貧乏アラフィフド底辺親父の管理人です。
2026年4月。
令和8年度が幕を開けました。
本来であれば、新年度の清々しい空気の中で「よし、今年も頑張るか」と気合を入れるべき時期ですが、管理人の心は重く沈んでいます。
年度末の部署の物理的な引っ越しによる筋肉痛が癒えぬまま、
山積みのシステム設定と格闘し、
さらには片付かない事務室を茫然自失で眺めているところで、
新年度初日の午前中からとんでもない「不意打ち」を食らってしまったからです。
本日は、多くの公務員が心の奥底で「おかしい」と感じながらも、
波風を立てることを恐れて飲み込んできた「政治と行政のグレーゾーン」について、
管理人の私見を交えて綴ってみたいと思います。
4月1日午前中の「奇襲」
年度初めの4月1日といえば、自治体職員にとっては1年で最も殺気立つ日の一つです。
人事異動に伴う事務引き継ぎ、新体制の打ち合わせ、そして新規採用職員へのシステム説明。
管理人も、異動はなかったものの、
新しく配属された職員へのレクチャーやネットワーク配線の確認で、
文字通り分刻みのスケジュールで動いていました。
そんな怒涛の午前中、事務室の入り口に現れたのは、見覚えのある某政党の議員でした。
「新年度のご挨拶に伺いました」 そう言って近づいてくるその鞄の中には、
自慢の政策や主張が書き連ねられた「政党機関紙」が握られていたのでした。
公務員生活30年を数える管理人ですが、
この「新年度初日の勧誘」には、じつは初めてのことでした。
「考える」という言葉に逃げた情けない自分
本来であれば、その場できっぱりと「お断りします」と言うべきでした。
しかし、管理人はそれができませんでした。
「今の職場のローカルルールはどうなっているのか?」
「過去に前任者が契約していた実績はあるのか?」
「ここで無下に関係を悪化させたら、議会対応で不利益を被るのではないか?」
そんな邪推が頭を巡り、口から出たのは・・・
「即答できませんので考えさせてください」という、あまりに脆弱な保留の言葉でした。
相手は百戦錬磨の政治家です。
その「保留」を「脈あり」と捉えたのか、
ニコニコしながら「サンプルを置いていきますね。また来ます」と言い残し、
事務室を去っていきました。
机の上に残された機関紙を眺めながら、管理人は自分の優柔不断さと、
断りきれなかった「情けなさ」に、ただただ自己嫌悪に陥るしかなかった。
これは「営業」かそれとも「ハラスメント」か
冷静になって考えてみれば、これは極めて異常な光景です。
第一に、議員という立場を利用した営業活動であるという点。
我々公務員にとって、議員は予算の承認権を持ち、行政を監視する立場にある「強い」存在です。
その立場にある者が、職員の執務スペースにまで入り込み、機関紙の購読を迫る。
これは、一般企業の営業活動とは明らかに次元が異なります。
※例えば生命保険の営業なども来ますが事務室まで入ってくることはありません。
拒否すれば、間接的に業務や立場に影響が出るのではないか?
そう職員に思わせること自体、現代の感覚で言えば「パワーハラスメント」の構図に近いのではないでしょうか。
第二に、公務員の政治的中立性の問題です。
地方公務員法に基づき、我々は特定の政党を支持したり、
肩入れしたりすることを厳しく制限されています。
それにもかかわらず、庁舎内で特定の政党の機関紙を有料で購読するよう迫られるのは、
中立性を阻害する行為に他ならない。
令和の時代、これほどコンプライアンスが叫ばれている中で、
なぜこの悪習が黙認され続けているのか。管理人は理解に苦しむのです。
全国に広がる「機関紙勧誘自粛」の波
幸いなことに、この不条理に対して声を上げる動きは全国的に広がっています。
近年、多くの自治体議会において
「庁舎内での政党機関紙の勧誘・配布を自粛・禁止する」決議や陳情が採択されています。
「議員の立場を背景とした強引な勧誘は、職員の心理的圧迫になる」
「行政の公正な運営を妨げる恐れがある」
「執務スペースへの立ち入りは、セキュリティ上も問題がある」
こうした正論が、ようやく表舞台で議論されるようになってきました。
中には、全職員を対象に「過去に押し売りのような事実がなかったか」を調査する自治体まで現れています。
これは公務員の権利を守るための大きな進歩であり、
管理人のような「断りたくても断れない」職員にとって、唯一の希望の光と言えるでしょう。
卑怯な「反則技」に対する次回の身の振り方
議員が自らの政策を広めること自体は自由です。
しかし、それを「断りにくい相手」に対して、
公的なスペースである「事務室」にまで踏み込んで行うのは、
あまりに卑怯で反則なやり口ではないでしょうか。
ぶっちゃけて言えば、そんな機関紙、少なくとも管理人は読みません。
届いた瞬間から書棚の奥に積み上げられ、年度末の引っ越しの際に、
一度も開かれることなく古紙回収に回される。
そのための購読料に、汗水垂らして働いた血税(あるいは自腹)を投じることのなんと虚しいことか。
管理人は決めました。
次に来たときは、どれだけ頭が痛くても、毅然とした態度で断ろうと思います。
「申し訳ありませんが、職場での今後の身の振り方なども考慮し総合的に判断してお断りします。」
この一言が言えるかどうか。
それが、30年のキャリアを持つ一人の公務員としての、
そしてアラフィフ親父としての「矜持」でしょうか?
行政の場を「聖域」に戻すために
4月1日の出来事は、管理人の心に深い爪痕を残しました。
実は、勧誘のあと先輩職員に聞きに行ったら、別に断っても良いよと言われました。
先にこの話を聞いていれば、サンプルも貰わずに断ったのですが、
4月1日の午前中をピンポイントで狙ってくるあたりがなんとも言えないな。
とりあえず管理人が断ることで・・・
職員を守ることにも繋がると信じたい。
議員の立場を利用した「圧力」に屈することなく、淡々と、そして粛々と職務を全うする。
それが、真の意味で市民のために働く公務員の姿だ・・・
と自問自答しよう。
さて、連休明けに再び彼が姿を現したとき、管理人はどんな顔で対峙しているでしょうか。
その時はまた、ここで「勝利の報告」ができることを、自分自身に期待しています。



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