良くなってきてはいますが・・・
それでも、管理人の様な字が汚い人間だとまず認識できません。
いい加減、紙の申請書は止めて、もっと簡単に電子申請を普及させてくれれば、それだけでもかなり業務の効率化につながります・・・
先日久々に銀行に送金処理にいったら窓口でもタブレット操作で、手書きの伝票を書くことは一切なくなっていたのにはびっくりしました。
案外業務がルール化されていない
役所は、人事異動が多いので、同じ業務でも人が異動で変わるとやり方が変わる事が多々あります・・・
ですので、定型業務で、ルール化されており、尚且つ件数が多い業務というのが案外ないものです・・・
例えば、毎年必ずしなければいけない、決算事務・予算事務ですが、人によってやり方が全く異なります。
最終目的どの部署であっても、決算説明書・予算説明書を作るのがゴールなのですが、部署それぞれ・人それぞれやり方はバラバラです。
スタートのデータは、財務会計システムから抽出する各年度の全件の支払いデータです。
ゴールも決まっているにも拘わらず、なぜそこまでに至るプロセスが統一されていないのか不思議な業務の一つです。
システム化されていても手作業も結構多い
管理人も住民情報を扱う部署(税・保険・福祉等)に在籍していたこともありますが、結構システム化されていても、手作業がかなりあったりします。
例えば、福祉部門に居た時は、手当関係の業務をしていましたが・・・
所得制限があったので、受給者が年度の途中に修正申告して所得が上がってしまった場合などに、所得制限を超えてしまう事が年に数件ありました。
当然、所得制限を超えると支給した手当を返して貰う事になるのですが・・・
システム上、修正申告を自動判定できないので、税部門から毎月送られてくる修正申告のリスト(全件)を目で見て、手当の受給者の有無を判断するという事をやっていました。
当然、受給者全員の名前を憶えている訳はありませんので、非常に精度の低いチェックでした。
恐らく、いまだにやっていない自治体もあるかと思います。
DBを使っているシステムなら無理やり内製で対応してきた
管理人は、目でチェックするなんて、バカバカしてくてやってられませんでしたので、無理やりMS-ACCESSで補助システム内製して税の修正申告の情報と照合していました。
SQLやらACCESSやらVBAの知識が少し付いたのも、兎にも角にも仕事を少しでも楽にしたかったからという気持ちからでしたね。
DBに何を使っているかにもよりますが、カラムさえちゃんと双方のシステムに過不足なく存在すれば、コンバートして無理やりぶち込む事はやってやれない事はありませんので、DBを使っているシステムなら、管理人の場合はRPAを使わなくてもある程度、省力化できていました。
RPAなんて日本のICTが失敗している証拠でしかない
役所でも企業でもそうですが、全ての業務が最適化されてシステム化していれば、そもそも【RPA】なんて出番がなかったはずだと思います。
結局、それぞれの業務毎に部分最適化しかしてこなかったツケが今になって回ってきて、それを【RPA】でなんとかカバーしているといのが実態だと思います。
つまり【RPA】がブームになっている時点で、日本やICT後進国である事がある意味証明された訳だと考えます。
【RPA】はパソコン上で出来る単純な定型業務を得意としています。
ですので、そもそもシステムが最適化されていれば、本来必要のない業務だとも言えると思います。
幸せ不孝か【RPA】の利用を促進する部署に異動となりましたので、今後は役所での【RPA】の実態なんかについても掲載していきたいと思います。
また、【RPAのシナリオの内製】についても管理人自身が実際にトライして、どこまでできるか実践していみたいと思います。
まとめ
【RPA】は仕掛けられたブーム(クリスマスやバレンタインデーと同じ)
日本がICT後進国であるからこその【RPA】
【RPA】のシナリオ作成には、プログラムの知識はいらないと言うが管理人が今後実際に検証します。
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