さて、もう10年くらい前になりますが、管理人が福祉の部門に所属していたときに、手作業に嫌気がさして、自分で作ったACCESSのシステムがまだ現役で使われていたことが分かり・・・少々びっくりしました。
10年の間、自分が異動してからはノーメンテでしたので、法改正等で未対応の部分があり全ての機能が使える訳ではありませんでしたが・・・それでも重要な機能がまだ動いており、しかもDBを更新するバッチファイルも動いていた事には正直驚きました・・・
どんなシステムだったか
管理人が担当してた頃からは、かなり制度が変わっていましたが、管理人が作ったのは手当関係のシステムでした。
申請・審査・通知などは、SIベンダが納入したシステムで対応できるのですが・・・
受給者本人や扶養義務者の所得制限がある制度なので、年度内に定期的に修正申告の有無を確認する必要がありました。
当時は、税務担当部門から毎月修正申告があった方の全リストが紙で送られてきます。
そのリストから手当の受給者が修正申告をしていないか確認する必要がある訳ですが、もうこれがかなり大変です。
何百人もいる受給者の名前なんて覚えてられませんし、目で見てもかならず漏れが発生します。
まず、これを自動抽出できるように、ホントはNGなのですが、ACCESSで直接オラクルのDBに接続し、受給者と修正申告があった者を突合して自動で対象者のリストができるようにシステムを組みました。
また、まれに世帯分離で同じ住所に人が異動してくることがあるのですが、これもSIベンダが納入したシステムでは確認のしようがないので、むりやりACCESSでオラクルのDBに接続し、受給者と同じ住所地番に誰かが異動してきたら、抽出できる様にもしました。
ほかにもいろいろあったが・・・
他にもいろいろと機能をつくり管理人が担当していた当時の制度ではかなり省力化できていました。
さて、時は経って10年後です・・・
先日、現在の担当から電話が掛かってきて、当時管理人が作ったシステムをまだ使っているとの事で、日付だけ令和対応にしてほしいと言われました・・・
しかし、残念ながら業務システムでインターネットに接続されていませんので、WindowsUpdateが使えません・・・
ですので、なんとか西暦対応で我慢してくれと言い、和暦から西暦表示になるように修正しました。
しかし、さすがに10年も経てば・・・ですが・・・
もはや自分が作ったシステムでも、チンプンカンプです。
今、同じものを作れと言われても確実にムリです。
当時は、管理人自身が追い詰められていて、無我夢中(火事場の馬鹿力)で作ったのだろうと思います。
人間追い詰められると、信じられないチカラを発揮するものです。
もはやある程度のプログラム知識はビジネス・スキルかもしれない?
管理人は、プログラムというほど大袈裟な物はつくれません。
簡単なエクセルマクロが組めるのとACCESSでDBにアクセスして、必要な情報を抽出し、帳票を連続できる程度です。
この程度ですが、これまで自身が役所でやってきた仕事でもかなり楽になった事がありました。
管理人は基本的に無責任ですので、後の事は全く考えていません。
いわゆるシャドーITという訳です。
とにかく自分が担当している間だけでも楽ができれば、それで良しという考えでした。
しかし自分が異動して違う部署に行ってしまえば、メンテナンスはできませんので、法律が変わったりシステム更新でシステム自体が変わってしまえば、それで終了です。
後任の方には申し訳ありませんが、そうなった場合は、自力でなんとかしてもらうしかありません。
しかし、仕事がどんどん増えていく中では、なんとか自分で工夫してやっていくしかありません。
正直なところ。周りにかまっているヒマなんてありませんし、自分の仕事さえこなせればどうでも良いという感じです。
そう考えると、自分で簡単なシステムが組めて、省力化できるスキルは、事務を生業とする者には必須のスキルであると思えます。
まとめ
事務を生業とする者は簡単なエクセルのマクロくらいは組めない仕事をこなせない
自身がいかに効率よく仕事をこなせるかが重要であり・・・
無責任だが後任の事なんて考える余裕は無い
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