新型コロナウイルス感染防止対策の一つ(緊急経済対策)による特別定額給付金の補正予算が明日の20204/30にとおる見込みです。
当然、各自治体は、閣議決定されたあたりから、準備を粛々と開始しているとは思いますが・・・
日々情報がアップデートされていき、またその情報量が多いため、付いていけません。
また、国の補正予算の決議を待たずに独自に受付を開始した自治体もあります。
さらに、自治体単独で独自の上乗せ給付をしだす自治体もあったりと、ルールがあってないような施策になってきました。
先行して開始した自治体はどうやっている?
先行開始した自治体を数件しらべましたが・・・
- 小規模な自治体での申請受付・・・
- 独自様式での申請受付(HPよりダウンロード)
- 国が開設するマイナポータルからの申請
概ねこの3つという感じですね。
小規模な自治体であれば、申請書の準備もなんとか職員のマンパワーで出来るでしょう・・・
また、HPより申請書をダウンロードして申請させる方法もアリかとも思いますが・・・
問題は、どちらも申請書が白紙で、全て申請者が手書きで書くことが必要であるということです。
今回は、重ね重ね申し上げますが、世帯主に対して、【世帯構成員数×10万円】が支給されます。
自身らの世帯状況(世帯分離の有無)を正確に把握していれば、良いのですが、把握していなければ、誤った申請がなされ、支給までに再申請が必要となる場合も少なからず出てくるのではないかと思います。
例えば、祖父母・父母・子の世帯の場合
住民基本台帳上は祖父母が世帯主となっているにも関わらず、生計が別だということで、祖父母世帯と父母子世帯が別々に申請してくる可能性があります。
この場合は、祖父母世帯の2名は支給を受けられますが・・・
父母子世帯は、申請資格無しということで、支給を受けられません。
また、逆のパターンで・・・
祖父母世帯と父母子世帯とに世帯分離されているにも関わらず、祖父母世帯が父母子世帯も含めて申請してくる可能性もあります。
この場合も、祖父母には、父母子世帯の申請資格はありませんので、父母子の分については、支給されません。
早くすれば良いというものではないと思うが・・・
白紙の申請やマイナポータルでの申請では、こういう問題が起こり得る可能性が少なからずあります。
早く申請できる様にしたい・・・
と自治体間の競争を煽るような感じも見受けられますが、やはり本来は申請できる対象あてに、電算で印字したものを送付する事が確実だと言えます。
今回は、数もかなり多く、申請期間が3カ月と期限もありますので、自治体側としても申請漏れに対して十分なケアができない可能性が非常に高いです。
ですので、いかに申請漏れを防止するように、慎重にスタートを切る事が大切であり、見切り発車は、申請漏れを発生させる要因となります。
自治体に丸投げなのでかなり事務が辛い
管理人は直接の担当部署の人間ではありませんが・・・
電算システムの運用業者をまっていると申請書の発送が2週間程度遅れる事が分かり・・・
- 基準日データの作成
- 基準日の対象者データの抽出
- 申請書のフォーマットの作成
- 申請書印字データ(PDF)の作成
- 基準日後の異動者(遡り届け出)データの抽出
等々・・・
を1人でやらされていますが・・・・
連日・連夜の残業・休日返上でかなり辛い目にあっています。
自治体に丸投げ・・・しかも・・・スケジュールが短い・・・
自治体側の担当にとっては、本当に無理ゲー状態です。
現実問題としてもし、管理人が今倒れたら、申請書の発送は2週間遅れる訳ですから、役所側の体制(バックアップ体制が無い)としてもかなり問題があると思います。
まとめ
10万円支給事務・自治体に丸投げはかなり辛い
マイナポータルや白紙の申請書では申請ミスが起こる可能性が多々ある
数が多いだけに申請ミスや申請漏れをケアする余裕が恐らくない
個別に申請資格者に印字した申請書を送付するのが遅くなるかもしれないが確実
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