超ド底辺地方公務員の管理人です。
さて、新年度の狂騒曲が鳴り響く中、管理人が切実に求めているもの。
それは「有能な秘書」ではなく、正確かつ迅速に会議の内容を書き出してくれる「文字起こしAI」です。
地方自治体の、それも人数が削られた戦場のような部署において、
議事録作成に時間を割くのはもはや贅沢という名の罪悪に近い。
現在は職場で「AmiVoice(アミボイス)」というスタンドアロン型のツールを使用していますが、
これがまた、なかなかの「ポンコツ」具合なのだ。
生成AIが爆発的に普及する以前の、いわゆる「一世代前」のエンジン。
専門用語には弱く、滑舌が少しでも悪いと支離滅裂な文章を吐き出す。
結局、人間が最初から最後まで手直しする羽目になり、「これ、自分で打ったほうが早くないか?」と虚空を見つめることもしばしばである。
本日は、そんな現状を打破すべく、生成AIが推奨した「LINE WORKS AiNote」という新星に手を出そうとした結果、
文字起こしをする前に管理人の精神がログアウトしかけたという、苦闘の記録を掲載します。
理想の「文字起こしAI」を求めて
世はまさに大・文字起こし時代。
最近では「Plaud Note Pin」のような、物理デバイスを挟むだけで爆速かつ高精度に要約までしてくれるサービスも登場しています。
管理人も個人的には非常に惹かれた。
しかし、これら最新ツールの多くはクレジットカード決済が前提。
公費では、そもそもクレカ決済前提のサービスの利用ができません。
ならば無料で使えるサービスはどうか。
有名どころの「Notta」は非常に優秀だが、無料プランは1回につき3分まで。
3分。カップラーメンが出来上がるまでの独り言ならいざ知らず、30分、1時間の会議が常態化している現場では、もはやお遊びに等しい。
そんな中、信頼を置く生成AIに「個人でも使えて、無料で、かつ実用的な時間の文字起こしができるサービスはないか?」と問いかけたところ、返ってきた答えがこれ。
「LINE WORKSの『AiNote』が良いですよ。無料で毎月5時間まで使えます」
「5時間!」 これは大きい。
週に1時間の定例会議が4回あってもお釣りがくる。
これこそが、管理人が求めていた「聖杯」ではないか。
そう確信した管理人は、意気揚々とPCの前に座り、導入作業を開始したのだが。
2. 第一の門:LINE WORKSへの登録という壁
まず、大きな勘違いをしていたことに気づく。
このサービス、個人のLINEアカウントでサクッと使えるものではない。
あくまで「LINE WORKS(法人・ビジネス向けLINE)」の付随サービスなのだ。
個人で使うには、まず自分を「社長」兼「社員」とした、
実質一人だけのLINE WORKS組織を作り上げなければならない。
※個人事業主として登録可能
ここで最初のハードル。携帯番号の認証である。
当然といえば当然だが、ビジネス向けサービスゆえ、匿名性は低い。
管理人のプライベートな番号をビジネス用アカウントに紐付けることへの一抹の不安。
※管理人の職場では仕事用の携帯番号がありません。
しかし、文字起こし5時間の魅力には抗えず、認証を突破。
なんとか「管理画面」という名の、殺風景なビジネスフロントへの入場を果たしました。
第二の門:隠された「サービス申し込み」の迷宮
ここからが本当の地獄でした。
管理画面に入ったものの、どこを探しても「AiNote」の文字が見当たらないのである。
通常のアプリなら、トップ画面に「今すぐ開始!」といったボタンがありそうなものだが、
LINE WORKSの思想は異なるらしい。
掲示板、カレンダー、タスク管理など並んでいるのは標準的な機能ばかり。
「なぜだ? 生成AIが嘘をついたのか?」 不安になり、再度ネットの海を検索し、
あるいは生成AIに「管理画面のどこにあるのか」と問い詰める。
その結果、判明した事実は衝撃的でした。
まず、「アプリディレクトリ」という深い階層にある「Service Office」の中から、
さらに「AiNote」を探し出し、そこでまず「利用申し込み」というステップを踏まなければならないのだ。
しかもこの申し込み画面、UI(ユーザーインターフェース)が非常に分かりにくい。
まるで「本当に使う気があるのか?」と、ユーザーの覚悟を試しているかのようである。
そもそも、その画面にたどり着くまでのルートを「知っている」ことが前提の設計。
初見の人間が直感で辿り着くのは、冬の吹雪の中で見知らぬ山小屋を探し出すほどに困難なミッションであった。
第三の門:申し込み後の「空白の時間」
なんとか申し込みを終え、これでようやく文字起こしができる! と、
勝利を確信した管理人を待っていたのは、さらなる困惑だった。
申し込んだはずの「AiNote」が、メニューバーにもショートカットにも現れない。
「また反映待ちか」 昭和の人間は、PC操作における「反映までのラグ」に耐性はあります。
しかし、令和のこの時代に、申し込んで即座にアイコンが出ないというのは、なかなかのストレスだ。
しばらくブラウザを更新し、サインアウトとサインインを繰り返し、ようやくサービス一覧の隅っこに「AiNote」の文字がひっそりと浮かび上がったとき、管理人の時計はすでにかなりの時間を刻んでいました。
なぜ、これほどまでに難しいのだろうか?
天下のLINE(の関連会社)が提供するサービスである。
もっと使いやすく、もっと導線を分かりやすくすることは容易なはずだ。
あまりのハードルの高さに、管理人の邪推が頭をもたげる。
「これ、無料で5時間も使わせるとサーバー負荷がすごいから、わざと辿り着きにくくしているのではないか?」と。
辿り着いた先で、管理人は燃え尽きた
最終的に、なんとかサービス画面を開き、音声ファイルをアップロードできる状態までこぎつけました。
画面はいたってシンプル。 「ここに音声ファイルを置いてください」と言わんばかりのUI。
これなら、確かに実力さえあれば最高のツールになるに違いない。
しかし、時計の針は深夜を指し、管理人の脳内メモリはエラーを吐き始めていた。
登録から設定、そして迷走。ここまで辿り着くまでに、文字起こし一回分に匹敵するエネルギーを使い果たしてしまったのである。
「今日は、ここまでにしよう」
肝心の文字起こし精度や、生成AIによる要約機能がどれほどのものか。
それは、管理人の気力が回復する「次回」まで持ち越しとすることにしました。
結論:便利な時代は「不便な設定」の先にある
「LINE WORKS AiNote」。
その入り口は、初心者や管理人のようなアラフィフ親父を拒むかのような険しい絶壁でした。
しかし、その絶壁を乗り越えた者だけが、月5時間という「文字起こしの自由」を手に入れることができるらしい。
世の中には便利なツールが溢れています。
しかし、それを使いこなすためには、マニュアルにも載っていない迷宮を突破する「根気」こそが、最大のスペックとなるのかもしれません。
さて、この苦労に見合うだけの「驚愕の精度」を、AiNoteは見せてくれるのだろうか。
それとも、また「やっぱりアミボイスの方がマシだった」というオチが待っているのか。
期待と不安を抱きつつ、管理人は重い腰を上げ、寝室へと向かうことにします。



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