なんとか管理人の勤務する役所でも特別定額給付金の支給が始まりました。
しかし、支給システムの調達が間に合いませんでしたので、管理人が手作りした支給システムでの支給です。
初回の1~2回程度の100~200件程度の申請を考えていましたが・・・・
蓋を開けてみれば、億単位の支払い・・・
かなり危ない橋を渡っています。
他の自治体はどうやって支払っているのか?
支給を開始している他の自治体がどうやって支払っているのか不思議でなりません。
ちょっとさぐりを入れてみましたが・・・
やはり、多くの自治体で、支給システムの調達が間に合わず、システム調達が終わるまでは、エクセル等に手打ちして支給してる様です。
エクセル管理はかなり危険・・・
エクセルでの管理は、かなりの危険を伴います。
まず・・・
入力ミスにより振込エラーが相当数発生するでしょう・・・
振込みデータには・・・
- 金融機関コード
- 支店コード
- 口座区分
- 口座番号
- 口座名義(フリガナ)
- 金額
が必要です・・・
金額を除く、全てのデータがそんざいする口座と合致しないと振込みエラーとなります。
エクセルでの手入力では、かなりの手間が掛かるでしょう・・・
支給を開始している自治体でも振込み件数がかなり少ない
新聞報道等を見ていて感じたのですが、5月上旬から~中旬に掛けて、支給処理をした自治体であっても、その1回当たりの振込み件数が、案外少ない訳です。
もし支給システムが稼働していれば、1日で1,000件~2,000件以上は、かる~く入力できる筈です・・・
ということは、1回あたりの支給件数も、数千件単位になるはずですが、報道では数百件がいいところです・・・
つまり、どこの自治体も、まだ支給システムが稼働していない為に、エクセル等で手作業で入力しているという事が、この事実からも伺えます。
総務省のオンライン申請は重複申請ができる仕様のクソシステム!
さて、ここで大きな問題があるのですが、総務省のオンライン申請は、何度も重複申請ができるとうクソシステムです。
訂正処理ではなく、自治体側には全て新規の申請として、送信されてきます。
これが実は大変、困った状況となっており・・・
支給システムがまだ、稼働していませんので、重複申請の有無は、全て目視チェックとなります。
例えば、エクセル管理であれば、名前等で検索を掛けて、重複した申請が無いか1件1件調べる必要が出てきます。
例えば、複数人で、ファイルを分けて入力していたとしたらどうでしょうか?
ファイルを横断して検索することはかなり困難ですので、もし重複チェックが漏れたら全て過誤払いとなってしまいます。
危険極まりありません・・・
確信犯的に重複申請をしている者もいるかもしれない
まだ、同日の複数回の申請であれば、同じ日の処理として扱うので、チェックもしやすいと思いますが・・・
確信犯的に日にちをずらして、やられたらかなりチェックが厳しくなると思われます。
事実、管理人が勤務する役所でも、日にちをずらしが、複数回のオンライン申請がありました。
管理人が手作りしたシステムでは、重複申請入力ができない仕様で構築していましたので、弾くことができましたが・・・
これがもし、エクセル管理だったと思うと・・・ぞっとします・・・
電子申請ではメールが5回も届くのに申請できたか心配なるのはおかしい
管理人は、電子申請をすると役所側にどのように通知されるのか、試しにマイナポータルから電子申請しました・・・
電子申請をすると
- メール送信確認のメール
- 電子申請送信完了のメール
- 申請書PDFファイル控えの送信のメール
- マイナポータルへのログイン確認メール
- 自治体側での受信確認メール
の合計5通のメールが届きます・・・
これだけメールが届くのに・・・
申請できたか不安になって、何度も申請するという理由が管理人には全く理解できません。
そんなに心配なら、郵送申請にすればいいんですよ・・・と思います。
電子申請の仕方が分からんといって、職員を長時間、拘束する方もいらっしゃいます・・・
電子申請は国が作ったシステムですので、正直役所では分かりません。
総務省のコールセンターに電話してと言っても、役所に苦情をしてきますので、ホントに困ったもんです。
支給システムが稼働したら支払った分のデータを取り込む必要がある
また・・・
支給システムが稼働したらしたらで、過誤払いが発生しない様に既払いデータを取り込む必要があります。
これが結構問題の様で・・・
管理人は、支給システムのテーブルやカラム、プライマリキー等を確認した上で、手作りシステムを構築しましたが・・・
それでも、SIベンダは、生データの取り込みは怖いので、既払いデータについては、パンチャーを派遣して、入力すると提案してきました・・・
自社開発のシステムが間に合わず、他社のリリースの早いシステムを導入するので、中身が分からず、データの取り込みはリスクが高いと判断した様です。
いちおう、取り込みツールはあったのですが、エラーを吐いたときに、対処のしようがないとの事でした。
支給システムが稼働しても既払いデータを取り込まないと未払いの申請が入力できない
さらに、支給システムが稼働したとしても、既払いデータを取り込もうが、パンチ入力しようが・・・
兎に角、システム上は、空の支払い処理を回して、支払ったというフラグを立てなければなりません。
そのうえで、件数・金額が合致しないと・・・
次の未払い申請の入力ができないわけです・・・
いずれにしても、どこの自治体もこの特別定額給付金については、綱渡りの事務をしているわけです・・・
まとめ
支給システムの調達が間に合わずエクセル管理等で支給処理を実施している自治体が多い
総務省のオンライン申請は重複申請ができる仕様のクソシステム
重複申請を除外する為に事務量が増え返って支給が遅れるという事態が発生している
重複チェックが漏れたら過誤払いが発生する
支給システムが稼働したらしたらで既払いデータを取り込む必要があるが簡単にはいかない可能性が高い
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